神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

野球は一人で………

 今シーズンのセリーグ首位を快走する阪神タイガースの藤浪投手が16日の対スワローズ戦で、自ら決勝ホームランを放ち、それが唯一の得点となって先発白星を手に入れた。この「V弾&白星」の快挙は、阪神球団においては、1973年の江夏豊投手以来、48年ぶりのことだという。

 

 この1973年8月30日の甲子園球場における対ドラゴンズ戦の江夏投手の投球は圧巻で、9回を終わって相手打線をノーヒットノーランに抑えていた。しかし味方の援護がなく、結局延長戦へ。それでも10回の表もノーヒットで抑え、迎えた10回裏、自らサヨナラホームランをかっ飛ばし、NPB史上初&唯一の延長ノーヒットノーランを達成した。その際、味方の貧打を嘆いてか、「野球は一人でやるもんや」って言ったとか言わなかったとか……(;^_^A

 

 

 そういえば、同様に2006年に、当時新人の日ハム八木投手が福岡ドーム(当時)の対ホークス戦で、延長11回まで相手打線をノーヒットに抑えながら味方の援護がなく、ノーヒットのまま降板したってのがあったけど、もしあの時ハムの誰かが打点していたら、江夏以来の快挙を実現していたもかもしれない。

 

 それはそうと、プロ野球選手は、大抵が「こ~どもの頃か~ら~エ~スで四番~♪(byオロナミンC)だったろうから、大谷のような“二刀流”ではなくとも、打撃センスのある投手であってもおかしくない。これは記憶があいまいで申し訳ないが、確か大洋の平松か讀賣の堀内だったか、先発した試合で一試合3ホーマーを記録した、なんて話を読んだここがある。藤浪投手も、大阪桐蔭のエースとして甲子園で頂点を極めた選手故、投球術のみならず、非凡なバッティングセンスを身につけていたのだろう。

 

 ところで、ここまで柄にもなくタイガース一色の記事になってしまったが………(;^_^A  件の江夏投手が南海ホークスを経てカープへ入団した時には正直驚いた。本格的にプロ野球を観戦し始めたのはカープ初優勝時の1975年からだったが、それ以前から「江夏」の名は何故か認識していた。その江夏投手が、しかも金銭トレードでカープに入団し、しかもその後の日本シリーズ2連覇に貢献してくれたなんて、今考えても狐にでもつままれたような思いだ。1979年の旧広島市民球場における優勝決定戦(対タイガース戦)で、江夏が最後の打者を打ち取った瞬間、その時テレビのゲスト解説を務めていた、そして江夏が敬愛していた村山実氏が、涙ながらに初めて優勝を味わう江夏を祝福していたことが、昨日のことのように思われる。

 

 思えば、江夏といい、彼とバッテリーを組んでいた“ホームランアーティスト”の田淵幸一といい、共に古巣のタイガースからトレードされて後に他球団リーグ優勝・日本一を味わっている。彼らクラスの選手でさえそうなのだから、タイガース在籍中に優勝の美酒を味わうことがどれだけ尊いことなのか、改めて思い知らされる。それ故、今シーズンはそれを味わう恰好のチャンスといえるかもしれない……なんて、最近のあまりの貧打ぶりに、すっかり意気消沈のカープファンは思うのであるヾ(- -;)

 

阪神藤浪がV弾&白星 73年江夏はノーヒットノーラン&サヨナラ弾達成
https://news.yahoo.co.jp/articles/fc70f2f533e5c814484b14d1718c1a272e414af2