神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

120周年の7月7日 星に願いを2021

 この7月に、ついに『ゴジラ対コング』が日本で公開された。これはオリジナルの『キングコング対ゴジラ』が1962年に公開されて以来、実に60年ぶりのリメイク版(?)上映となったわけだが、今から遡ること実に120年前の7月、そして今日7日は、このオリジナル『キンゴジ』でも特技監督を務めた、「ゴジラの生みの親」にして「日本特撮界の父」である、故圓谷英二氏が生誕した日だ。このことは、今まで何度も書いた。

 

 

 同様に、圓谷英二氏が興した「円谷特技プロダクション(後の円谷プロ)」で製作された、ウルトラシリーズ第5弾『ウルトラマンA』にて、共に後にTACに入隊し、主人公のヒーロー・ウルトラマンAに変身する、広島県福山市のパン屋の運転手・北斗星司も、同じく福山市の教会の看護婦・南夕子も、その誕生日は7月7日だ。

 

 

 今思えば、既に今の私とほとんど変わらない年齢に達していた頃にようやく『ゴジラ』の特撮を担当した圓谷英二特技監督。そんな年齢で箱庭のようなセットの中で、ミニチュアを操作したり着ぐるみ役者に真剣に演技指導している姿を想像すると、この上なくカッコよく感じる。私もそんな壮年になりたいと、ホント憧れる。

 

 そんなわけで、件の圓谷監督が『ゴジラ』他数多の東宝特撮映画の撮影で大活躍していた頃の年齢に達してしまった身としては、何とか圓谷監督にあやかって、エネルギッシュな活躍をしたいものである。そんなわけで、今年もこの7月7日には、星に願いをかけよう。もっとも、ここ最近は当てのない願望をするばかりだったが、こと今年の7~9月辺りは、例年になく忙しく、それこそ願のかけ甲斐のある時期になりそうだ。

 

 まずは「来る18日の『懐かしの8mmフィルム自主映画上映会』が無事開催されますように」。これに関しては、何よりも当日8mm映写機及び上映用8mmフィルムにトラブルが起こらないことが一番の心配事だ。これが無事にうまくいって、少しでも多くの方にご覧いただけたら、これに勝る幸せはない。

 

 続いて「二年越しの夢『広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり』が今度こそ開催できますように」。昨年3月に開催予定だったにも関わらず、未曽有の新型コロナウイルス禍によって、我が人生初めての延期の憂き目に遭ったイベント「広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり」。その後も何度か開催を画策したが、その都度「緊急事態宣言」などの煽りを喰らって頓挫してきた。そしてここに来て、ようやく再開の目処が立っただけに、今度こそ、無事開催したい。そして少しでも多くの方々に観賞して頂きたい。拙作はともかく、これだけ良質のヒロインアクションムービーが揃うイベントは、なかなかない、って点においては自負している(;^_^A

 

 それと、「映画制作が出来ますように」。これは絵空事ではなくかなり可能性の高い目標で、おそらく上記の諸々のイベント準備と同時進行で、『女子高生戦士☆英あいり』以来の、暑い熱い夏の映画制作になりそうである。後は企画の完成と条件整備を待つのみかな(ってっそれが一番ハードルが高い分野なんだけどね(;^_^A)。

 

 とにかく、年跨ぎで新型コロナ禍に苛まれてしまった2021年だけど、年の終わりにはある種の達成感が味わえるような後半の半年にしたいものである(;^_^A

 

※当初、圓谷英二監督の生誕110周年と記載していましたが、正しくは120年でした。深くお詫び申し上げると共に、訂正させていただきました。

 

 

「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」

日時 2021年7月18日(日)
会場 広島市中央公民館 研修室4

    (広島市中区白島町24番36号)

入場無料(定員各回18名)
主催 イチヱンポッポフィルム(IPF)/演劇企画室ベクトル
協力 BOX MAN FILM(BMF)
後援 (公財)広島市文化財

上映作品 『もっと、素直に…』(胤森淳監督)
       『思い出はあしたから』(胤森淳監督)
       『悪魔の誕生日』(池田健太監督・招待作品)
       『ライダーヒロシマ』(奥一浩監督・招待作品)

 

「広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり」
日時:2021年8月28日(土) 18:00開場 18:30開演  ← 変更になりました
会場:コジマホールディングス西区民文化センター
   (広島市西区横川新町6-1)

協力:シネマペロ(東京)
    HOUND PROJECT(福井)

上映作品:『ザ 争奪戦っ!』(胤森淳監督)

      『BLOOD BLADE』(岡田広監督)

     『ストロベリークライム』(稲葉司監督)

     『アイドルスナイパー』(チャンピオンまつりバージョン)(稲葉司監督)

 

8mmフィルムでファンタジーを撮っていた頃

 現在、来る18日開催の「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」の準備を鋭意行っている。先日は去る先月末に試写した『もっと素直に…』に続き、今回上映するもう一つの作品、『思い出はあしたから』の試写を行った。こちらの方は、ほぼ20年ぶりの映写。『もっと』より倍ぐらい尺の長い作品ゆえ、より慎重に上映した。

 

 

 本作の主人公を務めてくれた子は、劇中の設定と同じ女子大生で、演技経験が全くなかったものの、頑張って主人公の「桐原真琴」を演じきってくれた。この通り、『天使諜報★神宮寺真琴』から遡ること10年前に、すでに自作に「真琴」というキャラクターを登場させていたのだ。もっともこちらの「真琴」は闘ったりしないけどね(;^_^A)

 

 

 この映画を撮影していた当時、加藤泰監督の『緋牡丹博徒花札勝負』を深夜放送で観て、藤純子のカッコよさ、加藤泰監督のローアングルの妙にすっかり感化されてしまうことがあった。それで、撮影中、ややローアングルで見つめた彼女の横顔がまるで若かりし頃の藤純子に見えたので、思わず「藤純子みたいだったよ」って声を掛けたら、「それって誉め言葉なんですか?」って怪訝そうな顔で聞き返されたことがあったよ(;^_^A  勿論“誉め言葉”だったんだけど、当時のこの子に「藤純子」っていってもピンとこなかっただろうな……だって私自身、「藤純子」より『3時のあなた』の「寺島純子」の方がピンとくる世代なんだもの(;^_^A(;^_^A

 

 この当時(1994~1995年頃)は、まさかその10年後に“ヒロインアクションムービー”を撮るなんて思いもよらず、ただひたすらファンファジー路線を突き進んでいた。そんな我がファンタジー路線の集大成といってもいい『思い出はあしたから』をこの令和の世に、昭和(大正?)の徒花ともいうべき8mmフィルムの映写機上映として公開できるなんて思いもよらなかった。今観れは青臭い、いささか鼻につくファンタジームービーかもしれないけれど、8mmフィルムという“フィルター”を通して、現実を“虚構世界”に変換させながら思いのままに自分の世界を作り上げていた頃の感覚が今に甦るのは何とも心地よい。

 

 新型コロナ禍の影響もあって、一回の上映を観賞できる人数は限られているが、それでも計2回の上映で、『もっと素直に…』と同様、少しでも多くの方に観ていただきたい思いでいっぱいだ。もしかしたらこの上映会が、これらの作品にオリジナルの形で触れられる最後の機会になるかもしれないから……

 

 

 

 

 

「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」

日時 2021年7月18日(日)
会場 広島市中央公民館 研修室4

    (広島市中区白島町24番36号)

入場無料(定員各回18名)
主催 イチヱンポッポフィルム(IPF)/演劇企画室ベクトル
協力 BOX MAN FILM(BMF)
後援 (公財)広島市文化財

上映作品 『もっと、素直に…』(胤森淳監督)
       『思い出はあしたから』(胤森淳監督)
       『悪魔の誕生日』(池田健太監督・招待作品)
       『ライダーヒロシマ』(奥一浩監督・招待作品)
上映スケジュール 

    9:30 開場
   10:00~(2作品/計61分)
    ●もっと、素直に…
    ●悪魔の誕生日
   11:15~(2作品/計88分)
    ●ライダーヒロシマ
    ●思い出はあしたから
   13:00~(2作品/計61分)
    ●もっと、素直に…
    ●悪魔の誕生日
   14:45~(2作品/計88分)
    ●ライダーヒロシマ
    ●思い出はあしたから
      15:45~(約30分を予定)
    アフタートーク
    出演:
    奥一浩(BMF)
    池田健太(BMF)
    胤森淳(IPF)

 

 

三たびの「ビキニの日」に

 今日7月5日は「ビキニ」の日。言わずと知れたビキニ環礁アメリカの水爆実験が行われた日だ。この衝撃を、露出度の高い女性の新しい水着の衝撃度を表す基準として、「ビキニの水爆実験に匹敵するような衝撃的な水着=それ故「ビキニ」)という、人を馬鹿にしたような理由で命名されたのは、つとに有名な話だ。

 

 世代的に、ビキニの水着を意識したのはいつ頃だろう。おそらく昭和50年代に綺羅星の如く登場した、アクネス・ラム辺りじゃなかったかな。今でこそ、「誰? アグネス・ラムって……アグネス・チャンの間違いじゃないん?」なんて若い世代には突っ込まれそうだが(もっとも「ラム」より「チャン」の方がデビューは先なんだけどね(;^_^A)、あの名作漫画(アニメ)『うる星やつら」の主人公・ラムのネーミングは、確かこのアグネス・ラム由来だったと記憶している。まさにビキニの象徴のような娘だった(っていってもあちらの方が年上だが……(;^_^A)。

 

 

 第五福竜丸の悲劇と共に、ビキニ環礁という言葉は、本来はヒロシマナガサキ・フクシマ・スリーマイル・チェルノブイリと同様、我々に反核の誓いを新たにさせる重い十字架を背負った地名なんだけど、どうしても「ビキニ」って聞くと顔がニヤけてしまうのは、自分がどうしようもないバカオヤジだからだろう。もしハイレグの水着の名称が「ヒロシマ」になってたらどうする! って話だもの……

 

 そんなわけで(って何をことわる?)、アグネス・ラムから浅野ゆう子風吹ジュン、かたせ梨乃といった往年のグラビアアイドル(今は渋い女優となった)の流れの中で、どうしても看過できないのが、毎年この日に話題にする河合奈保子だ。今いくら御年57歳と言えども、数多のスチールに、未だ健康的なボディーと健康的な(時としてアンニュイな)微笑みを湛えた当時の姿を残している。それこそ永遠に……(;^_^A

 

 

   

 

『星空のむこうの国』がリメイクされるとは……!!

 ここ最近は、文字通り「映画三昧」。去る6月26日には広島バルト11で『ノーボディー』を、一日明けて28日には同じバルトで『映画大好きポンポさん』を、そして先日は『ゴジラvsコング』をと、この一週間で凡そ3本の映画を劇場で観賞した算段になる。来週も、待ちに待った『ブラックウィドゥ』も公開されるし、『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』も観に行きたいし、アニメの『サイダーがのような言葉が湧き上がる』も気になるし、『食人雪男』さえも食指が動きそうヾ(- -;) そんなわけで、下手をすると今月は毎週末劇場観賞、なんて事態に陥りそうだ……って財布の中身は大丈夫?

 

 そんなわけで、最近は映画観賞の折に、しっかり自戒上映作品の情報をチラシによって手に入れてるんだけれど、先週の観賞時、思いがけない作品を見つけた。そのタイトルは『星空のむこうの国』。本作は、今から40年近く前、それこそ今年結成35周年を迎えた当団体イチヱンポッポフィルム(IPF)が誕生する前に、16ミリで制作された珠玉のファンタジージュブナイル作品である。以前話題にした菊池桃子主演のサスペンス2時間ドラマ『卒業』でも桃子に次ぐ役どころで出演していた有森也実が主演していて、当時のファンタジーに傾倒した映画青年にとっては、一連の大林監督の”尾道ファンタジー三部作”と並び、バイブルのように感じていた作品だった。原作がコバルト文庫、ってのもいい。

 

 

 1986年だったと思うが、この映画がどうしても観たくて、当時8,800円もしたレーザーディスクを購入し、でもデッキを持っていなかったので。映画サークルの友人宅に押しかけて再生してもらった記憶がある。ホント、劇中の有森也実は抜群の透明感で天使のようでもあり、『卒業』で彼女の存在を知っていた身としても、いい意味で圧倒されたものだった。

 

 

 

 そんな『星空の向こうの国』が、前回と同じ小中和哉監督によるセルフリメイク作品として、40年近い歳月を超えて甦るのだという。我々にとってはこれは一つの事件だ!(;^_^A  今でこそ“広島発ヒロインアクション”に特化した感のあるIPF(そして代表の私)だが、その原点はファンタジー路線。折も折、そろそろ原点回帰のファンタジーでも撮ろうかって思っていた矢先の、ビックサプライズである。きっと観に行ってしまうんだろうな……(;^_^A

 

 ちなみに、本作に前作の主人公を務めた有森也実が出演するのはとても嬉しいことだが、全作で彼女が務めた主役の理沙を演じるのは、秋田汐梨という女優。この秋田汐梨という子は、もともとJC(JS?)雑誌のモデルをしていて、娘が愛読していた「ニコプチ」なる雑誌にも掲載されていたそうである。それて一昨年彼女が来広した際、件の広島バルト11があるイオンモールのとある店で彼女の撮影会があり、娘との2ショットを撮ったことを思い出した(;^_^A そういう意味では、間接的ではあるが、既に秋田汐梨嬢と逢ったことになる(;^_^A

 

 

 果たして彼女が、富田靖子小林聡美原田知世有森也実斉藤由貴菊池桃子奥田圭子、そして最近の石橋杏奈といった、我がミューズ(女神)に仲間入りしてくれるかどうか……(;^_^A

『ゴジラvsコング』は70年代日本特撮・アニメにオマージュを捧げた作品だった!

 今日、観てきました、『ゴジラvsコング』! すでにyoutube上ではネタバレ映像が満載で、観賞前からクライマックスのシーンとエンディングをうっかり観てしまったという、何とも新鮮味に欠ける観賞となってしまった。それもこれも「ゴジラ」の生みの親でもあり、オリジナル『キングコング対ゴジラ』を今から60年前に制作した東宝を擁する日本が、あの忌々しい東京五輪のごり押し開催の煽りを喰らった、中途半端な時期の「緊急事態宣言」によって上映延期の憂き目に遭ったせいである。普段は首都東京に先んじられている地方都市が、こんな時だけ首都東京の都合に左右されてみすみす封切の機会を逸するなんて……ほんと忌々しい(# ゚Д゚)

 

 

 そんなわけで、既に世界中のネタバレ映像に晒さされつつ日本公開された『ゴジラvsコング』故、ネタバレ上等!ってノリで以下に記すので、未見の方はお気を付けください(;^_^A

 

以後、ストーリーに関わる記述もあるのでご注意ください。

 

 本作は、監督の趣味かどうか知らないが、この『ゴジラvsコング』には、ゴジラ東宝特撮のみならず、1970年代の日本怪獣特撮、アニメまでの限りなきオマージュが充ちていた。

 

 ぶっちゃけ書くが、本作の本来あるべき正式タイトルは『ゴジラ&コングvsメカゴジラ』であり、基本的なストーリーは、当初争い続けたゴジララドンが、モスラの説得によって最終的にキングギドラと戦う『三大怪獣地球最大の決戦』のノリと非常に似通っていた。だから『キングコング対ゴジラ』のリメイクといっては語弊がある。そして物語の基本設定には、『メカゴジラの逆襲』『キングコングの逆襲』のテイストが色濃く反映されているし、どこか「東宝チャンピオンまつり」を彷彿させる。

 

 キングコングを南の島から極点の南極に連れている設定は、北と南が逆ながら、『キングコングの逆襲』でエレメントX掘削のためにドクターフーがコングを船で北極へ輸送するところに似ている。髑髏島およびコングの故郷である空洞化された地球の描写やそこに登場する数多の怪獣たちの姿も、オリジナルの『キングコング』と共に『キン逆』のテイストも醸し出している(そして『ゴジラの息子』のゾルゲル島の雰囲気も)。メカゴジラが、小栗旬演じる芹沢猪四郎の息子・レンと精神的にシンクロするのは『メカゴジラの逆襲』における真船桂(藍とも子)のそれとそっくりだ。他にも前作でゴジラに始末されたキングギドラの頭部がメカゴジラの開発に繋がったのは、平成ゴジラシリーズの『ゴジラvsキングギドラ』から『ゴジラvsメカゴジラ』への橋渡しとそっくりだし、メカゴジラのエグイ武器はガイガンみたいだし、香港での対メカゴジラのシーンではコングが『ゴジラ対メカゴジラ』(1974)のキングシーサーの役回りに見えたし、コングと心を通わせる少女の存在は「平成ゴジラ」シリーズの三枝美希(小高恵美)やインファント島の小美人(ザ・ピーナッツ)を彷彿させる。また、ゴジラが、メカゴジラを作ったエイベックス社(日本芸能界を牛耳る某レコード会社と同名なのはご愛敬か(;^_^A)だけを執拗に襲うのも、原発を作るたびにゴジラのピンポイントな襲撃を受け、ついに原発建設を断念する、という設定が秀逸の『ゴジラ×メカギラス G消滅作戦』みたいだった。

 

 東宝怪獣特撮映画以外にも、『キングコング髑髏島の巨神』ではコングの最大のライバルだったのに、本作ではメカゴジラの性能を試す“咬ませ犬”として登場するスカルクローラーは、大映ガメラ対大悪獣ギロン』の「宇宙ギャオス」そのものだし、計3回の死闘を演じ最終的に勝利する(本作では敗者が何であれキングコングだが)展開は、昭和ガメラシリーズのパターンだし、香港におけるゴジラとコングの2度目の死闘では、まさにタイマン勝負を演じて、闘い済んだらノーサイドの、『夕焼け番長』というか、70年代不良番長系のアニメドラマ・映画のようだし、最初反目し合ったタイトルを冠する両雄が、やがて共闘して共通の敵に立ち向かうって、「東宝チャンピオンまつり」を超えて、「東映まんがまつり」の『マジンガーZデビルマン』『グレートマジンガーゲッターロボ』の世界観である。

 

 オリジナルの『キングコング対ゴジラ』に目を向けると……残念ながら大蛸は出なかった。ドラマ設定もコメディータッチではなかった。しかしコングが空洞化された地球内部に転げ落ちていくところなどは、富士山から滑降してゴジラにぶち当たる時の東宝キングコングのようだし、何といっても、オリジナルでは長い間そのほとんどが編集カットされていた、そして個人的には大好きな「キングコング輸送作戦」が再現されていたのには感動した(;^_^A ヘリによって空輸されるコングのシーンを観た時には、正直なところ、『ワンダーウーマン1984』のアヴァンタイトルでリンダ・カーター嬢の姿を拝見した時や、『カムバック★トゥ★ハリウッド!!』で『尼さんは殺し屋』のフェイク予告編を観た時と同じくらいの胸の震えを覚えたもの(;^_^A   何はともあれ、本作を演出したアダム・ウィンガード監督は、相当日本の特撮・アニメに精通していらっしゃるようである。それこそ『パシフィック・リム』のギレルモ・デル・トロ監督に匹敵するくらい(;^_^A  でもいきなり空輸シーンから始まる(よってコングを如何に吊り上げるかのシーンがない)のは、もしやウィンガード監督、「東宝チャンピオンまつり」バージョンの『キンゴジ』しか観てないんじゃないかな?(;^_^A

 

 

 

 

 物語は怪獣たちに感情移入しながら比較的予定調和に進み、一応のハッピーエンドを迎える。ゴジラとの共闘によってメカゴジラを倒したものの、『ゴジラ対メカゴジラ』ではゴジラの役どころだった、メカゴジラの首を引っこ抜いてとどめを刺すのがキングコングだったのは、流石にコングを生んだアメリカ映画のなせる業か。東宝コングはアメリカでは不評だっただけに、60年の年月を経て、こうやって自国のコングに華を持たせたのかな(;^_^A

 

 『シン・ゴジラ』が撮られるまで、日本で最後のゴジラ映画だった『ゴジラファイナルウォーズ』も、設定上は当時のゴジラファンの少年の夢をそのまま映画にしたようなものだったが、あいにく監督の北村龍平にはゴジラに対する愛情は少なかったようで、いびつなアクション映画に仕上がってしまった。それからすると、今までのようにアヴァンタイトルで次回作を暗示するシーンもなく、もしかしたらレジェンダリー版最後のゴジラ映画になるのかもしれない『ゴジラ対コング』の方が、より日本のゴジラファンに向き合った、“暫定的”最後のゴジラ映画だったかもしれない。どちらかといえば、規模的にも『怪獣総進撃』に近いかな。

 

 それにしても、前作の渡辺謙を引き継ぎ、ゴジラを生んだ日本人の俳優として唯一出演した小栗旬の役どころは、「おい、お前はゴジラと運命を共にした芹沢猪四郎博士の息子で、被爆三世という十字架を背負った人間じゃないのか!」って思うくらい、暴力と破壊に加担したものだったのは如何ともしがたかった。尤も、彼と同様『メカゴジラの逆襲』でメカゴジラとシンクロした真船桂の父親である真船博士役の平田明彦は、第一作『ゴジラ』でオキシジュン・デストロイヤーによってゴジラと運命を共にした芹沢博士を演じていた。結局、日米ともに、芹沢博士はゴジラのために自ら命を落とし、その子はメカゴジラを毎度コントロールするようである(;^_^A

『ゴジラvsコング』今日公開! あの『キンゴジ』に欠かせない名脇役といえば……

 ついに今日、2021年7月2日を迎えた。ついに待ちくたびれるほどに待望の『ゴジラvsコング』の日本公開がスタートした。ワールドプレミアどころか、既にあの新型コロナが蔓延しているアメリカでさえも封切られて久しいのに、一方の雄「ゴジラ」を生んだ日本での公開がここまで遅れるとは……もう公開前からネタバレのオンパレードで……それこそ〇カ〇ジ〇とか〇〇ゴジラとかメ〇〇ジラとか……せっかくのビックサプライズも、思わせぶりの予告編も、すっかり吹っ飛んでしまった感があるヾ(- -;)

 

 

 

 もっとも、何はともあれ、今の時間なら既に5~6回程度の上映はすんだろうし、これから本格的に日本の“自称ライター”たちがこぞって、大ネタバレショーを展開するんだろうけど……ついに国内で『ゴジラvsコング』が無事封切られたことを喜ぼう(;^_^A

 

 そういえば、前作『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』を封切の5月29日ではなく翌日の6月1日に観賞したことにより、たまたま4月『キャプテン・マーベル』、5月『アベンジャーズ:エンド・ゲーム』、そして6月『ゴジラ』と3カ月連続劇場観賞したことが今日まで続く「月に一度は劇場で映画観賞」のきっかけになったといっても過言ではない。そんなわけで、今回も封切翌日の明日辺りに観に行きたいなぁ(;^_^A

 

 そういえば、今日は「タコの日」らしい。今から60年前の“オリジナル”『キングコング対ゴジラ』に本物の動く蛸が登場したのは有名な話だ。今回の『ゴジコン』(でいいのかな?)には、コングサイドの怪しげな怪獣がぞろぞろ登場するようだし、件のメ〇ゴ〇ラも登場するけど、果たして大蛸は登場するのだろか……でもやっぱり『キンゴジ』といえば蛸じゃろう!(;^_^A

 

2021年の文月はかくも激しく(;^_^A

 気が付けば今日で文月7月となってしまった。数多の月替わりと違うのは、この月から年の後半に突入するということ。この時期には、その年に何もできていないことを嘆きつつ、後半の半年に何か結果を残さねばって気負う時期だ。特に昨年は。今の世相を予言したかのような『ウルトラQ』「2020年の挑戦」にかこつけて、その年のうちに何か“挑戦”というか“爪痕”を残さねばって、あくせくしていたようだ。

 

 

 結局2020年は、一本のファンタジー系台本を書きあげることしかできなかったが、その一年後の今年の文月は、本当に“挑戦”の月になりそうである。

 

 

 

 

 まずは来る18日に実施される「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」がある。このイベントは旧作の上映故、映画制作に関わる心配はないものの、何分8mmフィルムのオリジナル上映故、イベントが終わるまで、予期せぬトラブルに対処すべく、緊張の時間を過ごしそうである。またその次の8月28日開催の「広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり」も、新型コロナ禍の動向を見守りつつ準備していかなければならない、という事態に陥っている。イベント自体は、今の閉塞的な社会をぶっ飛ばすくらいの、素敵なイベントになるんだけどねぁ……

 

 それと、もしかしたらこの7月8月中に、2019年の『THE 争奪戦っ!』以来の映画制作、それもヒロインアクションに特化した作品制作が実現しそうである(;^_^A

 

 何はともあれ、今年の夏は、昨年のブログ記事が吹っ飛ぶような、慌ただしい時期になりそうだ(;^_^A

シャロン・テートと菊容子

 過日当ブログにて、近年劇場で観賞した洋画がなかなかCSで放映されない旨を書いたが、その直後から、2019年9月観賞の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の放映が発表され、引き続き来月には同じく2019年10月観賞の『JOKER』が放映されるそうだ。しかもともにムービープラスで(;^_^A さては当方のブログをご覧になったのかな?ヾ(- -;)ヾ(- -;) 

 

 そんなわけで、昨日は件の『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の2度目の放映があった。そして心憎いのは、その直前に『ワンハリ』の劇中でマーゴットロビー演じるシャロン・テートが観賞する主演映画として挿入される『サイレンサー第4弾/破壊部隊』を流している点である。流石ムービープラス(;^_^A

 

 今思えば『009』シリーズの亜流のようなこの『サイレンサー』シリーズ(全4昨)も、それはそれで結構力の入った作品のようだった。本作でシャロン・テートが演じるのは、多少ドジっ子な、でも実は女スパイという設定。クライマックスには、かのブルース・リー直伝の空手も披露する。『ワンハリ』の劇中でシャロン・テートが自分の演技に対する観客の反応に喜ぶ、という実に幸福感あふれるシーンが登場するんだけど、この『サイレンサー』におけるシャロン・テートのキャラは実に健康的で明るく元気で、とてもその後、かのマンソン一味に惨殺されるなんて想像もつかないところが何とも悲しい。

 

 

 それで思い出すのは、東映ヒロインアクションの黎明期の傑作『好き!すき!魔女先生』において主人公の月ひかる/アンドロ仮面を演じた菊容子だ。まるで原作者・石ノ森章太郎氏が亡き姉を模したという漫画の主人公をそのまま現実の人間にしたようなルックスを誇り、しかも戦うヒロインとして、当然ながら気丈に、そして健康的で明るい姿をお茶の間に見せた菊容子が、元交際相手に絞殺されるという、何ともショッキングな形でその人生を閉じようとは誰が想像しただろうか。

 

 

 シャロン・テートに関しては、虚構の世界でありながら、タランティーノ監督によって“一命をとりとめる”が出来たが、出来ればこの令和の世に『好き!すき!魔女先生』を復活させてもらって、その際に月ひかる役を演じる女優に、そのまま別のドラマで実際の菊容子を演じてもらい、あの凶行があった日の再現しつつ、誰かヒーローが元交際相手を蹴散らして彼女を救う、なんてシーンを撮ってくれないかなぁ………

 

 シャロンテートと同様、ヒロインアクションファンとしては菊容子の末期は、心に刺さった棘のように、いつまでも癒されない過去だ。

きっかけは「8mm」「ヒロイン」でも、真面目に考えたいイベントあり

 もう今週の話になってしまったけれど、「ドラマ『「やさしい花』上映会&脚本家トークショー」(広島キワニスクラブ主催)が、来る7月2日(金)の午後4時から、広島市中区のリーがロイヤルホテル広島4Fのロイヤルホールで開催されます。これは「児童虐待」をテーマに凡そ10年前に制作・放映されたNHKドラマ「やさしい花」の上映とともに、共に子育て中の母親でもある脚本家&弁護士のトークショーを交えた、児童福祉に特化したイベントです。

 

 

 ではなぜ当ブログでこのイベントのことを紹介したかというと、当方が現在開催準備中の2つのイベントのそれぞれのテーマともいえる「8mm」「ヒロインアクション」に何かと関連あるイベントだからです。

 

 まず今回脚本家として来広する安田真奈氏と当方の8mmとの関連性です。8mmフィルムで数多の珠玉の作品を監督し、最近では上野樹里沢田研二主演の劇場公開映画『幸福のスイッチ』や長編テレビドラマ『ツナガール』(小芝風花主演)をはじめ、ドラマの脚本家としても活躍中(かの井口昇監督による実写映画『猫目小僧』の脚本も!!)の安田真奈監督ですが、実は当団体イチヱンポッポフィルム(IPF)が開催した8mmフィルムイベント「キネマ百景」において、イベント用に『Listen to CAMERA』という作品を制作・提供してくれました。一応、IPFプロデュースということで、作品の冒頭にはウチのサークルのシンボルでもある「IPF」が冠されています。

 

 

 続いて『やさしい花』と「広島」「ヒロインアクション」との関連性ですが、こちらは主演の谷村美月が、当団体とは別の(;^_^A)“広島発ヒロインアクションムービー”である『サルベージ・マイス』の主人公マイスこと有栖川真唯を演じている点です。奇しくも今回上映される「やさしい花」のオンエア時期は『サルベージ・マイス』の1年後だったので、当時の谷村美月嬢を垣間見ることも出来るでしょう。もっともテーマとしてはあくまで「児童虐待」なんで、ヒロインアクションの如きストーリー展開を期待してはいけませんが……(;^_^A

 

 

 そんなわけで、私のとってもとても注目度の高いイベントなんで、都合がつけば是非参加したいと考えています。広島近郊の方でもし興味をお持ちになられたら、何卒ご来場いただきますようよろしくお願いいたします。

 

http://www.hiroshimakiwanis.org/contents/kiwanis50.pdf

待望の『ゴジラvsコング』今週公開か……

 新型コロナウイルス禍で、昨年の公開が延期になった『ゴジラvsコング』。その一年越しの今年5月の公開さえ延期の憂き目に遭ってしまったが、ここにきて、急遽来月7月2日の日本公開が決まったそうだ。今まで散々待たせておいて、新型コロナが蔓延するアメリカでの公開までも先を越された挙句、このタイミングで公開が決定するなんて、明らかにあの"クソ東京五輪”を無理やり開催するための"忖度なタイミング”と思うと無性に腹が立つが(# ゚Д゚)、まあ、それはともかく、ようやく本作が観られることだけは素直に喜ぼう。

 

 

 本作のオリジナルといっていい、本多猪四郎監督・圓谷英二特技監督伊福部昭作曲・田中友幸プロデュースの『キングコング対ゴジラ』が公開されたのは1962年。件の『ゴジラ対コング』の公開が今年2021年にずれ込んだことで、奇しくも丁度キリのいい60年を経ての日本公開となった。そういえば、スタッフに名を連ねる巨匠の方々は勿論、主演の高島忠夫藤木悠有島一郎田崎潤平田昭彦といった面々は既に鬼籍に入って久しい・まあ、当時生まれた子が還暦を迎える年齢になることを考えたら、それも致し方ないか……

 

 

 しかし、オリジナルの『キンゴジ』は今観ても遜色ないほど面白い。やはり人間ドラマパートを、有島一郎演じるパシフィック製薬多胡宣伝部長をメインに据えた、どことなくコメディータッチで描かれている点に尽きると思う、。それ故、ゴジラによる原潜シーホーク号破壊の惨劇や、都内でコングが電車車輛を持ち上げ放り投げることに生じる100人単位のおびただしい犠牲者のことさえも、あまり印象に残らない。

 

 もっとも、上記のようなコメディータッチこそ、未だに本作を歴代ゴジラ映画ベストスリーに挙げる身としては、もし『キンゴジ』がリメイクされるならば、是非オリジナルのコメディー的要素を残してほしいなんて、願っていた。でも予告編を観る限り、そんな要素はなさそうだ( ノД`)

 

 そういえば、予告編や「見るんじゃなかった」ネット情報などを鑑みるに、本作は「vs(=対)」となってるものの、ストーリー展開はむしろ東映まんがまつりの『マジンガーZデビルマン』『グレンダイザー対ゲッターロボ』のそれに近いようである。まあ、それはそれで熱くなる展開なんだけどね(;^_^A

 

 何はともあれ、もう今週の公開だ。当然「月に一度は劇場映画観賞」7月分の作品として、万難を排して観賞したい。それにしても、これも公開が遅れた『GODZILLA:King of Monstars』からもう2年以上経過してるんだよなあ(;^_^A