邦画
先日仕事で立ち寄った市役所で、早くつきすぎて時間を潰そうと立ち寄ったロビーのテレビで流れていたのが“忖度”NHKの「あさイチ」。ゲストは富田靖子だった。 『さびしんぼう』を熱烈支持する私にとって、その主演を務めた(しかも二役)富田靖子は“永遠…
先日、映画『人間の証明』(佐藤純彌監督)と松田優作のドラマ『探偵物語」のラストの類似点について書いたけど、重ねていうならば、共にドラマの中でさして重要に描かれていなかった“泡沫:”キャラにきちんと“落とし前”を付けさせる、妙な律儀さが描かれてい…
今日、CSで大好きな『人間の証明』が放映されていたので後半ながらじっくり観賞した。そこでかの有名なラストシーンである、ジョージ・ケネディ演じるケン・シュフタン刑事が、黒人男性に視察される場面を再見した際、ふとあることに思い当たった。 もしか…
昨日、たまたま放映していた『ルパン三世 カリオストロの城』を観賞。そして泣けた(;^_^A 何といってもこの映画のラストシーンは秀逸である。 そもそもこの作品自体、主人公たちが困難を克服し、ついに“無償”の大勝利を掴む設定といい、ラストに何とも切ない…
先日話題にした『こいのわ 婚活クルージング』(金子修介監督)について、以前レビューを書いたんだけれど(https://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/29629501.html)、その中で特に言及した、劇中主人公・ナギ(片瀬那菜)の実家の母親を演じた服部妙…
過日、某大型スーパーでこんなチラシを見つけた。 何のことはない、結婚相談所的な、男女に出会いの場を提供するボランティアスタッフの募集チラシで、私のような人間にはもう“お呼びでない”(とはいっても世話役ならば務まるかな?)活動のPRなんだけど、…
先日話題にした『深夜食堂』なんだけど、かの安田成美演じるマネージャーを巡る松重豊と光石研の設定は、あの第11話『再び赤いウインナー』だけじゃなかったようだ。 wikiによると、松重演じるヤクザの幹部・剣崎竜はシリーズを通じての常連キャラらしく、光…
以前から噂になってはいたけれど、ついに結婚ですか(^^) https://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/29538631.html 石橋杏奈嬢といえば、何といっても、私が今年一押しの痛快ムービー『リンキング・ラブ』のマドンナ・真塩由美子のイメージがまず挙がる。…
かつて、かの加山雄三が「ブラックジャック」を演じる連続テレビドラマでタイトルもズバリ『加山雄三のブラック・ジャック』ってのがあって、加山雄三が本当にあのブラックジャックのメイクで登場していた(もっとも、時として顔に傷がない姿でも登城する“ズ…
BS11の「昭和喜劇シリーズ」で、松竹の『全員集合!!』シリーズが放映されている。確か公開当時は『男はつらいよ』の併映作品だったと思うが、昔のことなんで劇場公開は叶わず、専らテレビで放映されるのを観ていた。このシリーズはテレビの『8時だョ全員…
昨日の24日に映画『Boys Don’t Cry』(堀内博志監督)を観賞。この作品は元々「キャストサイズチャンネル」(ニコニコ動画内)での配信用に制作された映画だが、オール広島ロケということで、広島サイドの有志が企画して、この度広島限定で上映会が開催され…
現在CSの日本映画専門チャンネルでは「鶴田浩二」特集なんだそうで、その余波で幾度となく東映映画『人間魚雷 あゝ回天特別攻撃隊』がリピート放映されている。私は、戦争映画でありながら将兵の人命救助(撤収作戦)に奔走する『太平洋奇跡の作戦キスカ』…
もう過日となってしまったが、毎年恒例の「『ゴジラ』第一作が封切られた11月3日に必ず『ゴジラ』映画を観る」で、今年チョイスしたのは『ゴジラモスラキングギドラ大怪獣総攻撃(GMK)』! 地元広島ムービーの『こいのわ婚活クルージング』と“弩ハマリ”…
私の“昭和”ガメラ体験は『大怪獣空中戦ガメラ対ギャオス』から。よって『大怪獣決闘ガメラ対バルゴン』は劇場観賞はおろか、TVで初見したのも高校生になってからだ。だから、エキゾチックなヒロイン・カレンを観たのはずっと後のこと。それよりも、まだ小学…
2017年に金子修介監督が撮った珠玉の作品『こいのわ婚活クルージング』と『リンキング・ラブ』の2本。これを“にほん”なだけに“日本シリーズ”にかこつけてみる(;^_^A 『こいのわ』は地元・広島でのオールロケ故、推したい所なんだけど、エンターティナー性や…
前(日)述の通り、『華麗なる追跡』で主演の志穂美悦子は、鈴木則文監督の絶妙の演出もあって、見事に“女版多羅尾伴内”を演じきった。クライマックスの洋館で、突如階段に躍り出た「カンボジアの御仁」は、いきなりかの片岡千恵蔵御大の名台詞「ある時は~…
貿易商だった父を、密輸の濡れ衣を着せられた挙げ句殺害された主人公・八代忍は、国際的なレーサーという世を忍ぶ仮の姿で再来日し、父を罠に陥れた悪徳代議士らへの復讐に奔走する……アクションあり、小ネタあり、そして意外にもエロスまでサービスした、ア…
本来は「スタントウーマン」を目指し、岡山から上京して、千葉真一率いる「ジャパンアクションクラブ(JAC)」の門を叩いた塩見悦子。そんな彼女がサニー千葉御大に見出され「志穂美悦子」という芸名を戴き、やがて彼の猛プッシュで弱冠18歳にして主役の…
過日、CSのムービープラスで『サンドラ・ジュリアン/催淫吸血鬼』なる映画が放映されて、このタイトルの「サンドラ・ジュリアン」って名に思わず録画してしまったんだけど(生憎未見(;^_^A)、サンドラ・ジュリアンといえば、東映ポルノ路線の徒花『現代ポ…
池玲子や杉本美樹を輩出した「東映ポルノ路線」。その先鞭を切る形で石井輝男や牧口雄二といった監督らが牽引した「東映異常性愛路線」よりもソフトで、その分いかがわしさとユーモア(ブラックではない!)、バカバカしさが誇張されたこのシリーズは、70年…
かの野田幸男監督の名作にして超問題作『0課の女 赤い手錠(ワッパ)』の非情な女刑事・零役や、我が“魂の一本”深作欣二監督の『暴走パニック 大激突』の薄幸のヒロイン・ミチ役によって、杉本美樹は自分の中で「東映プログラムピクチャー界一の女優」とし…
親愛なる故・鈴木則文監督の著「東映ゲリラ戦記」をようやく読み終えた。そしてこの上ない充実感に包まれている…… 本著は、70年代初頭からスタートし、当時任侠ものの企画を撮りたいと願っていた鈴木監督が、志半ばで会社の命じるまま「東映ポルノ路線」の旗…
最近ハマりにハマっている『リンキング・ラブ』。金子修介監督がその前に撮影を開始して、結局封切り順は逆に後になってしまったのが、『こいのわ 婚活クルージング』だ。カープファンを自認する金子監督が、その地元・広島を舞台にした“大人の恋愛ドラマ”………
『リンキング・ラブ』好きが高じてか……過日、「福岡ドーム(YAHOOドーム)をバックに『リンキング・ラブ』を観る」の構図を撮影(;^_^A このカップリングの意味、わかりますか?(;^_^A たまたま泊まれたホテルから臨む風景だったんだけど……この福岡ドームは、…
かの“ロッポニカ”のラインナップに、藤達也主演の『ブレイクアウト 行き止まりの挽歌』って映画があったんで、すっかりブレイクアウトが「行き止まり」の英訳だと思いこんでいたんだけれど……実際は“Dead-end”が成果だったらしい。 そんな訳で、すっかりDead-…
母校の初戦敗戦で興味関心がやや薄れてしまったが、この熱い“夏の甲子園”全国高校野球選手権は続いている。そんな折も折、観たのが『青空エール』。高校球児と吹奏楽部員とのほのかな恋を軸にした、弩ストレートな“青春”映画だった。本来ならば決して食指が…
東映映画『あゝ決戦航空隊』(山田耕作監督)では、鶴田浩二演じる、神風特別攻撃隊の創始者といわれる大西瀧治郎旧日本海軍中将の半生が描かれているが、ここでは、如何に悪化した戦局の打開とはいえ、若き海軍パイロットに敵への体当たり攻撃を「作戦」と…
もうかれこれ40年近く前の話なんだけれど、学生時代、私に映画製作のノウハウを伝授してくれた“師匠”とも言うべき2人の先輩が、当時「別府日活」でもぎりのバイトをしていて、たまにその両先輩が揃ってバイトを務める日には“陣中見舞い”と称して、オールナ…
北野武監督の『アウトレイジ』シリーズ。一作目は「全員、悪役」なんだから感情移入せずに観ようとしたものの、悪党倒しのカタルシスを凌駕するほどの残虐シーンに辟易したが、二作目は大友(ビートたけし)をメインに据えて観たら、作中の善悪の構図(社会…
黒木和雄監督の『TOMORROW 明日』という作品がある。これは1945年8月9日11時2分に、長崎に原爆「ファットマン」が投下される24時間前からその直前までを描いた、実験的且つ意欲的な作品だ。『ひろしま』『はだしのゲン(実写版)』『黒い雨』『原爆の子』…