神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

2017年を総括する(映画編)

 いよいよ2017年最後の今日は、今年一年の“映画”に関わる部分について振り返ってみる。

 まずは主宰する映画制作団体イチヱンポッポフィルム(IPF)について。今年は年間を通して、“広島発ヒロインアクションムービー”第8弾(最新作)『女子高生戦士(JKファイター)☆英あいり』の制作・上映に明け暮れた。これに関しては、主演を務めてくれたロコドル・ILOVEU@あいりさんサイドからのオファーにより実現したという、過去の制作映画と比べても異色な、というか非常に有り難いスタートを切ることが出来た。

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 内容もあいりさんサイドとIPFメンバーが集まっての話し合いの中で決まっていったり、いろんなロケ地を提供してもらえたり、あいりさんサイドや広島フィルムコミッションの協力も借りながらIPFとして初めてのエキストラ募集まで敢行し、実際多くの方々に参加していただいた。ロケ地の中心となったミスターカラオケ舟入店の全面協力も有り難く、またここで改めて広島のロコドルの世界を垣間見られたのも非常に有意義だった。

 キャストもあいりさん始め、演劇界で活躍する面々やタレント、パーソナリティー、等等バラエティーに富んだ且つ豪華なメンバーに恵まれ、果ては主題歌にCGまであるという、ホント今までならば考えられない条件の下、映画制作を楽しむことが出来た。尤も、如何せん真夏ロケだったんで、スタッフキャストとも大変だったと思うけど……

 そして封切。その会場は何とイオンシネマ広島! 昨年、一昨年と横川シネマ!!で上映会を開催出来て、それだけで涙が出るほど嬉しかったのに、今回はついに、ずっと“夢物語”だったシネコンのスクリーンに自作が流れる、ということで、興奮を通り越して何だか不思議な気分になってしまったものだった。しかもその客席はほぼ満員!! 多くの観客の方々の前で前説をしたり、主演ヒロインの隣に座って作品を観賞したり。ヒロインが眼前のステージで本作の主題歌を熱唱する姿を間近で聴いたり、多くのスタッフキャストに来てもらっての舞台挨拶ができたり、その上「ヒロイン解体新書」なるトークイベントで、日頃ここで書いているようなことを思うままに語り倒したり、と、これまた“夢物語”のように素晴らしい時間を過ごさせてもらえた。

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 思うに、今まで年内に企画から制作、そして上映までこなしたことがあっただろうか。撮影そのものは1ヶ月で撮り上げたりしたことが何度もあったが、大抵は完パケや上映条件の関係でどうしても「年跨ぎ」ばっかりだったような気がする。そんな点でも本作は画期的だった。それもこれも、あいりさんサイドの多大な協力と、IPFスタッフの献身的な活動のおかげと、ここに改めて感謝したい。本作は今後も上映活動を続けていきたいし、いずれは他都市や、他国の方々にも観ていただきたいと願っている。
 そんなわけで、『女子高生戦士(JKファイター)☆英あいり』に明け暮れた一年だったんだけど、制作以外にもいろんな映画を鑑賞したり、またいろいろな出会いと別れのあった年でもあった。ヒロインアクションムービーファンとしては待望のアメコミ最強ヒロインの映画化作品『ワンダーウーマン』が8月に公開され、こればかりは何とか劇場に観に行った(それもギリギリの9月末(;^_^A) そうそうこの映画のレビューを書こうと思っていたのに、勿体ぶりすぎてとうとう年内に書けなかったよヾ(--;) この『ワンダーウーマン』に関しては数年前のエイドリアンヌ・バニッキ版の制作から期待していた(しかも2代目・リンダ・カーターのカメオ出演もあったはず)んで、あいにくエイドリアンヌ版はオクラになってしまったけど、それからもずっと待ち続け、ついにガル・ガドット嬢版で実現しただけあって、何はなくても観に行かなければ、って思っていた。尤も今年はこの1本しか劇場には行けなかったけれど……(;^_^A

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 しかしながら、年当初に「今年は雑色系で映画を鑑賞する」と宣言していたので、主にDVD・TV観賞が中心だったが、B級アクションに限らず、洋画邦画を問わず、年明け早々の『リオグランデの砦』(ジョン・ウェインの西部劇)から始まって、いろんな映画を観させてもらった。とりわけ、年末の「24時間丸ごと 映像の魔術師・大林宣彦」で久々に“尾道三部作”、中でも『さびしんぼう』を観賞してから、自分の中の“ファンタジー魂”に久々に火がついてしまったようで……今後の映画制作にも何らかの影響を与えてしまいそうだ(;^_^A

 嬉しい出会いは、昨日も書いたが「ゴジラ映画」三大監督や千葉真一御大と直接会ってサインももらえたこと。また件の『女子高生戦士(JKファイター)☆英あいり』では、参加してくれた役者の中に32年ぶりの再会となった子もいて、それは嬉しかった。反面、映画界ではまた今年も多くの訃報を聞くことになり、中でも広島インディーズムービー界で活躍されていた盟友の一人、浴本一行監督が亡くなられたのは痛恨の極みだった。かつて、浴本監督が誘ってくれた上映会へのお誘いを私のちっぽけなプライドからキャンセルしてしまったことは今も申し訳なく思っているし、それでいながら氏の作品に関して感想のコメントを送ったら、丁寧な返信を頂いたりと、思い出は尽きない。今はただただ冥福をお祈りするばかりである。

 こと映画に関してもこれだけの様々な思い出を残してくれた2017年もまもなく暮れようとしている。もう僅かばかりこの行く年に思いを馳せつつ、新年に向けて決意を新たにしていきたいと思っている。