神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ズベ公の系譜

 先日来より引きずっている(;^_^A  新村あかり演じる「尺八太夫」(何度もこの名を書くとすっかりこのブログの“方向性”を誤解されそうだが…………って、まんまかヾ(-д-;)だが、今回もまたまたその話題で……(;^_^A 

 くだんのビデオに登場する「尺八太夫」といい「閃光ビシット」といい、往年の傑作東映特撮ドラマ『快傑ズバット』の影響下で企画制作されたのは疑うべくもなところだが、元来、この「ズバット」自体が、過去から(当時の)現在にかけての、映画やドラマの影響というかパロディー精神に満ちた作風で描かれていた作品だ。作品の世界観からして、日活無国籍アクション(とりわけマイトガイの『渡り鳥』シリーズ)のノリだったし、劇中毎回登場する“用心棒”たちも、「座頭市」(地獄市)だったり「明日死能(『忘八武士道』)」(風流之介)だったり「釣りキチ三平」(釣師十兵衛)だったり、「ユリ・ゲラー」(ウリ・ゲラー)だったりと、どこかで見聞きしたキャラクターばかり。その上、物語も第23話「大神家一族の三姉妹と天一坊」のように、そのものズバリ当時の大ヒット映画『犬神家の一族』だったりと、実に遊び心の満ちたパロディー(パクリ?)が随所に見られる、突っ込みどころというか、小ネタが満載のシリーズだった。

 

 そんなわけで、「尺八太夫」のものネタと言っていい「哀しき母の子守唄」登場の用心棒・駒太夫にも、何か元ネタがあるのではないか、っていろいろ考えてみたら、ここら辺りじゃないか、って思い当たる節があった。それは、大信田礼子主演の『ずべ公番長 はまぐれ数え唄』だ。

 



 残念ながら本作を鑑賞したことはないが、レザーのミニスカ姿射るような目をした大信田礼子のポスタービジュアルに、「駒太夫」やその先にある「尺八太夫」の面影を見て取れたような気がする。そう考えると、確かに女用心棒たちのギャラも、ノリは「ズベ公」そのままだ。

 ここで改めて「ズベ公」の“定義”を挙げると「投げやりでしまりのない者。だらしのない者。転じて、品行の悪い女性。だらしのない、素行の悪い女。『売女』や『ビッチ』『スベタ』などと同様、女性を強く罵る意味で用いられる語。」というもの。このうち「品行の悪い女」「素行の悪い女」というのが、まさに「駒太夫」「尺八太夫」のキャラそのものだったりするが、オリジナルの「駒太夫」の方は、劇中母親の面影に一応改心はする。一方の「尺八太夫」も、youtube上の映像では「閃光ビビット」こと「速水連」(これも「早川健」のパロディーか?(;^_^A )から、「幼なじみでは」と声をかけられ若干動揺するシーンがあった。

 

 

 

  その結末は知るよしもないが、果たして「尺八太夫」にも優しい人の心は宿っているのか、それとも究極の「ズベ公」なのか…………? って、検証しようにもレンタルショップにも置いていない、しかも一応AVだし、検証のしようがないよなぁ…………(;^_^A