神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

母校期待大のNPBプレーヤー(^^)

 ベイスターズ4番の佐野、オリックスのレギュラー内野手福田、ゴールデンイーグルス正捕手の太田、ファイターズの先発投手、吉川、上原、讀賣捕手の小林、タイガースの俊介、そしてカープの野村、上本、中田廉……いずれも我が母校のOB選手だ。おかげさまで、現在NPBへの選手供給数では歴代3位らしい母校野球部出身プロ野球選手の中でも、最近期待を持って見守っているのが、入団3年目の中村奨成捕手だ。

 

 彼がレギュラー捕手で臨んだ第99回全国高校野球選手権における活躍は凄まじかった。何といっても、あのPL清原の記録を抜く大会6ホーマーをかっ飛ばしたのだから……(゚Д゚;)  それでも決勝に臨みながら優勝の栄冠を勝ち取れなかったのは、「春の広陵」の“春の広陵”なる所以だったりするが( ノД`)( ノД`)( ノД`)、それでもその年のドラフトで競合の末ドラ1で入団したのだから大したものだ。

 

 かなりピンボケだけど、件の夏の甲子園大会決勝戦(対花咲徳栄戦)で、外野席からコンパクトカメラのズームギリギリで撮った、高校生・中村奨成選手の雄姿(;^_^A

 

 もっとも、分厚い層を誇るカープ捕手陣の中ではなかなか頭角を現すことも叶わず、遂に外野手として一軍に昇格した直後に、何とレフト2番のスタメンで登場し、ついにプロ入り初安打を火の出るような二塁打で達成した。

 

 以前テレビの企画で、稀代の名捕手である故野村克也氏と対談した際、同じ母子家庭という境遇から「母親を大切にしろ」との言葉と共に、捕手としての心得といった薫陶を受けた中村捕手だけに、キャッチャーというポジションは捨てがたいものがあるだろうが、まずは一軍の試合に出ることが先決だろうから、今のポジションでもいいから是非打の方で活躍して、一軍定着を果たしてほしい。そして貧打に悩むカープ打線のカンフル剤になってほしいものだ。

 

 それにしてもドラマチックだったのが、彼の初安打が対ドラゴンズ戦で、しかもその安打を打たれた相手投手が、件のドラフトで、中村をくじで外したドラゴンズが俗にいう“外れ一位”で指名した鈴木博志だったことだ。本来“浪花節”的ストーリーならば、外れ一位(失礼!)の鈴木投手がバッターの中村奨成を抑える方がドラマチックなんだろうけど、あいにくそういう訳にはいかなかったようだ。尤も、先日話題にした日ハムの八木投手が、その後戦力外を受け、ドラゴンズにテスト入団した際、今回と同じナゴヤドームでの初先発の相手が現役バリバリのメジャーリーガーのカープ・黒田だったにも関わらず、見事勝利を収めたこともあったから、それを考えると“あいこ”かな(;^_^A

 

 

広島・中村奨成4年目でプロ初安打!父親のような存在…広陵・中井監督に感謝
https://www.daily.co.jp/baseball/carp/2021/04/17/0014247926.shtml

母校の、地元の、メジャーリーガー

 今シーズン、日ハムの有原投手がメジャーリーグのテキサスレンジャーズに入団して、先日初勝利を挙げた。彼は、我が母校初のメジャーリーガーである。

 

 

 彼が高3の夏、旧広島市民球場のスタンドで、少年野球時代の先輩に挨拶をしていた光景を見たことがある。当時既に甲子園で大活躍をしていて、ドラフトの候補にも挙がるくらい全国の注目を集めていた彼が、次の試合を控えスタンドで観戦中に、その試合のチームを応援する中に、その先輩を見つけ、わざわざ駆け寄って頭を下げていた。おそらくその先輩は、その姿からもう野球選手ではないような、髪の毛も染めてどこか浮ついた感じの子らだったが、それでも律儀に挨拶に来る有原君の姿に、非常に好感を持った記憶がある(ちなみにその時、私は故あって、件の先輩のいた学校を応援していた(;^_^A)。

 

 そんな実に初々しかった彼が、今やメジャーのマウンドに立って、CSやBSでその雄姿が中継されている。時折彼のプロフィールに「出身 広島県」と出ると、何とも嬉しくなってくる。つまり彼は、母校の後輩なだけでなく、前述のように、他県からの野球留学が多い母校野球部の中でも、生粋の地元っ子なのである。広島出身のメジャーリーガーといえば、現スワローズ監督の高津以来ではなかろうか?(カープから行った黒田・マエケンは関西、高橋健は関東出身だった)

 

 そんな地元の好漢・後輩の有原君には是非メジャーで大活躍して、新型コロナ禍で閉塞感が漂う日米両国に希望を与えてほしいね(;^_^A


有原航平がメジャー初勝利!3度目先発で5回2/3無失点「本当にうれしい。ホッとした」
https://news.yahoo.co.jp/articles/880d7444f01ed7c081c7e2e40dea99883d4f8f10

野球は一人で………

 今シーズンのセリーグ首位を快走する阪神タイガースの藤浪投手が16日の対スワローズ戦で、自ら決勝ホームランを放ち、それが唯一の得点となって先発白星を手に入れた。この「V弾&白星」の快挙は、阪神球団においては、1973年の江夏豊投手以来、48年ぶりのことだという。

 

 この1973年8月30日の甲子園球場における対ドラゴンズ戦の江夏投手の投球は圧巻で、9回を終わって相手打線をノーヒットノーランに抑えていた。しかし味方の援護がなく、結局延長戦へ。それでも10回の表もノーヒットで抑え、迎えた10回裏、自らサヨナラホームランをかっ飛ばし、NPB史上初&唯一の延長ノーヒットノーランを達成した。その際、味方の貧打を嘆いてか、「野球は一人でやるもんや」って言ったとか言わなかったとか……(;^_^A

 

 

 そういえば、同様に2006年に、当時新人の日ハム八木投手が福岡ドーム(当時)の対ホークス戦で、延長11回まで相手打線をノーヒットに抑えながら味方の援護がなく、ノーヒットのまま降板したってのがあったけど、もしあの時ハムの誰かが打点していたら、江夏以来の快挙を実現していたもかもしれない。

 

 それはそうと、プロ野球選手は、大抵が「こ~どもの頃か~ら~エ~スで四番~♪(byオロナミンC)だったろうから、大谷のような“二刀流”ではなくとも、打撃センスのある投手であってもおかしくない。これは記憶があいまいで申し訳ないが、確か大洋の平松か讀賣の堀内だったか、先発した試合で一試合3ホーマーを記録した、なんて話を読んだここがある。藤浪投手も、大阪桐蔭のエースとして甲子園で頂点を極めた選手故、投球術のみならず、非凡なバッティングセンスを身につけていたのだろう。

 

 ところで、ここまで柄にもなくタイガース一色の記事になってしまったが………(;^_^A  件の江夏投手が南海ホークスを経てカープへ入団した時には正直驚いた。本格的にプロ野球を観戦し始めたのはカープ初優勝時の1975年からだったが、それ以前から「江夏」の名は何故か認識していた。その江夏投手が、しかも金銭トレードでカープに入団し、しかもその後の日本シリーズ2連覇に貢献してくれたなんて、今考えても狐にでもつままれたような思いだ。1979年の旧広島市民球場における優勝決定戦(対タイガース戦)で、江夏が最後の打者を打ち取った瞬間、その時テレビのゲスト解説を務めていた、そして江夏が敬愛していた村山実氏が、涙ながらに初めて優勝を味わう江夏を祝福していたことが、昨日のことのように思われる。

 

 思えば、江夏といい、彼とバッテリーを組んでいた“ホームランアーティスト”の田淵幸一といい、共に古巣のタイガースからトレードされて後に他球団リーグ優勝・日本一を味わっている。彼らクラスの選手でさえそうなのだから、タイガース在籍中に優勝の美酒を味わうことがどれだけ尊いことなのか、改めて思い知らされる。それ故、今シーズンはそれを味わう恰好のチャンスといえるかもしれない……なんて、最近のあまりの貧打ぶりに、すっかり意気消沈のカープファンは思うのであるヾ(- -;)

 

阪神藤浪がV弾&白星 73年江夏はノーヒットノーラン&サヨナラ弾達成
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc70f2f533e5c814484b14d1718c1a272e414af2

浜美枝の“勲章”と高島忠夫の“大罪”と ~私見『キングコング対ゴジラ』

 日本人レスラーで唯一、「ジャイアント馬場」「アントニオ猪木」というプロレス界の2大レジェンドからピンフォールを奪ったのが、“ミスタープロレス”こと天龍源一郎であることは、コアなプロレスファンならずとも知る所の“勲章”である。それと同様に、『キングコング対ゴジラ』において、主演の浜美枝が、劇中「ゴジラ」「キングコング」という日米を代表する両大怪獣から執拗に“絡まれた”ことも、また映画史に残る“勲章”である(;^_^A

 

 いよいよ来月には待望の、待望の、待望の………(新型コロナ禍でこんなことを書きたくなるくらい待たされた)『ゴジラvsコング』が公開される。それに合わせたわけでもないだろうか、今月は日本映画専門チャンネルで『キングコング対ゴジラ』の4Kデジタルリマスター版が放映中である。もっとも、『キンゴジ』の4Kは既に放映されているので、今回の放映は、やはり『ゴジコン』(なんて呼び名があるのかなぁ?)公開の“前煽り”なのだろう。

 

 そんなわけで、今回我が人生において何度かわからないくらい観てきた『キンゴジ』を、また改めて観賞。そんな中、いろんな思いにまた駆られてしまった。

 

 

 前述の浜美枝は、上記の“勲章”以外にも、長年東宝で活躍しながら特撮映画主演は本作と『キングコングの逆襲』の二本のみ。奇しくも「キングコング女優」の肩書も有している。取り立てて美形な訳でもないけれど、あの素朴で理知的な表情が魅力的だ。出自がバスガールってのもいい(;^_^A

 

 一方の主演女優、若林映子の初々しさも魅力的だ。後年『007は二度死ぬ』の役どころの影響か、特撮映画ドラマにおいても、ミステリアスな雰囲気を持つアンチヒロイン役が板についてしまったが、本作では人情味あふれるふみ子(浜)の親友・たみ江役を演じ、そのおっちょこちょいぶりから、らしからぬコメディリリーフ役を務めていた。惜しむらくは、かの「チャンピオンまつり」バージョンで彼女の登場シーンが悉くカットされていたことだが、これも4Kリマスター完全版のおかげで無事解消された。

 

 コメディーリリーフといえば、何といっても有島一郎の多胡宣伝部長。そのぶっ飛びぶりは、学生時代に本作を再見してびっくりしてしまった。その頃はすっかり落ち着いた、若者に理解ある壮年役のイメージが強かったからだ。まあ、傍から見たら、こんな迷惑な壮年もいないだろうけどね(;^_^A でも実は本作のキャラクターで、この多胡部長が一番好きだ(;^_^A

 

 化学繊維会社の開発員という、この映画の中では“カタギ”の役で登場する佐原健二も、その後悪徳代議士(『モスラ対ゴジラ』)、自称SF作家のパイロット(『ウルトラQ』)を経て、本作の4年後には“カタギ”どころか地球防衛軍の参謀(『ウルトラセブン』)にまで一気に上り詰める。だがその後はインチキ詐欺師(『決戦!南海の大怪獣』)に身をやつし、やがて西部署御用達のバーのマスター(『西部警察』)として、木暮課長の良き理解者役に収まった。

 

 本作に限らず、『海底軍艦』他、東宝特撮映画に必ずといっていいほどコメディーリリーフ役で登場し、毎回とぼけた味を魅せてくれる藤木悠。『モスラ』におけるフランキー堺同様、演技というよりもナチュラルなボケと笑いを提供してくれる彼も、東宝怪獣映画の記念すべき第一作『ゴジラ』では、栄光丸の無線技士を一切笑いなしの無言で演じ、映画冒頭でゴジラに襲われ船と運命を共にする。

 

 そして……何といってもTTVキャメラマン・桜井役で主演を務めた高島忠夫である。ゴジラキングコングの死闘以外で、本作で一番の盛り上がりを魅せる「キングコング輸送作戦」。その直前、キングコングを眠らせるために、ファロ島で原住民が使った赤い実の汁を合成したファロラクトンをコングの鼻先に散布し、その睡眠効果を上げるために、原住民の奏でる曲のテープを流しながら、それに合わせて必死に太鼓を叩き続けるのが高島演じる桜井なんだけれど、このシーンは、彼の初登場シーンと比べると、実に象徴的だ。彼は冒頭、CMにドラマーとして登場する。本来局のカメラマンである彼がなぜドラムを叩くに至ったかというと、本来CM用にドラマーを呼んでいたのに、手違いで祭りの太鼓叩きが来たため、彼が“ピンチヒッター”として叩いた、ってい設定だ。しかし件のシーンで彼が原住民の曲に合わせて叩くのは、明らかにファロ島の儀式=祭りの太鼓なのである。これは今回気づいた物語上のアイロニーだった。

 

 それはそうと、今回の観賞で改めて、キングコングを日本に連れてこようとした張本人が高島演じる桜井であることを確認した。確かにコング輸送の報を聞いて多胡部長は狂喜乱舞するが、別に彼及びパシフィック製薬がコング輸送を桜井達に依頼したわけではない。彼らが共にTTVの職員であることから伺えるように、あくまでパシフィック製薬がスポンサーの番組「世界驚異シリーズ」の聴取率を上げるべく、コングの取材が本来の目的であったはずだ。

 

 

 なぜこんなことに拘るかというと、彼らがファロ島からキングコングを日本に輸送したために、夥しい数の犠牲者が国内で生じたからだ。ゴジラに対して、どうもコングの方はコミカルに描かれているのでつい見落としがちだが、コングは千葉東海岸から上陸した際、かなりの民家を破壊している。松戸で高圧電流に触れた時も同じ。そして何といっても、都内で走る列車を鷲掴みしてふみ子を“捕獲”した際、彼女と一緒の車両に乗っていた、鮨詰め状態の乗客は、彼女を覗きすべて持ち上げた列車の車内から地上目掛けて降り落されているのである。状況から考えて彼らの生存は絶望的だから、少なくともこのシーンだけで100名以上の乗客がむごたらしい死を迎えているはずである。これでは20年前にJR西日本福知山線で起こった大惨事の被害者数に匹敵することになる。

 

 そんなわけで、コングを日本に連れてこなければ命を失わずに済んだ日本の人間がかなりの数に上ると考えた時、そのきっかけを独断で決めた桜井の極刑は逃れようがないだろう。尤も、コング輸送時にその上陸に待ったをかけた海上自衛隊将校の弁では、キングコングの所有者となっているパシフィック製薬にも責任の一旦はありそうだし、大貫博士はゴジラへの対抗手段としてキングコングをぶつけることを提案したりしているから、責任の所在という点で、一筋縄ではいかないだろうけど。

 

 でも、『ガメラ3イリス覚醒』のように、どんな事情があろうとも、直接怪獣被害で身内を失ったら、当然そのきっかけを呪うに違いない。そう考えると『キンゴジ』は実に罪作りな設定だったといえるかもしれない。

ズベ公と言えば…………

 「尺八太夫」から「ズベ公」ネタへと繋がっていく中、やはり脳裏に浮かぶのは、邦画における「ズベ公」映画を量産し続けた“ズベ公の故郷”60~70年代の東映を象徴する「東映フライヤーズ」のレプリカユニフォームに身を包んで、始球式を務めた、茶髪など見た目がAKB(元含む)の中でも“ズベ公”度の高い板野友美の姿だ。これは実に象徴的なシチュエーションと思い、その当時も記事にしたためたものだった。

 

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 今彼女がどのような形で芸能活動を続けているか知らないが、最近プロ野球の選手と結婚したなんて報道が流れた故、今後そんなに弾けた演技もできなくなるだろう。でも、それならば……否、それ故に、「お母さん」になる前に、是非、究極の“ズベ公悪女”役を演じてほしいものだね(;^_^A  

 

ズベ公の系譜

 先日来より引きずっている(;^_^A  新村あかり演じる「尺八太夫」(何度もこの名を書くとすっかりこのブログの“方向性”を誤解されそうだが…………って、まんまかヾ(-д-;)だが、今回もまたまたその話題で……(;^_^A 

 くだんのビデオに登場する「尺八太夫」といい「閃光ビシット」といい、往年の傑作東映特撮ドラマ『快傑ズバット』の影響下で企画制作されたのは疑うべくもなところだが、元来、この「ズバット」自体が、過去から(当時の)現在にかけての、映画やドラマの影響というかパロディー精神に満ちた作風で描かれていた作品だ。作品の世界観からして、日活無国籍アクション(とりわけマイトガイの『渡り鳥』シリーズ)のノリだったし、劇中毎回登場する“用心棒”たちも、「座頭市」(地獄市)だったり「明日死能(『忘八武士道』)」(風流之介)だったり「釣りキチ三平」(釣師十兵衛)だったり、「ユリ・ゲラー」(ウリ・ゲラー)だったりと、どこかで見聞きしたキャラクターばかり。その上、物語も第23話「大神家一族の三姉妹と天一坊」のように、そのものズバリ当時の大ヒット映画『犬神家の一族』だったりと、実に遊び心の満ちたパロディー(パクリ?)が随所に見られる、突っ込みどころというか、小ネタが満載のシリーズだった。

 

 そんなわけで、「尺八太夫」のものネタと言っていい「哀しき母の子守唄」登場の用心棒・駒太夫にも、何か元ネタがあるのではないか、っていろいろ考えてみたら、ここら辺りじゃないか、って思い当たる節があった。それは、大信田礼子主演の『ずべ公番長 はまぐれ数え唄』だ。

 



 残念ながら本作を鑑賞したことはないが、レザーのミニスカ姿射るような目をした大信田礼子のポスタービジュアルに、「駒太夫」やその先にある「尺八太夫」の面影を見て取れたような気がする。そう考えると、確かに女用心棒たちのギャラも、ノリは「ズベ公」そのままだ。

 ここで改めて「ズベ公」の“定義”を挙げると「投げやりでしまりのない者。だらしのない者。転じて、品行の悪い女性。だらしのない、素行の悪い女。『売女』や『ビッチ』『スベタ』などと同様、女性を強く罵る意味で用いられる語。」というもの。このうち「品行の悪い女」「素行の悪い女」というのが、まさに「駒太夫」「尺八太夫」のキャラそのものだったりするが、オリジナルの「駒太夫」の方は、劇中母親の面影に一応改心はする。一方の「尺八太夫」も、youtube上の映像では「閃光ビビット」こと「速水連」(これも「早川健」のパロディーか?(;^_^A )から、「幼なじみでは」と声をかけられ若干動揺するシーンがあった。

 

 

 

  その結末は知るよしもないが、果たして「尺八太夫」にも優しい人の心は宿っているのか、それとも究極の「ズベ公」なのか…………? って、検証しようにもレンタルショップにも置いていない、しかも一応AVだし、検証のしようがないよなぁ…………(;^_^A 

 

 

 

 

 

 

平成生まれの女優は、昭和のノリに何思う?

 昨日話題にした『快傑ズバット』の完コピ映像。昭和の特撮ドラマブームに特化したような内容のヒロインドラマを次々と生産し続けているGIGAならではの作品だが、当然ながら、これらの作品に登場するヒロインなりヒーローは皆、ほとんどが“平成世代”だろう。もっとも、演出する監督や年配の敵役辺りはリアル昭和特撮世代かもしれないが(;^_^A

 

 そんなわけで、せいぜいアニメの「プリキュア」ぐらいしか“ヒロイン活劇”しか知らないであろう女優陣は、どんな気持ちで“昭和の香りのヒロイン”を演じているのだろう。まあ、正義の熱い心や大上段に構えた外連味たっぷりの演技を披露しても、残念ながらその結末は変則的なアダルトビデオ、という結末を迎えてしまうため、ルックスは完コピでも、昭和の持つ独特の“熱さ”にまではなかなか至らないのが現状だろう。ただ、以前観た『女捜査官危機一髪』のメイキング映像では、実に和気あいあいとした現場で、女優(この時は“広島っ娘”の古﨑瞳嬢だったが)も役柄を楽しんでいる雰囲気がひしひしと伝わってきたので、それなりにこの世界観を表現しようと思ってくれてはいるようだけどね。

 

 その点、今回の『悪の女用心棒 ヒーロー陥落 尺八太夫VS閃光ビシット』における、「尺八太夫」の演技は、“キレた眼”といい、情け容赦ない言動といい、まさに昭和のエキセントリックさを感じさせて、実に頼もしかった。この振り切れっぷりは、井口昇監督の『電人ザボーガー』の冒頭におけるミスボーグ(山﨑真実)の弾けた演技と双璧といっていい見事さだった。

 

 

 この「尺八太夫」を演じる新村あかりという女優は、GIGAのHPによると、「柳生麗破」「セーラー戦士」「スーパーガール」といったものの“モドキヒロイン”を多岐にわたって演じていて、かなりエグイやられっぷりを披露しているようだ。「柳生麗破」もどきでは、黒のレザースカートにロングブーツというカッコいい出で立ちで登場し、それこそ当ブログの人気企画“ヒロインとブーツ”のカテゴリーで紹介してもいいようなキャラを演じている(;^_^A

 

 

  それが今回、ヒーローすら凌駕する究極の悪女を演じているようで、まるでいつもの“ストイックなやられ役”だった川谷拓三が『暴走パニック大激突』で、プッツンした暴走警察官を嬉々として演じていたことを彷彿させて、なんとも微笑ましい気持ちになってしまうね(;^_^A

令和の時代に「昭和ヒーロー」の面影を観た!(;^_^A

 おいおい、youtubeで妙な映像を見つけてしまったよ……(゚Д゚;)

 

 

 これって、私が敬愛して止まない『快傑ズバット』の完全なるパロディーじゃないか!!(゚д゚)(゚Д゚;)(゚Д゚;)   しかもいろいろ検索したら、この映像の元ネタは『悪の女用心棒 ヒーロー陥落 尺八太夫VS閃光ビシット 快楽寸止め地獄』という、GIGAのビデオらしい。それにしても「閃光ビシット」ってモロ「快傑ズバット」だろ! それに「尺八大夫」(本当に尺八を武器に、その先端から火球を発射する!!)の出で立ちだって、どう見たって、第15話「哀しき母の子守唄 」に登場する女用心棒・駒太夫の完コピじゃないか!! 物語世界も「ズバット」そのものだし…… しかも“寸止め地獄”とは………いやはややりたい放題じゃないか(;^_^A

 

左が「尺八太夫」で右がオリジナルの「駒太夫」(;^_^A

 

 GIGAやZENが取り上げるヒロインは、そのほとんどが昭和~平成初期のものばかり。特に昭和40~50年代のキャラクターが群を抜いている。しかし、今までは良しにつけ悪しきにつけヒロインがメイン。仮にヒーローが登場しても、所詮はヒロインが所属するチームのメンバー程度の役割しか与えられていなかった。もしくは突如ヒロインを裏切るキャラクターぐらいかな。

 

 でもこのビデオは、件の「閃光ビシット」が颯爽と「尺八大夫」に戦いを挑む、本格的なヒーロー活劇の様相を呈している。少なくともyoutube上の映像では(;^_^A でもこんなのを魅せられてしまうと、何でGIGAやZENがアダルトのカテゴリーでしか制作しないのか、残念で仕方がない。いっそ失笑を買うぐらい徹底的に昭和のヒーロー・ヒロインを完コピして、そのギャップで笑いを誘うような、そういう意味での“大真面目コメディー路線”の新レーベルでも立ち上げてほしいくらいだ。

 

 もっともそれをやられると、当方の“広島発ヒロインアクションムービー”の被ってしまうかもしれないけどねヾ(- -;)ヾ(- -;)ヾ(- -;)

大林宣彦監督の遺志を継ぐもの

 丁度昨年の4月10日、大林宣彦監督逝去の知らせを聞いた。それからもう1年も経過したのかって思いだ。

 監督が亡くなる5ヶ月前の2019年11月に、監督をゲストに交えて、広島の地で先行上映された『海辺の映画館-キネマの玉手箱』も、新型コロナ禍で一般上映が遅れたものの、今ではDVDも販売され、CSの日本映画専門チャンネルでも放映された。あの日、NTTクレドホールに集結した映画ファン、邦画ファン、そして大林宣彦ファンを熱狂させた『キネマの玉手箱』も、今や多くの人の目に触れ、そして多くの驚嘆と感動を導き出したことだろう。

 

 

 世の中が「右傾化」と「ヘイト」に渦巻く昨今において、監督の映画に込めたメッセージはとても重要だ。暗黒の時代から目を背けるかの如く、メッセージ性のない安直な映画が世に送り出されている今こそ、監督の思いを受け止めた映画創りを推進してくれる映画作家に期待したい。

 

 それこそ、大林監督を敬愛し、CSのトークドキュメンタリーで競演した岩井俊二監督辺りが、本来その筆頭に名乗りを上げてもおかしくないくらいだ。彼の作風を心酔する者が「予定調和のエンターティメント」と歯牙にもかけない、往年の娯楽映画監督・鈴木則文氏の方が、よっぽどB級娯楽の中に反権力のメッセージを込めていたよ。

 

80年代の『女捜査官』

 CSのANXミステリーで、今日まで『女捜査官』なる番組が放映されていた。まるでGIGA辺りの“ヒロピン”シリーズの如き、“いかにも”な弩ストレートなタイトルから、どんな番組なんだろうって常々思っていたが、「看板(タイトル)」に偽りなしの、女刑事(捜査官)の物語だった。

 

 

 1982年の作品だけあって、当時まだ20代前半だった主演の樋口可南子は、物憂い雰囲気を湛えながらも実に美しく、カッコイイ捜査官役が板についていた。衣装もバブル期に差し掛かる当時の世相を反映してか、きりっとスーツに身を包んで(肩パットも入っていたかな?)、それでいて凛とした力強い目をしていて、男勝りの活躍を魅せていた。相棒役の樹木希林もいい味を出していて、そのとぼけた感じは、本作の“スパイス”となって、ドラマ世界に彩りを添えていた。

 

 かといって、ヒロインアクションなのか、といえばそうではなく、女性を主人公に据えた刑事もの、それも『婦警さんは魔女』のようなコミカルな雰囲気はかけらもなく、極めてはハードボイルドなノリでドラマは進行していく。

 

 今から40年近く前のドラマなんで、主任役の西郷輝彦はまだ若く(30代)で、レギュラーの角野卓造火野正平も、また髪の毛はフサフサしていたなぁ(;^_^A

 

 思えば「昭和60年代ヒロインアクションドラマ」に代表されるように、80年代は国産のドラマが時代劇を含め実に充実していて、刑事ドラマも全盛期を迎えていた。そんな充実の時代に、このようなドラマがあったのは、今まで知らなかったが、当時を象徴するようなビデオによる作品で、その割には劣化も少なく、80年代の雰囲気を醸し出す、良質のドラマのようだった。

 

 もっとも、この番組に気づいて、ようやく見た昨晩の回は残念ながら最終回。13話のワンクールで終わった作品のようだった。もし再放映が叶えば、その時は全話録画したいと思っている。