神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

#映画レビュー

ウソから出た『マチェーテ』

タランティーノ・ロドリゲスのコラボによる『グラインドハウス』。ここで上映される4本のフェイク予告編『Werewolf Women of the SS』『Machete』『Don't』『Thanksgiving』のうち、『Machete』こと『マチェーテ』だけは、実際に長編映画化されたことは周知…

忘却の“昭和”へのこだわり

三池崇史版の『愛と誠』における“昭和”の徹底ぶりは劇中ミュージカル仕立てで流れる“昭和歌謡”にまず集約されている。ここで流れる“昭和歌謡”の数々は、『激しい恋』(これは初代「大賀誠」役の西城秀樹に対するオマージュか?)にしても、『あの素晴らしい…

『009ノ1』がやって来た!(^^)

先日、今年最初の“毎週金曜日旧作DVD105円均一”レンタルに行ってきたところ、ついにゲットしてしまいましたよ! この映画! そう、『009ノ1』です! まさかもう旧作レンタル作品になっているとは思わなかったので、とんだ掘り出し物でした。つい昨年…

『愛と誠』  ギラギラした昭和オペレッタ

私が物心ついた頃、広島の街には未だに被爆直後の混乱期の名残のようなトタン板のバラックが元安川周辺に建ち並び、デパートの前では足を失った傷痍軍人が軍服を着たまま物乞いをしていた(今思うと太平洋戦争従軍者にしては若すぎていたような気がするが………

『怪獣王ゴジラ』とテアトル西新

CS「日本映画専門チャンネル」で、東宝怪獣“お宝”映像として、『宇宙大戦争』零号版フィルムと共に放映されたのが、『怪獣王ゴジラ』の日本版公開フィルム。かの『ゴジラ』(1954年版)に米俳優レイモンド・バーの演技を付け足して全米で公開されたものを…

“トクサツ”とイマジネーションの狭間に

東宝SF特撮映画『宇宙大戦争』には、尺が長く、合成シーンなどがオリジナルと異なる別バージョン(零号版フィルム)があり、この度“お宝映像”としてCSで放映された。オリジナルは何度も何度も観たことがあるが、さすがに映像を二つ並べて観賞しないと判…

『トラック野郎』の超魅力!

「文太兄ィ」追悼、ということで、その魅力が一杯詰まった「トラック野郎」シリーズについて、以前別のブログに書いたものを再録したい。 さて、『トラック野郎』とは、松竹の『男はつらいよ』の向こうを張って、75年よりわずか5年間で10本制作された、…

ゴジラ生誕60周年に

今CSで1954年版の『ゴジラ』が放映されている。思えば今日2014年11月3日は、記念すべき“ゴジラ生誕(封切)60周年記念日なのだ。ああ、ついにゴジラも還暦を迎えたんだね さて、毎年文化の日こと11月3日は、極力「ゴジラ映画」を観ようと心がけている。そ…

エクスペンダブルズ ツゥ!

スタローンが往年のアクションヒーローを“かき集めて”往年のスペクタクル映画ファンを狂喜させた『エクスペンダブルズ』。その続編として、「さらに」どころか「2乗3乗」スケールアップしたのが『エクスペンダブルズ2』だ。 本作の魅力は何と言っても、19…

『猿の惑星』初代の設定

確か、5部作の初代『猿の惑星』シリーズでは、猿が人間に取って代わって地球の支配者になった理由について、以下のように説明していたと記憶している。 「地球上で、犬や猫に感染するウィルスが大流行し、犬猫が絶滅。そのためそれに代わって人間たちがペ…

『ガッチャマン』   行きがかり上「科学忍法火の鳥」

実写版『ガッチャマン』をようやく観た。公開前から何かと批判の対象となる「不遇な作品」というイメージが強い。その矛先の多くは、白鳥のジュンを務めた剛力彩芽に向けられているようで、「プロダクションのゴリ押し」キャスティングとの理不尽な批判が目…

『最後の手紙』を観て

過日、「大学サスペンス映画『最後の手紙』公開!」と称して大学祭でのドラマ上映を紹介したところ、何と407という今まで考えられないくらいのアクセスをいただきました。ビックリしています。それだけこの作品上映への関心度が高かったのでしょうか? とい…

『刑事物語 潮騒の詩』

今日はCSで『刑事物語 潮騒の詩』を放映していた。何を隠そう、かの“東宝シンデレラ”沢口靖子のデビュー作である。実はこの映画、封切り当時劇場で観賞している。しかし何故本作を観に行ったのか、今思うと全く不明であり、同時上映だったはずの『夏服のイ…

『子連れ狼 親の心子の心』

CSの劇場版『子連れ狼』シリーズもいよいよ後半。今日は第4作『子連れ狼 親の心子の心』が放映されていた。 今回のターゲットは自らの汚名と怨念を雪ぐべく、尾張藩を脱藩した雪という手練れの娘。その彼女、腕を見込まれて、尾張藩の“上様”の女護衛に任…

『エクスペンダブルズ』

『エクスペンダブルズ』をようやく“正式”に観賞した。そのタイトルの意味と我が境遇を照らし合わせて、勝手に感情移入していたのに、肝心の作品は以前地上波で放映されていたときにラスト辺りを観ただけ。そんなわけでDVDで最初からしっかり観させていた…

『銀座旋風児』を観た!

今日はBSで“CS”を観戦していたが、相変わらずのふがいなさに“CS”を諦めBSのチャンネルを切り替えたところ、何と『銀座旋風児』を放映しているではないか! 勿論そこからはエンドマークまでただひたすらマイトガイの勇姿を堪能したね 『銀座旋風児』…

マイトガイの『多羅尾伴内』!

片岡千恵蔵御大の名演技で、大映から東映へと制作会社は移り変わりながら、戦後の邦画界を支えた超大型娯楽シリーズだった『多羅尾伴内』。時代劇の『雪乃丞変化』に端を発し、その後、天知茂主演の「江戸川乱歩美女シリーズ」、志穂美悦子主演の『華麗なる…

『多羅尾伴内』の素敵なフォーマット

最近、BSで愛川欽也が警部役を務めるドラマが放映されていたが、その劇中、彼の部下が携帯電話の着信を受け、「もしもし………何! ○○町で○○が刺し殺されたって!」って叫ぶシーンがあって、大いに驚いてしまった。件の部下は、電話口で「もしもし」の後に電…

人生の真実が、犯罪という光でしか映し出されない世の中が続く限り……

遂に小林旭版『多羅尾伴内』2部作をDVDにて完全観賞! いやぁ面白かった! 感激した! このキザなかっこよさは、『渡り鳥シリーズ』『ギャンブラーシリーズ』『銀座旋風児シリーズ』と続く一連のマイトガイの演技の集大成といってもいいくらいの作品群だっ…

地方も舐められた?

かなりショックな現実…… 過日、広島のバルト11で『少女は異世界で戦った』を鑑賞した際、期待したパンフレットが販売されなかったことをブログにも書いた(http://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/26585747.html)。当時は、「元々パンフなんて生産され…

『猫目小僧』

今日のCS映画鑑賞は『猫目小僧』。かつて、従来のアニメとは異なる「飛び出す絵本」(これ知ってるかな?)のような静止画のコラージュで描かれた“変化球”な方式(“劇メーション”というらしい)で放映されていたのは何度か観たが、この作品はまさかの実写…

『少女は異世界で戦った』を観た!

観に行ってきましたよ、『少女は異世界で戦った』!!! 緊急レイト上映を終え、先ほど帰宅したばかりです。 それにしても圧倒されましたね! 「これだ! これだ!」と何度も心でつぶやきながら観賞しました。まさにリアル「神宮寺真琴のつぶやき」です 作品…

「異世界での戦い」始まる!

待望の本格ヒロインアクションムービー『少女は異世界で戦った』が、今日ついに劇場にてお披露目されたようです。広島でも開催された緊急レイトは20:50スタートだったから、今時分(23:13)は既に無事上映終了したようですね 生憎私は私事もあって、この記念…

豪華すぎる「使い捨て軍団」大いに羽ばたく!

愛すべき“使い捨て軍団”『エクスペンタブルズ』シリーズ。当初は、最近パッとしないシルヴェスター・スタローンが、“アクション畑”でくすぶっていた“ボンクラ”をかき集めて結成・製作した「文字通りの“使い捨て集団”だよな」って高をくくっていたが、単なる8…

SFホラームービーにおける「眼」の取り扱いについて

先日、『ゴジラ FINALWARS』を検索しようとして「FINAL」で探していたところ、何とも奇妙な画像に突き当たってしまった。 いやはや何とも痛々しい、といおうか、この先何が起こるか想像するだけで、背筋がビリビリしてしまう 背景の雰囲気から「もしやこれが…

『少女は異世界で戦った』封切りまで後4日!

祝日の今日、広島における“こっち側”のシネコン、「広島バルト11」に行ってきました。今回は映画鑑賞が目的ではなく、お目当ては、先日のブログでも紹介した(http://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/26553552.html)『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』…

『スピーシーズ』……「捕食ヒロイン」の変遷

先日の「捕食ヒロイン」テーマでまず思い当たったのは、『人喰いエイリアン』…………ではなくて、1995年公開の『スピーシーズ 種の起源』だ。同じようなテーマ、同じような“美形過ぎる捕食ヒロインエイリアン”ということで、本作は『スペースバンパイア』の女形…

アンダー・ザ・スキン 種の捕食

『アベンジャーズ』など“ブラックウィドウ”役や、先頃公開された『LUCY』における究極のヒロインぶりで、すっかり“こっち側”の女優として認知されたスカーレット・ヨハンソン。彼女がその地位を不動のものにする作品が、この10月、日本で公開される。そのタ…

「異世界紹介映画」としての『ファンシイダンス』

周防正行監督の『ファンシイダンス』をようやくラストまで観ることが出来た。今まで何度も地上波やCSで流れていたが、大抵途中で観るのを断念(決して面白くなくなったからではなく、不可抗力による)せざるをえなく、結末を観たのは初めてだった。今やグ…

『子連れ狼 死に風に向う乳母車』

昨晩観た『子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる』に痛く感激して、そのまま、今まで“持ったまま”になっていた『子連れ狼 死に風に向う乳母車』のDVDを、勢い観賞した。 本作も、過剰なまでの血飛沫と“切り株”残虐描写、圧倒的な主人公・拝一刀の活躍に充ち…