『ヘンゼル&グレーテル』
遅まきながら、ようやく『ヘンゼル & グレーテル』を観賞(もちろんDVDで)。かのグリム童話「『ヘンゼルと グレーテル』の“過激な”後日談、といったストーリーで、魔女ハンターと化した兄姉の活躍を痛快且つ残虐に描いた作品だ。
以前当ブログでも紹介した(「童話の世界のボンテージヒロイン」http://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/25841397.html)こともあったが、改めて観賞して、なかなかすごい作品であることを実感したね(^^)
幼少時代に魔女に監禁されて、お菓子の家でさんざん過酷な仕打ちを受けた過去を持つ兄姉なだけに、“魔女ハンター”がテーマということも相まって、魔女に対しては「てめえら人間じゃねぇ!」(by『破れ傘刀舟悪人狩り』)とばかりにむごたらしく殺しまくる。そして、それに対する魔女の報復もこれまた血みどろ。物語は魔女狩りで名を馳せるにまで至ったヘンゼルとグレーテルが、凶悪且つ強力な魔女の野望を紆余曲折しながらも撃破する、という展開で、中世ヨーロッパの雰囲気と、当時の科学力で拵えたような2人の武器の緻密な描写が小気味よく、思ったよりややもたもたするストーリーの運びも、それらの武器の活躍で何とか上手く流れていった、という印象を受けた。ラストも意外なハッピーエンドで、見習いの少年ベンと、異形の巨人エドワードを加えた“チーム”が、また新たな“魔女ハント”を続けていく(であろう)展開は、続編を見据えてものなのかも知れない、って思えたね(^^)(実際に続編を熱望!)。
さてこの作品では、グレーテル役を演じるジェマ・アータートンのファッションがとにかく目を引く。個性的で、ずば抜けて美女というキャラではないのだが、ボンテージスーツを思わせる戦闘服姿や、ハマーのホラー映画を彷彿させるような肉体の凹凸を誇張した衣装など、彼女を必要以上にセクシーな姿にさせるアイテムが満載で、そこら辺りも本作を楽しむ要素の一つだった。
そんな彼女らと対峙する最強の魔女が登場するが、彼女も黒い衣装に身を包み、なかなか魅力的なキャラだった。後で検索すると、この役者はファムケ・ヤンセン! かの「X-MEN」でジーン・グレイを演じた女優で、彼女もまたジーン役では黒いボンテージスーツに身を包んでいた。道理で目についたはずだ。私もジーン役は好きだったもの(^^)
こう思うと『ヘンゼル & グレーテル』は、“新旧ボンテージスーツ合戦”の様相を呈していたといえるかも知れない(^^)