神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『犬神の悪霊』が!『愛・旅立ち』が!  2020年CS“攻め”の年末!!

 もうそろそろ来年に思いを馳せる時期がやってきたが、そんな2020年・年末のCSは、なかなか強烈なラインナップが目白押しで、あたかもCS各局挙げての「“攻め”の年末傑作選」って趣がある。

 

 

 まず何といっても、チャンネルNECO放映の『犬神の悪霊』がその筆頭だろう。詳しいいきさつは知らないが、テーマがテーマだったり(ちょっぴり封印作品の『獣人雪男』のそれを彷彿させる)、犬の首切りシーンが動物愛護団体を怒らせてしまったとか(実際に本物の犬の首を刎ねたのかは不明)、等々の因縁で、一度高額のビデオが販売されて以来、公開タブー作品になったと認識していた作品だ。どうも、角川映画犬神家の一族』のヒットで「犬神」の名を拝借したり、松竹『八つ墓村』のヒットで、東映岡田茂社長が「オカルト映画を撮れ」と厳命した結果世に送り出されたり、と、あたかも『ジョーズ』のヒットで『怪鳥恐竜の伝説』を、また『悪魔のいけにえ』の影響下で『徳川女刑罰絵巻牛裂きの刑』を、それぞれ制作したいきさつに似ていて、何とも東映っぽいいかがわしさに充ち満ちた作品だ。

https://www.necoweb.com/neco/program/detail.php?id=5384&category_id=2

 

 当然未見なんで、今から待ち遠しい。でもこれって、同じくNECOで、ずっと観る機会に恵まれなかった、『牛裂きの刑』の牧口雄二監督作品による”擬似ウィークエンダー”の『戦後猟奇犯罪史』がいきなり放映されたときに似ていて、まさに“奇跡”を感じる思いだ。また、本作もラインナップの一つに入っている特集「知っちゃいけない!入ちゃいけない!信じちゃいけない!ダメ絶対ッ!その村!」では、何と奥山和由プロデューサー・田中登監督・古尾谷正人主演の超問題作『丑三つの村』も放映が予定されていて、このNECOの神をも畏れぬ“攻めの姿勢”には大いなる共感を覚えている(;^_^A

https://www.necoweb.com/neco/program/detail.php?id=5385&category_id=2

 

 一方、日本映画専門チャンネルも、現在絶賛公開中の「プレイバック!アイドル黄金時代~80年代アイドル映画Colection~』のカテゴリーで、12月には何と、中森明菜近藤真彦主演の『愛・旅立ち』を放映するんだそうだ。主演の二人とそのタイトルから正統なアイドル映画のように見えるが、その実態は、超常現象や丹波哲郎の“死後の世界”の世界観も織り交ぜたトンデモ映画に仕上がっているらしい。本作は既に歌謡ポップスチャンネルでも放映されているが、この作品を「~80年代アイドル映画Colection~」のカテゴリーで放映してしまう、日本映画専門チャンネルの“確信犯”的ラインナップには、舌を巻いてしまう(;^_^A

 

 

 その日本映画専門チャンネルでは、11月14日に、上記の丹波哲郎の怪演が光る、今まで“学会”に入らない限り幻の作品だった『人間革命』『続・人間革命』が再び放映されるそうな。しかも4Kリマスター版として。まさか政府与党への忖度ではなかろうかってくらいの大盤振る舞いだ。でも映画としては必見の“人間スペクタクル”で、丹波の魅力といやったらしさが炸裂した作品である。

 

 それにしても、年末のCSは注目大だ。これからもどんな“隠し玉”が登場するか……とにかくブルーレイレコーダーのハードディスクをせっせと整理して、録り漏らさないように気をつけねば………!