神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『ロバマン』~ウッホウホウホウホホイのホイ~

 先日、河崎実監督の最新作『メグ♡ライオン』を紹介したが、その前年に監督は『ロバマン』なる作品を演出していたらしい。そしてこの作品は『メグ♡ライオン』を軽く凌駕するくらいの“破壊力”を持った映画らしい(;^_^A

 

 

 何といっても作品制作当時、既に御年68歳のタレント(アナウンサー)吉田輝美を被り物のヒーローとして主演させるという時点で、本作のアナーキーぶりがうかがえる。作品解説記事によると、彼の役は、家族がらつまはじきにされネット投稿(中傷)を生きがいとする、昨今の典型的な「孤独な壮年ネトウヨ」というキャラクターながら、ある日ロバそっくりの宇宙人に遭遇し、仲間と勘違いされ(彼独特の“ロバ面”から)、特殊能力を授かって、正義のヒーロー「ロバマン」となる、という設定らしい。しかもそのターゲットが「嘘つき」「パワハラ」「詐欺」「いじめ」っていうから、実に爽快な物語じゃないか(;^_^A

 

右端が「嘘つき」!

 

 ところで、『ロバマン』の“ロバ”とは文字通り動物の驢馬という意味と共に、彼の、そして劇中の主人公・吉村の実年齢・68歳(「6」「8」で「ロ」「バ(ハ)」)もかけていて、その上作品の尺自体も68分という徹底ぶり。他のキャストには、笑福亭鶴光(最近弟子の鶴瓶に押され気味だが、かつて一世を風靡)、伊東四朗(何と「タフマン」の被り物で出演!)、熊谷真実唐橋ユミ、そして欅坂46の小池美波という超豪華なメンバー。明らかに『メグ♡ライオン』とはスケールが違う予算のかかった作品といえる。そんな布陣で洒落のようなおバカな映画に仕上げるのだから、河崎監督の手腕と“政治力”は大したものである(;^_^A 内容も“超”が付くほどの勧善懲悪みたいだし……(^^)

 

 そんな『ロバマン』の特徴というか見どころの一つに、何といっても吉田照美自身が歌う主題歌「ロバマンのうた」が挙げられる。タイトルにひらがなの「うた」ってのがあるのは、いかにも子供番組のようだが、その歌詞はストレート且つイカしていて、吉田照美の歌唱もどこかの書き込みで「サンプラザ中野かと思った」ってあったように、実に張りや伸びがあってカッコよく、王道の主題歌になっている。それこそCDに焼いて通勤時に聴こうかって思うくらい。カラオケにあったら絶対歌うぞ「ウッホウホウホウホホイのホイ~♪」ってね(;^_^A

 

 

この予告編で「ロバマンのうた」が聴ける!!

 

 『メグ♡ライオン』も是非観たい作品だが、この『ロバマン』はそれ以上にどうしても、何が何でも観たくなってしまったよ。いずれDVDにはなるかもしれないけど、おそらくまだ広島では公開されていないだろうから、何とか劇場で、他の観客と馬鹿笑いしながら観賞したいものだ。出来れば『メグ♡ライオン』との2本立てで! 前作『三大怪獣グルメ』はイオンシネマ西風新都で公開されていたけれど、さしあたり横川シネマ!!あたりで公開できないだろうか。そしてもし実現した暁には、是非河崎監督の舞台挨拶(トークショー)も期待したいな(;^_^A