神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』

 “平成ガメラ"シリーズならば『~レギオン襲来』、“VSゴジラ"シリーズならば『ゴジラvsビオランテ』、『仁義なき戦い』ならば『広島死闘篇』、『男たちの挽歌(英雄本色)』ならば『Ⅱ』、『緋牡丹博徒』ならば『花札勝負』、『直撃地獄拳』ならば『大逆転』………と、シリーズものといえば断然“2作目”が面白い、と常々思ってきた私だが、殊『エクスペンダブルズ』シリーズに関しては、その豪華すぎるキャストのラインナップ(従来の超豪華メンバーはそのままで、さらにメル・ギブソンハリソン・フォードアントニオ・バンデラスウェズリー・スナイプスまでもが新加入!!)から、「『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』こそがシリーズ最高作」と信じて疑わなかった。しかし観賞してまず思ったのは「やっぱり『2』が好き」だったよ(;^_^A

 作品そのものは決して悪くない。『マチェーテ・キルス』以降、すっかり憎ったらしい悪役が板についたメル・ギブソンの非道ぶりは「2」のジャン・クロード・バンダム以上だったし、スタローン率いる“エクスペンダブルズ”が諸事情により新旧2チーム出来てしまい、反目しあいながら結局共に戦う展開や、彼らを援護に来るハリソン・フォードシュワルツェネッガーのおんぼろヘリがやたらめったら強かったりする点など、見せ場も多い。巨大なビル(ホテル)を本物だかCGだか分からないが丸々とことん破壊しつくしてしまうクライマックスもド迫力だ。しかしながらそんなド迫力な本作のクライマックスも、『2』の空港での銃撃戦よりは劣る印象を受けた。

 それというのも、『2』のような、下手をすればギャグのように思えてしまうほどのヒーロー側の完全無欠の強さが、『3』のクライマックスシーンからは余り感じられない点にある。『3』は直接の敵がギブソンに買収されたアズメニスタン軍ということあって、戦車を中心にした圧倒的な火力と、膨大な人海戦術によって、とてもスタローンらに勝ち目がなさそうな一抹の悲壮感を覚えてしまうからだ。勿論王道過ぎるストーリー展開を考えれば必ず彼らは勝つんだけれど、『2』のように敵を片っ端から“なぎ倒していく”カタルシスは味わえなかったように思う。何かグシャグシャした中、気がつけば悪党を倒してた、って感じだったかな。あれだけの豪華メンバーを揃えたのだから、『2』でブルーズ・ウィリスやチャック・ノリスシュワルツェネッガーがそれぞれ見得を切ったような演出を是非してほしかったね……

 そんな中で一人気を吐いていた、というか単に個人的に印象に残ったのが、唯一の女性隊員ルナだった。勿論後半での丁々発止の活躍には目を見張るものがあったが、個人的に一番のお気入りは、最初に彼女が登場するクラブのシーンだ。ここでは彼女は黒縁眼鏡に赤いドレスといった出で立ちでホステスと見紛う容姿だったが、実は用心棒で、そのドレスにハイヒールのまま、店内でくだを巻く客を圧倒的な強さでコテンパンに伸してしまう姿には心底惚れ込んでしまったよ(;^_^A 素晴らしい身のこなしと感心したが、それもそのはず、演じるロンダ・ラウジー嬢は女優というよりもリアルな柔道家総合格闘家の顔を持っているそうであるw|;゚ロ゚|w

イメージ 1

イメージ 2

 何か、ウチの『葛城アキ』と『伍代聖羅』を掛け合わせたようなキャラだったなヾ(ーー )