神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

突風!ミニパト隊アイキャッチ・ジャンクション

 過日『テラフォーマーズ』についてレビューを書いたが、その演出を務めた三池崇史監督の監督デビュー作(らしい)のが本作、『突風!ミニパト隊 アイキャッチ・ジャンクション』だ。かれこれ四半世紀も前のVシネマだが、当時、後に当団体の『令嬢探偵★モロボシアイ~広島より愛をこめて~』を撮ることになる高橋亨監督が助監督を務めた(エンドクレジットでは「制作進行」としてテロップ)と聞かされたことを覚えていたので、ちょうど「日本映画専門チャンネル」で放映されていた今回、観賞。劇中、高橋監督が警官役で一瞬出演している場面もあったらしいのだが、生憎前半のシーンを観ることが出来なかったので確認できなかったのが残念だった(来年4日にもリピート放映されるので、そこで確認しよう(^^))。

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 さて、タイトルから察しがつくよう、本作の主人公は婦人警官である。当時“お色気”のいう分野も欠かせなかったVシネマらしく、登場する婦警たちは“ミニパト”ならぬ“ミニスカ"ばかり。しかも新体操のレオタードスタイルまで披露するなどサービス満点だ(そんで署長役の高木ブーは文字通り“鼻血ブー"を何度も繰り返す!(;^_^A)

 物語は、そんな跳んだ婦人警官2人(中島ひろ子・浅野愛子)とその上司(羽田圭子)、そして警視総監の娘ながら使えない女で署内でももてあまし気味の署員(立花理佐)の4人が署内に「秘密捜査部」を立ち上げ(立花が加入するのは後から)、ラストは全員が何故か制服を脱ぎ捨てレオタード姿になって悪党を成敗する、という何とも馬鹿馬鹿しいストーリーになっている。4:3の画面は勿論だが、当時独特のテレシネ・ビデオ画面も相まって、実に「昭和」している映像が個人的には嬉しかった。また本作は制服女子たちが無節操且つ破天荒に大暴れする典型的な“ヒロインアクション”だったってのも楽しかったな。何か「世界のミイケ」監督作品ながら、これなら何だか手が届きそうな作品だった(事実一緒に観た娘は「パパの映画みたい」っていってたし(;^_^A)
 
 敵役に仮面ライダーの“ゾル大佐"こと重鎮宮口二郎を配したりと、それなりに力の入った作品なんだけれど、いい意味で何も残らない、その分よどみなく進んでいく軽快な作品だ。そんなわけで、本作を観たとき、かつて横川シネマ!!がピンク専門映画館だった時代に観賞した渡邊元嗣監督作品の『女痴漢捜査官 お尻で勝負!』を連想してしまった。まあ、あの作品も署内に婦警たちの特別チームを作る話だったから。もっとも『ミニパト隊』の91作に対し『~お尻で勝負!』は98作だから、本作の方が影響を受けた可能性は皆無だが、『~お尻で勝負!』が、その後広島で"ヒロインアクションムービー"を撮るきっかけの一つになったことを考えると、連綿と続く歴史のようものも感じられて、何だが嬉しくなってしまう(^^)

 当方の"広島発ヒロインアクションムービー"では、"なりすましの名人”こと「神宮寺真琴」や、上官の好みによって“着せ替え人形”の如く様々な衣装を強要される「葛城アキ」、“セーラー服”を着ることによって覚醒する「八城忍」、高校制服と戦闘衣装を巧みに使い分け表と裏の顔を持つ「伍代聖羅」など、監督の意向もあってか衣装に対する拘りは強いヾ(ーー )  流石にレオタードとはいかないけれど、この婦警というキャラ(というか衣装)も、今後のヒロインアクションで登場させるかもしれない(^^) 

 もっともこの先映画が撮れたら、の話だけどね(;^_^A