神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

頑張る「鹿沼えり」

 今晩、とあるバラエティー番組で、故古尾谷雅人夫人でもある元女優・鹿沼絵里が出演していた。私としては「鹿沼えり」という芸名の方がしっくりくる女優さんだった。

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 ここに、彼女の印象深いスチールを引用させてもらったが、当時彼女は東映の特撮ドラマ『秘密戦隊ゴレンジャー』にイーグル隊員・加藤陽子役で出演していて、この回は彼女らイーグルの隊員たちが、本物のゴレンジャーの“ボディダブル”を劇中務める、という設定で、モモレンジャーのコスチュームのまま素顔をさらした姿がとれも鮮烈で、実に格好良かったよ(;^_^A
 
 実は彼女は、これら特撮や子供向けスポ根ドラマに出演する傍ら、かつて隆盛を誇った“日活ロマンポルノ”の看板女優の一人として活躍していた。古尾谷雅人も当時あまたのロマンポルノや『スーパーGUNレディ ワニ分署』などに出ていたので、そこら辺が2人の馴れ初めなんだろうと思うけど、まだ鮮明に記憶に残っている古尾谷雅人の自殺によって、彼女の人生は一変してしまったようだ。

 晩年、役者気質が災いして仕事を失った夫からのDVや、自殺によるショックでの心労が祟り、大病を患って障害者手帳受給者となり、しかも事業に失敗して生じた多額の借金のため、そのような体調でも介護の仕事が辞められない……ちょ、まさに絵に描いたような不幸を背負って、過酷な毎日を過ごしているようである。しかし番組中彼女が語っていた「自己破産という選択肢もあったが、それでは夫・古尾谷雅人の名を汚してしまうので、ギリギリまで働いて返す」云々の健気なコメントを聞くにつけ、何とか生き存えて頑張ってほしいってエールを送りたくなったよ。

 イーグルでの勇ましい活躍が芸歴に残る「加藤陽子」のことなんで、何とかなるさ!