神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

原点の「尾道三部作」

 年末といえば、毎年、何かと“特番”企画が目白押しだが、中でも一番の注目は、なんといっても日本映画専門チャンネルの「24時間丸ごと 映像の魔術師・大林宣彦」である。とりわけ楽しみなのが23日15:55より始まる『転校生』『時をかける少女』『さびしんぼう』の“尾道三部作一挙放映”だ(^^)

 今では10年以上にわたって“広島発ヒロインアクションムービー”を制作し続け、当ブログもヒロインアクションムービーに特化している私ではあるが、映画制作の原点は、この“尾道ファンタジ-”だった。ただ単に「広島が舞台のドラマ」というだけで観賞し、思いがけない衝撃(感動)を受けた『転校生』、当時は尾道というより竹原の映画というイメージが強かった、“天下”の角川映画(くどいけど“春樹”の方)の一本として秘蔵っ子・原田知世が主演した『時をかける少女』、そして初めて大林監督の作品だからという理由で試写会に応募して当選し、観賞して図らずも涙ぐんでしまうくらい感動した『さびしんぼう』と続く、これら“尾道三部作”の観賞経験が、大学で本格的に映画を撮るきっかけとなった、といっても過言ではない。

イメージ 1

 その大林監督は、大病を患いながら、それでも一昨年の全国高等学校総合文化祭広島大会の放送部門会場で特別講演を行い、そこで改めて平和の尊さを切々と語っていた。『男たちの大和』ロケが尾道で行われたことに抗議して、以後故郷である尾道と決別するくらい筋金入りの反戦主義者だけあって、その講演はとても説得力があったことを記憶している。

 一時は余命幾ばくもないといわれながら、驚異の回復力で最新作も撮り上げた、一時は一番尊敬する監督でもあった大林監督の“尾道三部作”を“一気観”して、私も初心に帰りたいと思っている(;^_^A