神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

平成生まれの女優は、昭和のノリに何思う?

 昨日話題にした『快傑ズバット』の完コピ映像。昭和の特撮ドラマブームに特化したような内容のヒロインドラマを次々と生産し続けているGIGAならではの作品だが、当然ながら、これらの作品に登場するヒロインなりヒーローは皆、ほとんどが“平成世代”だろう。もっとも、演出する監督や年配の敵役辺りはリアル昭和特撮世代かもしれないが(;^_^A

 

 そんなわけで、せいぜいアニメの「プリキュア」ぐらいしか“ヒロイン活劇”しか知らないであろう女優陣は、どんな気持ちで“昭和の香りのヒロイン”を演じているのだろう。まあ、正義の熱い心や大上段に構えた外連味たっぷりの演技を披露しても、残念ながらその結末は変則的なアダルトビデオ、という結末を迎えてしまうため、ルックスは完コピでも、昭和の持つ独特の“熱さ”にまではなかなか至らないのが現状だろう。ただ、以前観た『女捜査官危機一髪』のメイキング映像では、実に和気あいあいとした現場で、女優(この時は“広島っ娘”の古﨑瞳嬢だったが)も役柄を楽しんでいる雰囲気がひしひしと伝わってきたので、それなりにこの世界観を表現しようと思ってくれてはいるようだけどね。

 

 その点、今回の『悪の女用心棒 ヒーロー陥落 尺八太夫VS閃光ビシット』における、「尺八太夫」の演技は、“キレた眼”といい、情け容赦ない言動といい、まさに昭和のエキセントリックさを感じさせて、実に頼もしかった。この振り切れっぷりは、井口昇監督の『電人ザボーガー』の冒頭におけるミスボーグ(山﨑真実)の弾けた演技と双璧といっていい見事さだった。

 

 

 この「尺八太夫」を演じる新村あかりという女優は、GIGAのHPによると、「柳生麗破」「セーラー戦士」「スーパーガール」といったものの“モドキヒロイン”を多岐にわたって演じていて、かなりエグイやられっぷりを披露しているようだ。「柳生麗破」もどきでは、黒のレザースカートにロングブーツというカッコいい出で立ちで登場し、それこそ当ブログの人気企画“ヒロインとブーツ”のカテゴリーで紹介してもいいようなキャラを演じている(;^_^A

 

 

  それが今回、ヒーローすら凌駕する究極の悪女を演じているようで、まるでいつもの“ストイックなやられ役”だった川谷拓三が『暴走パニック大激突』で、プッツンした暴走警察官を嬉々として演じていたことを彷彿させて、なんとも微笑ましい気持ちになってしまうね(;^_^A