神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『最後の手紙』を観て

 過日、「大学サスペンス映画『最後の手紙』公開!」と称して大学祭でのドラマ上映を紹介したところ、何と407という今まで考えられないくらいのアクセスをいただきました。ビックリしています。それだけこの作品上映への関心度が高かったのでしょうか?
 
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 というわけで、先週末、比治山祭で上映された比治山大学キネマ部の映画『最後の手紙』を観てきました。今年卒業したウチの放送部のOGが、原案・脚本・監督を務めた40分弱の長編です。そのひいき目を差し引いても、なかなかしっかりしたドラマに仕上がっていたと思います。
 
 サークルにおける三角関係(四角関係?)を軸にした、という点ではよくありがちな学園(大学生)ドラマなのですが、そこに若干の猟奇ホラーの要素も含めたサスペンスに仕上がっています。それも前半の謎解きも兼ねたややゆるめの展開から、後半にはいると俄然スピーディー且つダイナミックに物語が進行していき、怒濤のようなラストを迎えます。
 
 勿論学生のインディーズムービー故、"狙っていない"チープさ、つたなさも随所に見え、技術的向上もまだ期待したい面がありましたが、ここまで物語を推し進めていく"怖い者知らずのパワー"を実に感じる映画でしたね。また、私も通過したプロセス故、作品の中に様々な葛藤が垣間見られました。そうやって幾多の葛藤、苦悩を乗り越えた者が、新たな映画製作に携わられるので、今回のキネマ部員諸君も、これに満足せず、そしてこれに懲りることなく、まずは「もう一本」を目標に今後頑張ってほしいものです。少なくとも、私が大学4年で初めて撮った映画(8ミリ)と比べたら数段良かったですからね。
 
 大学に入学して、お互い今までの環境と違うメンバーが揃って、新たに映画を撮る労力は並大抵のことではありません。特に監督を務めたOGは、今までの高校放送部で"あうん"の呼吸で撮っていた頃とは、勝手も違ったでしょう。そんなお互いの環境の中で、それでも1本の映画をサークルとして撮り上げた意義、尊さを胸に、今後とも大いなる活動を期待していますよ