#映画レビュー
過日『テラフォーマーズ』についてレビューを書いたが、その演出を務めた三池崇史監督の監督デビュー作(らしい)のが本作、『突風!ミニパト隊 アイキャッチ・ジャンクション』だ。かれこれ四半世紀も前のVシネマだが、当時、後に当団体の『令嬢探偵★モロ…
この映画はまさに“ヒロインアクションムービー”の直球ど真ん中な作品といえるだろう(^^) 主人公のロリータ娘(娘と呼ぶには微妙な線だが……(;^_^A)・鮎川夢子(中川翔子)と宇宙生命体ブースケ(声はやっぱりこの人、阿部サダヲ!!)が憑依した縫いぐるみが…
東映任侠映画と実録シリーズとの決定的な違いは、カタルシスを感じるか否かに尽きるのではないか、と思う。任侠映画は何といっても高倉健・鶴田浩二・藤純子といった、仁義に忠実な主人公が、非道の限りを尽くす敵側の組長・政治家といった輩の悪行三昧に堪…
“平成ガメラ"シリーズならば『~レギオン襲来』、“VSゴジラ"シリーズならば『ゴジラvsビオランテ』、『仁義なき戦い』ならば『広島死闘篇』、『男たちの挽歌(英雄本色)』ならば『Ⅱ』、『緋牡丹博徒』ならば『花札勝負』、『直撃地獄拳』ならば『大逆転』…
当ブログの体裁からは意外かもしれないけど、昨晩は『オリオン座からの招待状』を観賞。まあ、CSの日本映画専門チャンネルでたまたま放映されていたから観ただけなんだけれど……たまにはこんな映画もいいいもんだ(;^_^A 物語は映画産業が花形だった昭和30年…
日本を代表する豪華キャストに恵まれ、かの三池監督の手によって描かれたSF超大作ながら、「ちょいとこざかしい映画をよってたかって糾弾する」“自称”良識派のバッシングにさらされてしまった感のある『テラフォーマーズ』。本作品をようやくDVDながら…
久しぶりに『宇宙からの脱出』を観た。初見が中学生の頃だったと思うが、その後も何度か観たことのある映画だ。尤も、今回初めてしっかり物語世界をしっかり“噛みしめて”観賞する事が出来た。 ストーリーは至ってシンプルで、緊急のトラブルで大気圏突入が出…
遂に観てきました! 話題の東宝特撮映画『シン・ゴジラ』。どうしても封切日に観たくなって、手に入れたチケットは21:35上映の回。それでも会場には老若男女問わず、100名程度の観客が集まっていましたよ(^^) 実は「広島上陸」にはちょっとばかし“根拠”があ…
日付が変わっていよいよ本日公開の東宝特撮映画『シン・ゴジラ』。“シン”ゴジラの勇姿は早くから公表されていたものの、“庵野マジック”ともいうべきか、スポットを含め3本の予告編にはタイトル以外何の字幕も、そして台詞も飛び交わない、全編登場人物の顔…
一昨日のことだけれど、CSで深作欣二監督の『暴走パニック大激突』が放映されていた。CS(日本映画専門チャンネル)とはいえ、この作品がTVの電波に載った(それも「東映チャンネル」でもなく)という事実にただただ感動し、本作を現在の映画制作のバイブル…
『空飛ぶ戦艦』の換骨奪胎! 77年の『スターウォーズ』本邦初公開を前に、東宝が“便乗した”スペースオペラの題材が、何故あの時あのタイミングで『轟天』だったのか………? そんな疑問に一応の答えが見つかったのは、最近読んだ雑誌(「特撮秘宝(洋泉社刊)」…
今日は7月7日は七夕……のみならず“日本特撮界の偉大なる父”円谷英二御大の誕生日でもある。そんなわけで、今回は氏に因んだ内容を一つ…… 今年は『スターウォーズ(SW)』の最新作が公開され、賛否両論渦巻く中、それでも上半期の映画界の話題を独り占めし…
一昨日、遂にというか、今更ながらというか、CSで実写版ムービー『キューティーハニー』を観賞した。公開が2004年だから、かれこれ12年前の作品になる。劇中、ハニーと“タッグを組む”秋夏子の部下役に、今をときめく(そして『アウトエイジビヨンド』では哀…
昨晩、何気なくCATVをつけて観たところ、何と『戦後猟奇犯罪史』を放映しているではないか! しかも「東映チャンネル」ならまだしも、日活系の「チャンネルNECO」とは……w(*゚o゚*)w この映画、日本映画関係(「映画秘宝」系?)の雑誌では何度も取りあげて…
どうも“懐古主義”の傾向にある当ブログなんだけど……今回は割と最近の映画について…… 『カイト/KITE』という映画を観た。本作は2014年に公開され、最近(といっても半年くらい前)DVD化されたばかりの作品だ。元々日本の18禁アニメを原作にしたヒロインア…
今から2年前の記事で触れたことのある『アイアンガール』http://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/25781002.html 『ゼイラム』のイリアを彷彿させるクールビューティぶりに、いつかは観たいと思っていたヒロインアクションムービーなんだけれど、先週初…
個人的には、来る7月29日の『シン・ゴジラ』公開が待たれてならない所だが、そんな折、昨日から『高台家の人々』なる邦画が封切公開された。この作品は、昨今の邦画界の実情を示すかの如く、少女マンガを原作に、綾瀬はるか、斉藤工、水原希子といった“旬”…
もうひと月以上前の話ですが、それでも久々の劇場映画鑑賞の機会だったんで……… 憲法記念日の去る5月3日、娘たちを連れて『ズートピア』を観賞に行ってきました。流石にゴールデンウィーク(by大映)真っ直中、しかも当日は終日雨模様とあって、シネコンは…
最近は『ワカコ酒』で「ぷしゅ~」と酒好きのキュートな広島っ娘を演じている武田梨奈。しかしてその実態は……黒帯二段の実力を誇る空手少女・稀代の“本物”アクションヒロインである! そんな彼女のデビュー作『ハイキックガール』を過日ようやく観賞。「過日…
過日、劇場版実写映画『ひみつのアッコちゃん』を観賞。この作品、幼少期にはオリジナルのアニメ版を初回放映から再放映も含め、何度も何度も何度も何度も……観てきたが、オープニングの主題歌や“素敵すぎる”エンディング曲ぐらいしか記憶になく、肝心のスト…
今更ながら『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観賞したんだけど…… とにかく冒頭から、あまりの展開の早さ、説明の“無責任”さで、しばらくの間物語世界を必死に理解することの方に意識が集中してしまった。そして悟った、「この映画は“大脳皮質”で理解…
以前からす~っと気になっていた、それでもなかなか観られなかった『THE MASKED GIRL 女子高生は改造人間』を、過日ようやく観賞。2008年公開なんで、もう8年前の作品なんだけど……予想通りというか、何ともキュートな作品だったよ(^^) 「主人公が悪の組織に…
遅まきながら、ようやく『ヘンゼル & グレーテル』を観賞(もちろんDVDで)。かのグリム童話「『ヘンゼルと グレーテル』の“過激な”後日談、といったストーリーで、魔女ハンターと化した兄姉の活躍を痛快且つ残虐に描いた作品だ。 以前当ブログでも紹介し…
『太秦ライムライト』をDVDにて観賞。まさに“男たち”ならぬ「役者たちの挽歌」といった内容で、物語上いくつもの“涙腺のトラップ”が用意された作品だった。 主演を務める“5万回斬られた男”福本清三の木訥さが、かの健さんとも一脈通じるところがあって、…
ここ最近、“広島発ヒロインアクションムービー”最新作『電光石火☆八城忍』の仕上げ作業が順調に進行しているせいかもしれないが、映画製作に前向きになれるようになってきた。 それに伴って、一時期は正直言うと考えるのが億劫になっていた、現在の我が映画…
私が黒澤明の映画に求めるものは、ダイナミックな活劇や手に汗握る展開といった、まさに“エンターティメント”“スペクタクル”だったりする。そんなわけで、どうしても『七人の侍』『隠し砦の三悪人』『用心棒』『椿三十郎』『影武者』といった作品にばかり食…
三池 崇史監督によるアニメ(漫画)の実写化には、ある種愚直なまでの原作世界再現と、「だからこれって、まんま実写にしたらとんでもないことになるでしょう」的なパロディ感覚に充ち満ちていると思う。まさに“実写によるアニメのパロディ化"だ。 先日、よ…
昨晩、CSで『アンストッパブル』を観賞。夜出掛けた関係で途中からの観賞となったが、今時珍しい、手に汗握る実に爽快な映画だった。 ストーリーは、運転手を欠いて暴走する、特殊な化学物質を載せた機関車(及び貨車)が、人口の密集する、そして科学コンビ…
“正義感の塊”のよう役を演じることの多い二人(のうちジェイソン・ステイサム)と前回のブログで書いたが、いきなり前文撤回(?)な作品を観てしまったよ…… ジェット・リーとジェイソン・ステイサムが競演する『ローグ・アサシン』があまりに面白かったので…
ジェット・リーだって“悪役”を演じることはある。ジェイソン・ステイサムだって“悪役”を演じることはある。尤も2人とも基本“善玉”……ぞんな“映画界のお約束”を念頭に置いて観ると、オチがなかなかグッと来る、そんな意外性の強い映画だった。 とはいうものの…