『ゴジラ』『1984』『ミレニアム』……そして『シン』
日付が変わっていよいよ本日公開の東宝特撮映画『シン・ゴジラ』。“シン”ゴジラの勇姿は早くから公表されていたものの、“庵野マジック”ともいうべきか、スポットを含め3本の予告編にはタイトル以外何の字幕も、そして台詞も飛び交わない、全編登場人物の顔ぶれと逃げまどう群衆、そしてゴジラと自衛隊との攻防が映し出されるばかりのものだったし、チラシの裏面にもキャストの名しか記されていたい。しかも俗に言う「あらすじ」なるものも直近まで一切出てくることがなく、まさに神秘に包まれている。
そんなわけで、「まあいつかは観に行くか」の思いが、徐々に期待と得体の知れなさでふくれあがり、遂に決断しました、封切の今日29日、劇場でその勇姿を拝見することに!!(;^_^A

実はそのチケットを手にした直後、同じ建物の書店で手にした映画雑誌に何と『シン・ゴジラ』のあらすじが掲載されていて、ネタバレというほどでもないが、本作の神秘さが幾分か損なわれてしまった……なんたる不覚……! もっとも、そこに「東京湾」とか「想定外の事態」とか「自衛隊に出動を要請」と書いてあっても作品自体に対する興味が削がれるわけではない。まずは生き証人になってきますよ! たとえ上映時間の兼ね合いで、おそらくマツダズムスタのナイター広島vsDeNA戦が終わったぐらいからの観賞になろうとも、おそらく帰宅は日付が変わってからになろうとも……
ところで、1954年に『ゴジラ』が公開されて以来、途中のブランクを乗り越えて再スタートした機会が今まで2度あった。1984年の『ゴジラ(1984)』から始まる“平成ゴジラシリーズ”と、1999年の『ゴジラ2000ミレニアム』から始まる“ミレニアムゴジラシリーズ”だ。(初代ゴジラ世代のファンにとっては、カラー作品として7年ぶりに復活した『キングコング対ゴジラ』も再スタートかも知れないが、これはウルトラシリーズでいえば『レオ』の後5年のブランクの後に制作された『80』みたいなもので、それから『ティガ』までのブランクを考えると、同様に『キンゴジ』は再スタートの範疇に入らないかも知れない。そういえば、ゴジラにはエメリッヒ版とギャレス版の“海外ゴジラ”が存在するが、そてとてウルトラシリーズにおける『グレート』(オーストラリア)・『パワード』(アメリカ)みたいなものだな(;^_^A)。
残念ながら、再スタートの先鋒を務めたこの両作品の評価は低い。でも、84年の『ゴジラ』を、大学の講義をサボってまで「封切日初回上映」に拘って観、内容はどうであれスクリーンにゴジラが帰ってきた感動を覚えた記憶があるだけに、『ゴジラ(1984)』には不思議と思い入れがある。そんな感動に近いイメージを、実は今回の『シン・ゴジラ』に抱いている。
何はともあれ、ここまで情報がないまま映画を鑑賞するのはホント久しぶりだ。それだけに今日の公開が待たれてならない。とにかく、今日は観賞までの間、ネットは極力控えよう……ネタバレなど掲載されていたら大変だもの……(;^_^A

ついでにこれも勢いで買ってしもうた……「豪華11大コレクション」につられて(;^_^A