『アンストッパブル』!
昨晩、CSで『アンストッパブル』を観賞。夜出掛けた関係で途中からの観賞となったが、今時珍しい、手に汗握る実に爽快な映画だった。
ストーリーは、運転手を欠いて暴走する、特殊な化学物質を載せた機関車(及び貨車)が、人口の密集する、そして科学コンビナートがそびえ立つスタントン市の大カーブを無事脱線せずに越えられるか否かを、それに後続し、連結・急制動によって減速・停車を試みる単独機関車の、半月前に解雇を言い渡された運転手と、複雑な家族のしがらみに翻弄される車掌の決死の行動で描く、実に緻密なアクション巨編だった。
この手のストーリーにありがちな、主人公の決死の行動を、邪な利益のために阻止しようとする黒幕の暗躍などが、意外にあっさりと退けられたり、劇中主人公の訳あり2人が、圧倒的な“スーパーマン”然とした活躍を魅せるなど、昨今の“煮え切らない”ストーリーと比べて、実にスッキリする映画であった。その点、マスコミの過度な介入を劇中描くことが功を奏していたと思う。
ハッピーエンドを迎えるという展開も相まって、実に楽しい、スカッとするい映画だった。