神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」告知映像完成!

 現在、個人的には2つの上映イベントに関わっていますが、そのうちの一つ、7月18日に開催する「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」の告知映像がようやく完成し、この度ネット上に公開されました(^^)

 

 

 今回は、あくまで「8mmフィルム」に拘って、字幕やスチールだけに頼るのではなく、実際の8mmフィルムを載せたり、映写風景を診察したりするなどの趣向を凝らしました。それでより、若い人にとっては未知の存在である「8mm」「フィルム」を身近に感じていただけたら嬉しいですね(;^_^A

 

 

 思えば、8mmフィルムの国内現像が終了してから久しい1998年・1999年に、敢えて8mm新撮映画に拘った上映会「キネマ百景」を、東京・大阪・尾道・広島・福岡で開催するなど、本来イチヱンポッポフィルム、というか私自身は、ずっと8mmフィルム映画に拘った制作・上映活動を続けてきました。今回のこの「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」は、私ではなく、サークルのメンバーの提案で開催に至ったものですが、こういう形で再び8mmフィルムに触れると、当時のことが思い起こされて、また8mmへの愛着が甦ってくる思いです(;^_^A 後は少しでも多くの方に観ていただきたいのと共に、何とか当日無事8mmフィルムの映写が終えられることを願うのみです。

 

 それはそうと、もう一つの大きなイベント「広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり」のPRもしっかりやって行かないと!!!

 

「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」

日時 2021年7月18日(日)
会場 広島市中央公民館 研修室4

    (広島市中区白島町24番36号)

入場無料(定員各回18名)
主催 イチヱンポッポフィルム/演劇企画室ベクトル
協力 BOX MAN FILM
後援 (公財)広島市文化財

上映作品 『もっと、素直に…』(胤森淳監督)
       『思い出はあしたから』(胤森淳監督)
       『悪魔の誕生日』(池田健太監督・招待作品)
       『ライダーヒロシマ』(奥一浩監督・招待作品)
上映スケジュール 

    9:30 開場
   10:00~(2作品/計61分)
    ●もっと、素直に…
    ●悪魔の誕生日
   11:15~(2作品/計88分)
    ●ライダーヒロシマ
    ●思い出はあしたから
   13:00~(2作品/計61分)
    ●もっと、素直に…
    ●悪魔の誕生日
   14:45~(2作品/計88分)
    ●ライダーヒロシマ
    ●思い出はあしたから
      15:45~(約30分を予定)
    アフタートーク
    出演:
    奥一浩(BMF)
    池田健太(BMF)
    胤森淳(IPF)

 

626に思いを馳せて

 今日は6月26日。奇しくも今日の我が愛車の走行距離が「222"626"」キロに到達した。納車後既に18年目を迎え、果たしてどこまでその"現役”記録を更新してくれるんだろう(;^_^A

 

 

 さて、この6月26日は、“626”って並びが、ディズニーアニメ『スティッチ!』(『リロ&スティッチ』)の主人公・スティッチのコードネームらしく、その語呂に合わせて、この日は「スティッチの日」なんだそうだ。今から8年前には、CSのディズニーチャンネルで24時間(12時間?)丸ごとスティッチの番組を連続放送したことがあって、大のスティッチ好きの次女を大いに楽しませてくれたものだったが、今年はどうだったんだろう? もっとも、当時あれだけスティッチに入れあげていた娘も、今やスマホに夢中で、あれだけ熱中した当時の面影はない(;^_^A

 

 

 そういえば、スティッチの元ネタが東宝特撮映画『フランケンシュタイン対地底怪獣』に登場するバラゴンでは、というコメントをmixiの方で拝見して以来、人間を喰らうくらい凶暴な割には、実に愛嬌のある顔をしたバラゴンとスティッチを、(娘ともども)関連付けて意識するようになった。

 

 

 それにして、今日が「スティッチの日」であるように、実は今年は怪獣特撮にとっても特別な年になるはずなのである……ああじらされる……(;^_^A

「くノ一」ってあるけど、よく見れば………

 CATVの番組欄を見ると、やたら「くノ一」の文字を目にして驚くことがある。でもよく見ると、それは「くノ一」ではなく「“〈ノー”カット〉」と書いてあるにすぎずヾ(- -;)、如何にわが身も心も“ヒロインアクション”に支配されているか、一目瞭然である(;^_^A

 

 そんなヒロインアクションキャラの“王道”ともいえる「くノ一」を初めて自作の映画に登場させたのは、2019年公開の『THE 争奪戦っ!』である。本作については、当ブログで何度となく紹介してきたけれど、「くノ一」「チャンバラ」「セーラー服」と。僅か15分足らずの中に、まさに「やりたい放題」楽しんだ作品でもあった(;^_^A

 

 

 ところで、現在私にとっての最新作である『THE 争奪戦っ!』は、元々広島市青少年センター主催のイベント「わかもの映画祭」に出品するために制作されたもので、私的なイベントではまだ上映されていない。同様に、1992年に制作した8mm映画『もっと、素直に…』も、大学映研さんのイベントで上映してもらって以来、今日に至るまで、自団体の上映会で流れたことはない。

 

 

 

 そんな両作品が、片や7月の「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会で(『もっと、素直に…』)、片や8月の『広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり」で、立て続けに上映されるのは何とも象徴的だ(;^_^A

 

 

 それにしても、これから、関わりのある上映イベントが上記のように“立て続け”に開催される。しばらく“隠棲”していた身としては、大変な日々になりそうだが、何とか無事終了できるよう、今は尽力あるのみ!(;^_^A

ヒロインアクションにどれだけ求める?

 2019年に公開した『THE 争奪戦っ!』。今のところ、最後に制作したアクション活劇……否、自作品である。あの時は10分あまりの尺の中に、「セーラー服」「くノ一」「チャンバラ」「(ブラック)ユーモア」という、自分の思いの丈ていうか“願望”の全てをねじ込んで、しかも1日のロケで制作した作品だった。奇しくもその公開翌月から「月に一度は劇場で映画観賞」がスタートしたんだけれど、上記のようなことなので、未だ観賞効果が自作品制作に反映されていない(;^_^A  

 

※映像中の上映情報は今回のものと異なる2019年のものです。


 当方の制作する“広島発ヒロインアクションムービー”では、毎回新しいヒロインが登場するんだけれど、もともと一話完結用のストーリーだった『電光石火☆八城忍』以外は、どこかシリーズ化を念頭に置きながらも、現状では『天使諜報★神宮寺真琴』3部作以降、「葛城アキ」も「伍代聖羅」も「英あいり」も毎回“一話完結”で終わっている。逆に「八城忍」は他の作品のヒロインと異なり、肩書(役職)がなく、それに伴ってお決まりの「口上」も無かったので、例えば「特命探偵」や「学園特捜」といった肩書きを与えて、新たな作品にすることも可能かもしれない(;^_^A 

 

 

 それはそうと、寄る年波には勝てず、今後映画を制作する機会も限られてきそうなんで、その分1本の映画に賭ける意気込みとか、盛り込み方は半端なくなってくると思う。そうなると、次に新たな“ヒロインアクションムービー”を撮る際には、上述の『THE 争奪戦っ!』のように“全てをねじ込んだ”映画になるかもしれない。『スケバン刑事』由来のセーラー服ヒロインは登場させたいし、なんなら『ラストブラッド』のチョン・ジヒョンのように剣劇をさせるのもいい。同じく『暗殺』のジヒョン嬢や『悪女/AKUJO』のキム・オクビンが演じた「ウェディングドレス姿のスナイパー」というキャラも魅力的だ。そうなると『悪女』クライマックスのオクビン嬢の全身黒づくめのキャットスーツもいい。キャットスーツと言えばグローブとロングブーツも欠かせない。

 

 

 圧倒的な強さもいいな。それこそ『地獄の花園』の永野芽郁のように。ドスのきいた、口汚い啖呵を敢えて吐かせるのもありだ。そうそうOL制服も用意しなきゃ(;^_^A  そして極めつけは「口上」だ。かの『多羅尾伴内』の片岡千恵蔵御大の……否、『華麗なる追跡』クライマックスにおける矢代忍(志穂美の悦っちゃん)のようなわくわくするような「口上」を。そのためには「ある時は~またある時は~」って言わせられるように“七変化”もさせなければ…………って、いったいどんな映画になってしまうんだ??(;^_^A 

 

 

 

「広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり」
日時:2021年8月28日(土) 17:30開場 18:00開演
会場:コジマホールディングス西区民文化センター
   (広島市西区横川新町6-1)
協力:シネマペロ(東京)
    HOUND PROJECT(福井)

上映作品:『ザ 争奪戦っ!』(胤森淳監督)

        『BLOOD BLADE』(岡田広監督)

       『ストロベリークライム』(稲葉司監督)

       『アイドルスナイパー』(チャンピオンまつりバージョン)(稲葉司監督)

       

 詳細については、今後当ブログにて、随時公開していく予定です。皆さま、何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m

なかなか“お下がり”にならない昨今の洋画事情

 先月末「お勧めできる映画」として、ドニーイェン主演の熱血学園ドラマ『スーパーティーチャー熱血格闘』を挙げたんだけど、それから10日足らずで、本作がCSのムービープラスで放映された。以前の『さびしんぼう』のBS放映の時もそうだったが、変なところでタイミングがいいらしい(;^_^A 

 

 今回の放映に際し、改めて鑑賞してまた感動と感激を新たにしたんだけど、「この作品の方が先か……」なんてまた違った感慨にふけってしまった。それというのも、本作よりも公開が先で、それでいて地上はおろかCSでも未放映の映画がたくさんあるなぁ、って思ったからだ。

 私事で恐縮ながら、一昨年(2019年)4月より「月に一度は劇場で映画観賞」を今月まで律儀に続けてきた(最近は"月に二度”になってるけど(;^_^A )。ここ一年間くらいは邦画中心になっているけど、当初は『キャプテン・マーベル』『アベンジャーズ:エンドゲーム』『ゴジラ:キング・オブ・モンスターズ』『アラジン』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』『ジョーカー』『ターミネーター:ニュー・フェイド』『スターウォーズ:スカイ・ウォーカーの夜明け』『フォードvsフェラーリ』『チャーリーズ・エンジェル』『ハーレィクインの華麗なる覚醒』といった、8月の『天気の子』を除き、皆ハリウッドの大作。当初は観に行く度に「わざわざチケット代払って、どうせ1年後にはCSのムービープラス、ザ・シネマ、シネフィルWOWOW(現WOWOWプラス)辺りで放映されるものばかり観てるよ」なんて、自虐的に思ったものだった。それならいっそそれらを放映ごとに録画して、数枚のブルーレイでコンプリートしてやろうって思いもあった。

 


 しかし、上記の作品のウチ、すでに放映されたのは、私の記憶が正しければ『アラジン』『スターウォーズ』と“非ハリウッド”の『天気の子』の3本だけ、しかも皆地上波で、それ以外はCSですら放映されていない。その後も『野獣処刑人ザ・ブロンソン』『スーパーティーチャー熱血格闘』『エジソンズ・ゲーム』『劇場版今日から俺は!』『ANNA』『れいこいるか』『映像研には手を出すな』『みをつくし料理帖』『ビューティフルドリーマーズ』『ワンダーウーマン1984』と観続けてきが、上述の『スーパーティーチャー』を除き、一向に放映の気配はない。まあ、こっちは邦画も多いけどね。

 もっとも、昨今は新型コロナウイルスの影響で、劇場の封切りすら「延期」「未定」が相次いでいるので、CSの方もそんなにおいそれと“準新作”クラスを放映するわけにはいかないんだろうけど(宣伝料などの財源を考えれば、地上派キー局が一歩も二歩もリードしてるんだろうし)、せっかく有料チャンネルにお金を払って加入してるんだから、できればもう少し新鮮なラインナップで、「なんとなくテレワーク生活」を余儀なくされている我々を大いに楽しませてもらいたいものである。

 それがむずかしいのであれば、まだ未ソフト化のテレビドラマでもいいよ。例えば『こんな学園みたことない!』とか、『こんな学園みたことない!』とか、『こんな学園みたことない!』とか、『こんな学園みたことない!』とか、『こんな学園みたことない!』とか…………(;^_^A 

 

 

 

7月の「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」開催に向けて

 現在、来る7月18日に開催する、当団体イチヱンポッポフィルムの結成35周年記念イベント「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」に向けて、8mmフィルム作品の準備と試写を随時行っています。

 

 

 今の映像作品とは比較にならない繊細さと取り扱いの危なっかしさを湛えた8mmフィルム映画故、1本通して映写するだけでも大変です(;^_^A  この度流した作品『もっと、素直に…』は、1994年開催の「修道大学映画研究部自主制作映画上映会」に貸し出して上映してもらって以来、映写機にかけること自体、おそらく27年ぶりとなったはずですが、何とか当時の映像・音声を再現することが出来ました。流石エルモGS1200クセノンです(;^_^A

 

 

 それにしても、“アナログ”の粋を懲らした(?)8mmフィルムの映写機上映は、それだけで胸躍る思いです。そしてデジタル信号ではなく、フィルムに直接焼き付けられた光学撮影故、時代感はいやがうえにも伝わってきます。ここに記憶された1991年12月の時代感が(;^_^A

 

 ちなみに本作は、その次に制作した拙作『こねこのらねこまいごのこねこ』と共に、その1991年12月のひと月で「ひと月8mm映画2作品同時クランクイン・クランクアップ」を成し遂げた、思い出深い作品です。そして、IPF作品でありながら、一般公開としては上述の修道大映研の上映会に貸し出した1回で、且つ完成後31年目にして初めて制作団体IPFの主催上映会で流すことになるという、数奇な運命をたどった作品でもあります(;^_^A 

 

 

 ただ、上記のように、いつ何時トラブルが起こすかしれない危なっかしさを持つ8mmフィルム・映写機ですので、本作の上映確認を含め、上映当日まで気を抜かず、準備を続けていきたいと思っています(^^)

 

 

 

「懐かしの8mmフィルム自主映画上映会」

日時 2021年7月18日(日)
会場 広島市中央公民館 研修室4

    (広島市中区白島町24番36号)

入場無料(定員各回18名)
主催 イチヱンポッポフィルム(IPF)/演劇企画室ベクトル
協力 BOX MAN FILM(BMF)
後援 (公財)広島市文化財

上映作品 『もっと、素直に…』(胤森淳監督)
       『思い出はあしたから』(胤森淳監督)
       『悪魔の誕生日』(池田健太監督・招待作品)
       『ライダーヒロシマ』(奥一浩監督・招待作品)
上映スケジュール 

    9:30 開場
   10:00~(2作品/計61分)
    ●もっと、素直に…
    ●悪魔の誕生日
   11:15~(2作品/計88分)
    ●ライダーヒロシマ
    ●思い出はあしたから
   13:00~(2作品/計61分)
    ●もっと、素直に…
    ●悪魔の誕生日
   14:45~(2作品/計88分)
    ●ライダーヒロシマ
    ●思い出はあしたから
      15:45~(約30分を予定)
    アフタートーク
    出演:
    奥一浩(BMF)
    池田健太(BMF)
    胤森淳(IPF)

ハッピーエンドな「浅丘ルリ子」

 今年BS日テレは開局20周年だそうで、その記念の一環で、往年の石原裕次郎日活作品を集中的にオンエアしている。それでこの度放映されたのが『銀座の恋の物語』だ。

 

 今まで『狂った果実』『俺は待ってるぜ』『錆びたナイフ』『零戦黒雲一家』『夜霧も今夜も有り難う』『赤いハンカチ』『夜霧の慕情』を筆頭に、裕次郎主演の“日活アクション””ムード歌謡”映画はいっぱい観てきたが、今回の『銀座の恋の物語』はほとんど未見状態で、今回初めてラストまで観賞できた。そして意外なハッピーエンドにホロっとさせられた。

 

 本作はマドンナに浅丘ルリ子を起用し、愛し合う裕次郎とルリ子が、いよいよ結婚を決意して裕次郎演じる伴次郎の故郷へ向おうとした矢先に、東京駅に向か久子(ルリ子)がダンプにはねられ、そのため記憶を失う、という、『夜霧よ今夜も有難う』と同じ展開を迎えるんだけれど、その結末は『夜霧』とは別のものだった。

 

 『夜霧』では、ルリ子は記憶を失ったまま、某国の革命家(二谷英明)と結婚し、裕次郎は2人を無事国外へ逃亡させるため、彼女への思いを忍んで任務を遂行するんだけれど、本作では、彼やルリ子を取り巻く者たちの協力によって、最終的にルリ子は記憶を取り戻し、無事裕次郎と結ばれる。その過程で、裕次郎に思慕を覚えながらもルリ子の捜索に奔走する婦警役の江利チエミや、ルリ子の下宿のおばさんで、最期まで裕次郎やルリ子に献身するお松役の清川虹子裕次郎の親友で音楽家志望だったが、その夢に破れ密造酒のメンバーとして私腹を肥やし、一時は裕次郎とルリ子の思い出の絵画を金で奪い取るが、やがて二人のために絵画を返しそのまま自首する宮本役のジェリー藤尾が実にいい味を出していて、周囲の愛と献身にはぐくまれて、裕次郎とルリ子の愛が無事成就する、というストーリー展開になっている。結局思い出の絵画も記憶を戻す決定打にならなかったものの、宮本が作曲し裕次郎が歌詞をつけた歌、要はこの映画を撮るに至ったきっかけのタイトルと同名の大ヒット歌謡曲裕次郎が口ずさんだのかきっかけでルリ子が記憶を呼び起こす、という実にベタな予定調和な結末なんだけど、それもまた嬉しい(;^_^A 逆にこのハッピーエンドがあるからこそ、同じテーマの『夜霧よ今夜も有り難う』では、あんなクールな展開になったのか、なんて思ったくらいだ。

 

 

 それにしても、当時の浅丘ルリ子は実に美しい! ちょっとバタ臭い表情もほっぺの膨らみも、ぽっちゃりした唇も、憂いを含んだ瞳も素敵だ。世代的には、いしだあゆみと何処か表情がかぶる、やせぎすで失礼ながら化粧のケバい時代のルリ子をリアルタイムで観てきただけに、往年の日活映画で彼女の雄姿を観ると惚れ惚れする。確か彼女は少女時代ファンタジー系の作品『緑はるかに』に出演した際、その役名だった「ルリ子」がそのまま芸名になったと記憶しているが、この頃の彼女はまさに“ルリ(瑠璃(子)”の名にふさわしい、瑠璃色に輝くようなヒロインだったといっていい(;^_^A

 

 そして、どちらかといえば、薄幸の女性、それも最初は幸せでドラマ途中から厳しい状況に晒され耐える(『赤いハンカチ』もしかり)役柄が多い浅丘ルリ子だけに、本作のようなハッピーエンドで幸せに幕を閉じる姿を見ると、ますます素敵に見えてくる。

 

 こんな思いを味わうことが出来るから、こうやってまだ生まれる前に制作されたはずの往年の日本映画に思いを馳せてしまうんだろうな(;^_^A

「深川通り魔殺人事件」から40年が経過して……

 新型コロナ禍のせいで人間の生産行動が滞っているせいか、自然界は本来のサイクルを取り戻したかのように、従来の6月らしい気温で推移している。本来の蒸し暑い初夏。暑い日々…………ちょうど40年前の6月の東京も、きっと今年のようにうだるような暑さだったんだろう。

 

 俗に言う「深川通り魔殺人事件」。あの容疑者・川俣軍司が逮捕・連行させるときの、白いブリーフに猿ぐつわと、その当時としても今リアルタイムで起こっている事態とは信じがたいような出で立ちには、高校生ながら驚きを禁じ得なかった。その後その異形は、「ビートたけしオールナイトニッポン」で“軍司のパンツはグンゼのパンツ”という不謹慎極まりないギャグにもされたが、思えば、その後頻発する“無差別連続通り魔殺人事件”の魁となる事件であり、容疑者であったといえる。それまでは「津山三十三人殺し」の都井睦夫は“復讐”であったり、大久保清の犯行は“婦女暴行”目的であったりと、それはそれで本人にとっては“理由”というものが存在したけれど、昨今の、全く無関係な一般市民を手当たり次第殺すという通り魔殺人は、それこそ、今、町中でたまたま隣り合わせになった人間にいきなり殺害される不条理にいつ遭遇するかもしれない、という恐怖を我々に与えてしまっている(そしてその恐怖心はしばしば為政者に利用される……)。

 

 上記のように、件の「深川通り魔殺人事件」去る17日でちょうど40年の歳月が経過した。実は3年前の8月に、CSでこの事件を忠実に再現した『深川通り魔殺人事件 昭和56年初夏 この恐るべき惨劇はなぜ…』を観賞し、その時の感想を当ブログ当ブログにしたためた。

 


  いずれにしても、あの傷ましい事件が起こってから後、それに類似した無差別連続殺人が後を絶たず、その上「ストーカー殺人」なる事態も発生し、旧態然とした操作手腕と事なかれ主義による立件のお粗末さも手伝って、一向にこの手の事件が収束する兆しはない。

 

  しかしきりのいい40年目の今年こそ、この手の傷ましい事件にピリオドが打てるよう、さらなる安全性の確保が望まれる。もっともそれにかこつけて、国民の自由を奪う方向に進むことは断じて許してはいけない。

2500記事投稿しました(;^_^A

 おかげさまで、先日当ブログの投稿記事が2500の王台に乗りました(^^)  この「神宮寺真琴のつぶやき」ブログを始めたYahoo!ブログ時代の2009年5月より足掛け12年かけての王台です。当ブログをご覧いただいている皆さま、誠にありがとうございます!

 

 

 

 

 

 

 当ブログは「ヒロインアクションに特化したブログ」としてスタートしましたが、実際は“雑種系ブログ”(;^_^A  今まで勝手気ままに、思いつくままいろんなこと記述してまいりました。「野球」も「旅」も「世相」も、更新継続のための苦し紛れの記事も……ヾ(- -;)ヾ(- -;)  それでも、こちらのHatenaBlogに引っ越ししてからずっと一桁を推移してきたアクセス数も、最近は毎回100近い数を戴くようになり、本当に感謝しております!!m(_ _)mm(_ _)mm(_ _)mm(_ _)m

 

 寄る年波には勝てず、どうしても更新が滞りがちですが、何とか「1日1更新」を目標に続けていきたい所存です。今後とも、何卒よろしくお願いいたしますm(_ _)m

「東京スタヂアム」と「東京プロレス」と「東京〇〇〇〇〇」と……

 最近読んだ記事で、ヤクルトスワローズの前身・国鉄スワローズフランチャイズとして、1951年に東京近郊の武蔵野に「武蔵野グリーンパーク野球場」なる球場があったことを知った。


ヤクルト前身球団の“消えた野球場”…JR三鷹駅にあった国鉄スワローズの「幻の巨大スタジアム」、今は何がある?
https://news.yahoo.co.jp/articles/70ff5bd306fee90c1b2f3db8d8e839f25ad77fc9?page=1


 元々は戦後まもなく、進駐軍によって神宮球場などが接収される中、都心で興行が出来るボールパークが後楽園球場だけだった、ということで、もともと軍需産業中島飛行機(現スバル)の工場があったこの武蔵野の土地が、専用の国鉄線路(引き込み線)も整っていたこともあり、新球場設置の向けての白羽の矢が立ったようだ。球場の愛称の「グリーンパーク」なる当時にしてはハイカラなネーミングも、しばらくその地を進駐軍が接収していた名残からである。

 

 

 

 そこに建設された武蔵野グリーンパーク野球場は、その観客動員が5万とも7万ともいられるマンモス球場で、場内施設も完備された、「東日本一」と呼ばれる当時としては破格の球場だったそうだが、実際にそこで開催されたプロ野球の公式戦は僅か16試合のみ(?) まるで長年の期間を経て建造された日本最大級空母の「信濃」が実戦配備される前に米潜水艦に撃沈された例を思い起こされるくらいの“儚さ”だ。

 

 その理由は、この球場が建設された土地の土壌が悪くて芝が根付かず、始終砂埃に苛まれた点や、神宮球場の接収が解除され、また新たに川崎球場駒沢球場が新設されて都心の球場不足が解消された点、そして都心から武蔵野は遠く、また国鉄がこの球場をフランチャイズにしたら集客力の高い後楽園をフランチャイズ使用できなくなるとの理由でフランチャイズ化を断念したことなどが相まって、公式戦が行われたのはこけら落としの51年のみで、59年には解体の憂き目に遭ったというのである。何とも勿体なく、空しく、儚い話だろうか……

 

 そんなわけで、この武蔵野グリーンパーク野球場はNPB史上もっとも短命の球場として、記録に留められているそうである。それで思い出すのは、かつて南千住にあった“光の球場”こと、オリオンズの(かつての)本拠地「東京スタヂアム」である。この球場も完成後僅か10年で解体の憂き目に遭った球場である。ただその僅か1年の差で、「短命」の座をグリーンパークに譲った形になる。

 

 ところで、件の武蔵野グリーンパーク野球場はその正式名称を「東京スタディアム」といい、奇しくも前述の「東京スタヂアム」と一緒なのである。同じ「東京」の名を冠し、そして同じく短命に終わったことは、何とも象徴的である。

 

 それでいうと、かつて豊登と猪木が立ち上げた「東京プロレス」も、それからうんと後になって元WARの石川が立ち上げた同名の「東京プロレス」も、奇しくも同じく短命に終わってしまった。どうもスポーツ(系)興行界において、「東京」なにがしは縁起が悪そうである……「ヴェルディ川崎」からフランチャイズ制を無視して強引に「“東京”ヴェルディ」に名称を変更したものの、今ではJ2をうろうろすることになってしまった、(当時)某新聞社の肝いりで設立されたサッカー球団も……(;^_^A