神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

#邦画

2020年 我が劇場映画遍歴

早いものでもう2020年も残り僅か。まあ、この時期になると一年間を総括したくなるんだけれど、細かいところは大晦日に譲るとして、今日は、この一年間の我が映画遍歴について書いてみたい。 今を去る2019年4月下旬に、『ワンダーウーマン』以来数年ぶりに『…

ここに“山陽美女の典型”が! by『劇場版 奥様は、取り扱い注意』

新型コロナウイルス禍による「ヒロインアクションムービー」の受難は、何もハリウッドばかりではない。この日本でも、久々かつ稀代の〝ヒロインアクション”といっていいドラマ『奥様は、取り扱い注意』の劇場版が、当初の本年6月5日の公開が、これも新型コ…

飛び出す「東宝特撮女優大全集」! ~「ゴジラとヒロイン」~

先日BSPにて『ゴジラとヒロイン 特撮怪獣映画を彩る美しきヒロインたち!27本の映画が大集合!』なる番組が放映された。〝広島発ヒロインアクションムービー”シリーズと称し、初のシリーズ自作品のタイトルを『天使諜報★〝神宮寺真琴』と名付け、登場人物…

『ビューティフルドリーマー』 ~我が学生映画時代追体験~

元々『ビューティフルドリーマー』(『本広克行監督)は全くの“ノーマーク”な作品だった。たまたま以前シネコンに足を運んだ時、他の作品と共にチラシはもらっていたんだけどね。それが、フォロワーのびっぐぴゅあさんのブログ記事(レビュー)を読んで俄然観…

OL姿のヒロイン

かつて『ショムニ』のように、OLがテレビドラマやVシネのトレンドになっていた時期があった。また風営法改正と共にすっかり廃れてしまったが、「OL」という“職業”「というか呼称は、「女子大生」「看護婦」「スチュワーデス」「女教師」などとともに成…

「三億円事件の日」で思い出すのは………

今日12月10日は、今から42年前にかの「三億円事件」が発生した日らしい。その頃は勿論生まれていたけれど、まだ物心がつく前だったんで、事件当時の喧騒は記憶にない。ただどんな事件かも知らず、子供心に「三億円事件」というフレーズと、あのモンタージュ…

“リアル『復活の日』”への危惧

新型コロナウイルスの猛威にされらせてから、かれこれ1年近く経つ。この間ニュースなどの報道で「新型コロナ」の言葉が躍らない日はなく、毎朝出勤時に聴く文化放送(JOQR)の「日本全国8時です」も、何かしらの“力”が作用してか、毎回決まって新型コ…

令和『ガメラ』、私も観たい!!(;^_^A

過日ネットでこんな記事を見つけた。 平成ガメラ出演の中山忍「令和ガメラが見たいです」 熱い思いに会場から万雷の拍手https://news.yahoo.co.jp/articles/3da78c60f1c770d7334829415a3afe770e00e73d 詳しいことはわからないが、去る11月27日に、『ガメラ …

東京スタヂアム 運命の1971年

既に今年度の日本シリーズが始まっているというのに、同じNPBのことでも、今回話題にするのは今からはるか50年近く前の出来事に関する私見である。 先日、ベースボールマガジンの1コラムとして、張本勲氏が掲載していた記事で、1971年5月3日に起こった…

広島カープの赤と緑

別に赤い色が好きというわけではないけど、長年応援している広島東洋カープの影響か、赤い色を身につけている人を見ると、勝手に仲間意識が芽生えてしまう。 確か、埼玉西武ライオンズが、破竹の連覇を続けてきたあのスカイブルーの野球帽になかなか戻せない…

『犬神の悪霊』

2020年11月16日。この日はCSのチャンネルNECOで、“幻の作品”と言われた『犬神の悪霊』(伊藤俊也監督)が放映される日だ。ずっと以前から期待して待っていたので、録画はしつつも、オンタイムで観賞した。観賞後の率直な意見は、「A級な不条理劇をB…

『電人ザボーガー』に癒されて……「ザボーガー語録」

「あきらめるな!立ち上がれ!」のキャッチフレーズも勇ましい、井口昇監督の『電人ザボーガー』。2011年の公開から既に10年近い歳月が経過してしまったが、往年の番組のリブート作品は数あれど、ここまで原典(オリジナル)にリスペクトしたリメイクはない…

『鬼滅の刃』 およそ100分の1の“大快挙”

今や破竹の勢いで観客動員数を伸ばしている、『劇場版 鬼滅の刃 無限列車偏』だが、ついに封切16日目で、観客動員1000万人を突破したのだそうだ。かなりの数のリピーターもいると思うが、おおざっぱに延べ人数でいくと、日本に住む人間のほぼ10人に1人位が…

『犬神の悪霊』が!『愛・旅立ち』が!  2020年CS“攻め”の年末!!

もうそろそろ来年に思いを馳せる時期がやってきたが、そんな2020年・年末のCSは、なかなか強烈なラインナップが目白押しで、あたかもCS各局挙げての「“攻め”の年末傑作選」って趣がある。 まず何といっても、チャンネルNECO放映の『犬神の悪霊』がそ…

『映像研』に『手を出』した! その② ~観賞レビュー「不条理劇が愛くるしさに変わる時」~

“映像研”というタイトルといい、乃木坂46の綺麗どころ3人を主人公に据えたキャスティングの妙といい、早くから興味・関心が尽きなかったのが、「月に一度は劇場で映画観賞」の9月作品に選んだ『映像研には手を出すな!』だった。このタイトルとキャスティ…

『みをつくし料理帖』 ~やさしさに包まれた一大感動スペクタクル!~

70~80年代の邦画界を席巻した「角川(春樹事務所)映画」。個人的にも、多感な青春期の自分に多大な影響を与えてくれた(とりわけ第2弾の『人間の証明』に出会えなかったら、今の職も今の趣味も手に入れることが出来なかった)、その「角川映画」の総帥に…

MX4Dで『みをつくし料理帖』を観る!?

霜月11月の足音が聞こえ始めた先週土曜日の24日、ようやく「月に一度は劇場で映画観賞」10月の作品、『みをつくし料理帖』を観賞した。 前の週末3日間で46億円を稼ぎ出した『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の余韻と熱気がシネコン全体を包む中、11時半の回の…

沖雅也と森田健作~これも昭和の徒花~

先日AXNミステリーで『赤かぶ検事奮戦記』(フランキー堺版)の放映が始まった。当初は、各時間枠が5時間程度と長く、「もしかしたら『火曜ミステリー劇場』枠のスペシャルをまとめて放映するのかな?」なんて思ったけど、実際は第一シリーズから順番に…

“角川商法”健在なり!!!

一昨日、ついに『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』が公開された。何故「ついに」なのかというと、娘たちがこの漫画原作にすっかりハマり、この公開を指折り数えて待っていたからだ。流石に封切日の16日は平日故、観賞は叶わなかったが、それでも翌日の、満員が…

「角川映画」と角川春樹氏の弁明

今、『みをつくし料理帖』に注目している。 現在、2年かけて継続している「月に一度は劇場で映画観賞」は、昨年4月の『キャプテンマーベル』以降、先月まで欠かさず続いている。しかし、今月(10月)の最有力候補だった『ワンダーウーマン1984』がまさかの…

3年間 、待ちに待ったゼ! 『夜霧の慕情』!!

「石原裕次郎が主演した全作品をDVDで網羅する」との触れ込みで、2017年7月13日発売の創刊号『嵐を呼ぶ男』から始まった「石原裕次郎シアター DVDコレクション」。この存在を知った時、真っ先に(そして唯一)期待したのが、『夜霧の慕情』のソフト化で…

“プログラムピクチャー”を地でいった『愛と平成の色男』

過日、日本映画専門チャンネルの「日曜邦画劇場」の枠で、森田芳光監督作品の『愛と平成の色男』が放映された。平成元年に制作・公開された本作は、元号代わりのタイミングといい、あたかも“金爆”の「令和」同様、企画からして“エクスプロイテーション”臭満…

2代巨匠による最強タッグの2本立て!

気が付けば日本中をシネコンが席巻し、かつては大都市中心だった劇場における指定席・入れ替え制が常識となり、一日中映画館に居座って同じ作品を延々観続けるなんてことは“過去の出来事”と化してしまった。中二の頃に今は亡き新天地の広島東宝で市川崑監督…

パンフに見る和製スプラッター映画の徒花『死霊の罠』

最近、自室にしまっていた往年のパンフレットを整理したんだけど、その中で“マニアック”という意味では究極といえるのが、この『死霊の罠』のパンフだろう。1988年……つまり実質的には昭和最後の年といっていい63年に公開された、最初から和製スプラッターを…

トラック野郎への共感と注文

今日10月9日は「トラックの日」なんだそうだ。まあ、「10=トウ」「9=ク」の語呂だろうから、実に分かり易い(;^_^A さて、「トラック」と聞けば、まず思いつくのは、何といっても敬愛なる鈴木則文監督と文太兄ィ・キンキンの仲良し三人組がタックを組んだ…

ヒロインとブーツ 昭和ヒロイン編

昨年度末辺りから書き始めた、ヒロインとアイテム(武器・装備品など)に特化したシリーズ記事の一環として、「ヒロインとブーツ」を過去3回テーマにした(「ヒロインとブーツ」「ヒロインとブーツ 番外編」「ヒロインとブーツ インディーズ編」)が、掲載…

『ロバマン』~ウッホウホウホウホホイのホイ~

先日、河崎実監督の最新作『メグ♡ライオン』を紹介したが、その前年に監督は『ロバマン』なる作品を演出していたらしい。そしてこの作品は『メグ♡ライオン』を軽く凌駕するくらいの“破壊力”を持った映画らしい(;^_^A 何といっても作品制作当時、既に御年68歳…

『れいこいるか』観賞記③ ~魅惑のトークショー かけがえのない時間~

『れいこいるか』の上映直後、本作の監督を務めたいまおかしんじ氏と、劇中太助に卓球を教える少年の母親役で出演した、次回この横川シネマ!!で公開される(それ故上映前に予告編が流れた)『東京の恋人』にも出演している西山真来さんによるトークショー…

『れいこいるか』観賞記② 〜「神」の「戸」の天使たちが織り成す23年の歳月〜

ここからは『れいこいるか』観賞後のレビューを……(ちょくちょくネタバレありますので読まれる際にはご注意を) 「先の阪神淡路大震災で娘を失い、のちに離婚した夫婦が、やがて時間をかけて娘の死を受け入れ、震災から23年後の2018年に再会し、娘との思い出…

『れいこいるか』観賞記① 9月12日の横川は“運命の日”

去る9月8日に、マイミクでもある川本じゅんき氏からの連絡で、氏が初めてプロデュースした劇場公開映画である、いまおかしんじ監督の『れいこいるか』が広島の横川シネマ!!でこの日からレイトショー上映されることを知った。mixiを通して十数年来のお付き…