神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

2017-01-01から1年間の記事一覧

2017年を総括する(映画編)

いよいよ2017年最後の今日は、今年一年の“映画”に関わる部分について振り返ってみる。 まずは主宰する映画制作団体イチヱンポッポフィルム(IPF)について。今年は年間を通して、“広島発ヒロインアクションムービー”第8弾(最新作)『女子高生戦士(JK…

2017年を総括する(一般編)

ホント気がつけばもう12月30日。2017年の終焉まで「待ったなし」の時期を迎えてしまったよ…… この時期になると、どうしても今年一年を総括しようと考えるんだけど、ここ最近は世界や日本といったマクロな視点で見渡すと、絶望感しかない。世界規模ですっか…

万感、スペースワールド! ~ファイナルヴィーナスは2列左席~

昨年12月に西日本新聞に「北九州のスペースワールド、閉園へ 経営難理由か、2017年末」というショッキングな記事が掲載されて以来、理不尽な閉館騒動に振り回されながらも、急遽決まった“ラストイヤー”を、このテーマパークをひどく気に入っている娘たちにど…

年の瀬に二つの「正義」(;^_^A

昨晩、『破裏拳ポリマー』のDVDレンタルと共に、もう一点、こんな本を手に入れた。タイトルは…… 「フカサクを観よ」 この本に関しては、どなたかのレビューを読んで、是非手に入れたいと願っていたもので、奇しくも待ち焦がれていた『破裏拳ポリマー』と…

『破裏拳ポリマー』 ~リメイクの功罪~

「この世に悪のある限り、正義の怒りが俺を呼ぶ~ゥ!」 破天荒なアクション(真空片手ゴマ他)や、時折覗かせるギャグ(タイフンホラマーの回とか)で当時とても気に入って観ていたタツノコプロアニメ『破裏拳ポリマー』(確か広島では裏番組が『アルプスの…

『こんな学園みたことな!』ソフト可を渇望する!

もうかれこれ5年も前の記事ながら、未だにコメントを頂き続けているものがある。タイトルは、 「こんな学園みたことない!」 https://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/22211882.html これはタイトルの通り、かつて日テレ系で放映された学園ヒロインア…

年末をどう過ごす?

今年もクリスマスはイブから今日までいろいろと慌ただしくて、まさに“メリークルシミマス”だったよ(;^_^A そういえば、日本ではクリスマスよりイブの方が盛り上がるんだけど、それは日本人がキリストよりサンタの方を大切にしているからだそうだ。まあ、言い…

ファンタジーな自主映画の頃

ヒロインアクションブログを標榜しながら、ここ数日大林宣彦監督の「尾道三部作」、とりわけ『さびしんぼう』についてばかり言及してきたので、分量の割にはアクセス数が下がっていたりする(;^_^A それでもまあ、自分の映画制作の原点はファンタジー系の作品…

『さびしんぼう』に思いを馳せて

22日22:00からの「大林宣彦×岩井俊二×常盤貴子」トークスペシャルから始まった、日本映画専門チャンネルの「24時間丸ごと 映像の魔術師・大林宣彦」は昨晩の『さびしんぼう』放映をて終了した。思えば放映一週間前から、このブログを使っての、このイベント…

それは一枚の写真から始まった~『さびしんぼう』雑感~

まだ「24時間丸ごと 映像の魔術師・大林宣彦」も「尾道三部作一挙放映」も始まっていないというのに、矢継ぎ早に『さびしんぼう』レビューを書き続けてしまったが、出来ればこれらの記事呼んでから、放映時に“追体験”して頂けたら幸いである。(仮に日本映画…

別れの曲~『さびしんぼう』雑感~

近所の路地で、自転車トラブルによって途方に暮れていた憧れのマドンナ・橘百合子に偶然出くわし、幸か不幸か工具を持ち合わせていなかった故、彼女の自宅まで自転車を届けるべく、井上ヒロキは彼女の自転車を担いで、一緒に福本渡船に乗る。そんな“漫画”の…

4人の「さびしんぼう」~『さびしんぼう』雑感~

『さびしんぼう』において、主人公が憧れるセーラー服姿のマドンナ「橘百合子」と、主人公にかつての憧れの彼氏をダブらせる母親の化身「田中タツ子」の2役(厳密に言えば4役)を華麗に演じきった富田靖子。当時彼女はまだ16歳。デビュー作である『アイ…

百合子と一眼レフとタツ子の写真と~『さびしんぼう』雑感~

どうも「24時間丸ごと 映像の魔術師・大林宣彦」の一件に触れてから、自分の中で密かに“冬眠"していた「ファンタジー愛」「大林映画愛」が目を覚ましてしまったようで……(;^_^A 何だか「尾道三部作」のことが頭から離れないようだ。放映までまだ3日もあるっ…

「二枚目」と「麗猫」の粋なカップル

かつてテレビ界でテレ朝の「土曜ワイド劇場」と日テレの「火曜サスペンス」が2時間ドラマの双璧だった時代、しばらく「ウルトラ」他少年向け怪獣特撮ドラマから離れていた円谷プロダクションが、それぞれの枠内で独自のサスペンスドラマを制作していた。主…

原点の「尾道三部作」

年末といえば、毎年、何かと“特番”企画が目白押しだが、中でも一番の注目は、なんといっても日本映画専門チャンネルの「24時間丸ごと 映像の魔術師・大林宣彦」である。とりわけ楽しみなのが23日15:55より始まる『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう…

ここにも昭和の残滓が……

昨晩、鹿沼絵里(えり)出演のバラエティー番組の後、続けてダイエット関連のバラエティーが放映されたが、そこに登場した中年(初老?)女性を見て、ピンと来た。「彼女は“比企理恵”」であると。 「恋のローラーブーツ」を引っさげて鳴り物いりでアイドルレ…

頑張る「鹿沼えり」

今晩、とあるバラエティー番組で、故古尾谷雅人夫人でもある元女優・鹿沼絵里が出演していた。私としては「鹿沼えり」という芸名の方がしっくりくる女優さんだった。 ここに、彼女の印象深いスチールを引用させてもらったが、当時彼女は東映の特撮ドラマ『秘…

『地獄でなぜ悪い』感想~ストーリー編~※ネタバレ注意!

というわけで、実は観ましたよ、園子温監督の『地獄でなぜ悪い』!! いやはや、ヘトヘトになるぐらい楽しませてもらったよ(;^_^A(;^_^A とにかくねじれた映画愛にもみくちゃにされたような、それでいて愛くるしい映画だった(^^) このストーリーは、簡単に言…

当世日米ゴジラ比較論②「『拝米主義』を吹き飛ばす放射能熱線」

先日はギャレス・エドワーズ版『GODZILLA』から、アメリカ人の本音に見え隠れする"都合のいい属国ニッポン"像について書いたので、今日はそれに対を成す庵野秀明版『シン・ゴジラ』について考察したい。 本作も含め、過去日本で制作された計29本(『…

当世日米ゴジラ比較論①「都合のいいニッポン」

現在アニメ版の『GOZILLA怪獣惑星』が公開されていたり、再来年にはレジェンダリーの『Godzilla King of Monster』の公開が控えていたり等々、最近再び“ゴジラ”が脚光を浴びつつあるが、そんな『Godzilla King of Monster』を含むレジェンダリーの「モンスタ…

理不尽! 理不尽!(;^_^A

今、『地獄でなぜ悪い』がすんげぇ観たくなった。以前CSで垣間見たことはあるけど……ヒロインの二階堂ふみはともかく、今をときめく星野源・長谷川勝己のハチャメチャぶりに是非接したいね(;^_^A

「天使」の故郷で……

今日、高倉健御大の『あなたへ』を再見した。丁度数日前、健さんのドキュメントを観たこともあって、。過日の初見よりも、いろんな面で面白く拝見できた(^^) 劇中、ほんの端役ながら印象深い演技を魅せてくれた石倉三郎は、実は生前の健さんに可愛がられてい…

「広島発ヒロインアクションムービー」の行く末

『女子高生戦士(JKファイター)☆英あいり』の封切上映も無事終わり、“広島発ヒロインアクションムービー”のラインナップにも新たな作品が加わったということで、恒例のそろい踏み画像を作ってみました(^^) 単体の作品の正式なチラシ(フライヤーという表現…

76年目の“12.08””に思う

今日は12月8日。1941年のかの「真珠湾奇襲」より、はや76年の月日が経ってしまったことになる。それから今日に至るまで、幸いなことに日本は一度たりとも「宣戦布告」したこともないし、戦争で日本国民が死ぬ事態も避けられてきた。かのアメリカでさえ、第…

伊丹監督のダイナミックな演出を垣間見て

今宵は伊丹十三監督『スーパーの女』を観賞、というか"垣間見"。全くの初見だったんだけれど、改めて「伊丹監督、凄いなぁ」って感慨を覚えたよ(;^_^A まず、何といっても、小気味よいというか、ぐいぐい観客を引き込んでいくパワーとテンポが秀でている。ス…

「モンスターバース」はレジェンダリー版チャンピオンまつり?

今更ネタバレでもなんでもなさそうなんで書くけど……『コング 髑髏島の巨神』のエンドロール後に登場する、あの壁画のシーン。そこに描かれた、怪鳥、三ツ首龍、巨蛾、そしてかの怪獣王のシルエット。これ以上ない劇中予告編といっていい映像だったよ。確か平…

『コング髑髏島の巨神』  ~かくしてコングは島に留まる~

『コング 髑髏島の巨神』をついに観賞。レジェンダリー版“チャンピオンまつり”の一翼を担う作品だけに期待はしていたんだけれど、やはり「GODZILLA」と違って「KONG」は元々ハリウッド“原産”なんで、今までの“KAIJU“感が一気に薄まるのではないか、と懸念し…

『女子高生戦士(JKファイター)☆英あいり』の余韻

去る11月26日の『女子高生戦士(JKファイター)☆英あいり』封切イベントからはや一週間以上もたった今宵、今だその余韻にとっぷり浸かっている、というか改めて噛みしめている(;^_^A それにしても、自作がシネコンのスクリーンに流されるのを、主演のヒロ…

「風」と「花嫁」と「嫁ぐ日」と……

ザ・フォーク・クルセイダーズ(と敢えて書く)の『帰ってきたヨッパライ』は当時大ヒットして、まだ年端もいかない子供だった私でも、裏声で「オラは死んじまっただぁ~♪」って歌うくらい巷を席巻した。「悲しくてやりきれない」の方は、その後物心つくうん…

いかめしい天使の切ないロードムービー

“健さん”こと、稀代の名優・高倉健に関しては、最近過去の作品を立て続けに観たんだけれど、どれも「第二東映」からの“東映プログラムピクチャー”ばかり。そんな中で、今日はたまたま『あなたへ』を放映していたので何となく観賞していたんだけれど、意外に…