神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

一年越しのクリスマスプレゼント

 思えば去年の誕生プレゼントに、次女は「Nintendo Switch」を希望。どうもそのゲームソフト「集まれどうぶつの森」がどうしてもしたいのだそうだ。しかし当時、新型コロナ禍の影響もあって、件の「Nintendo Switch」は全く店頭に並んでいない時期だった。そんなわけで、勇んで買いに行ったのだが、かなりの店を回っても、入荷する雰囲気もない。それが辛くて次女がボロボロ涙をこぼしたのを見て、胸が痛んだ。

 

 その後も、ネット等で懸命に検索したが、ヤフオクのダブ屋まがいの高額ぶりにうんざりすることばかりで、娘の涙に応えることもできなかった。

 

 しかし、その思いが通じたのか、昨年12月のクリスマスイブに、どうもサンタが、「Nintendo Switch」に「集まれどうぶつの森」ソフトが付いたクリスマスプレゼントを英語のメッセージカードと共に贈ってくれたようだ(;^_^A  もっとも、そのことに娘たちが気づいたのは、つい2か月前のこと。どうも長女と次女二人に一つのプレゼントだったせいか(さすがに2人に1つづつはサンタも大変だったようだ(;^_^A)、どちらともなくなかなか開け切らないまま年度をまたいでしまい、流石にそろそろと思って開けたらしい。

 

 

 次女の方は、去年の誕生日の直後、長女と一緒にこれを誕生プレゼントにと「スマホ」を所望し、それが叶ってからすっかり「スマホ」ににハマって、いつの間にか「Nintendo Switch」のことも言わなくなっていたが、今回昨年のプレゼントを開けて以来、「スマホ」そっちのけで「集まれどうぶつの森」に興じている。もともと「スマホ」が欲しかった長女は、そんなに「Nintendo Switch」に興味がなかったのと、昨年の誕生プレゼントの希望が1年越しにかなって夢中になる次女に圧倒されたのもあって、殆どこのゲーム機を次女に任せている。

 

 果たして今年はどうなることやら(;^_^A

“幻”のIPF広島発ヒロインアクション

 単に「広島発ヒロインアクション」と書くと、それこそ『サルベージマイス』 のような劇場公開映画や、他の広島で活躍されている団体さんの作品も関わってくるので、敢えて“IPF(イチヱンポッポフィルム”と断っておく(;^_^A   現在“広島発ヒロインアクションムービー”シリーズとして8作品(『令嬢探偵★モロボシアイ~広島より愛を込めて~』『天使諜報★神宮寺真琴~狙われた生徒会長~』『~市民の敵は場外へ飛ばせ!~』『~シンデレラの懸賞金~』『特命探偵☆葛城アキ~郷土の怒りをぶちまけろ~』『電光石火☆八城忍』『学園特捜☆伍代聖羅~戦士の休息~』『女子高生戦士☆英あいり』)、そして“番外編”として2作品(『THE 争奪戦っ!』『YOSHIKOを探せ!!』)のIPF版「広島発ヒロインアクション」が存在するが、実はこのブログで何度も紹介したとおり、他にも未完のものがある。

 

 

 まず筆頭に上げられるのが『台車ガール』(斉藤克幸監督作品)。既に撮影は終えていて、完パケ作業の完成を待つばかりの作品である。また、今から21年前に撮影が終了したものの、その後今日まで”放置”されていた『スケバン刑事広島版~狙われた生徒会長~』もある。こちらの方は、8ミリフィルム作品ということもあり、テレシネでデジタル化しないとなかなか完パケ作業から上映までこぎ着けるのは難しそうである(昔は『ビデオだから上映会が出来ない』なんて云ってたのに、今や『フィルムだから上映が難しい』時代となってしまった(;^_^A )。また当時のメンバーとは今や完全に音信不通なんで、新たなアフレコメンバーを探さないといけない点も、なかなか進まない理由の一つである。

 

 

 

 

 それともう一つ、もともと「ヒロインアクション」のカテゴリーで撮った意識がないもの、劇後半に拳銃持ったヒロインと暴力団員との追撃戦(といってもどこかコミカル)が展開する、極めてヒロインアクション的な作品『むてっぽう。』がある。こちらは既に1998年9月6日(黒澤明監督の命日!)に封切り、最近も一昨年のひろしま映像ショーケースで上映された、もちろん完成した作品だ(他にも兵庫県姫路市の上映イベントに参加したことがあった)。しかしながら、オリジナルの8ミリフィルムでの上映は封切り日のみで、後はテレシネビデオ(そしてそれをDVD化したもの)での上映履歴しかない。今年7月に、サークルとしても2007年4月以来13年ぶりに映写機による8ミリフィルムオリジナル上映会を開催出来たので、出来ればこの『むてっぽう。』もオリジナルの形で上映し観賞していただきたい。

 

 

 そうなると、ここに一つの“野望”が芽生える。上記のうち『スケバン刑事広島版』は、そのまんまで作ってしまうと、いろいろと問題が生じるかもしれない。まあ、「セーラー服刑事」「制服刑事」「女子高生刑事」などの“パッチモン”のB級プログラムピクチャー(SP映画?)風タイトルにして曲や台詞も差し替えて流す手もあるが、それではこの作品のパロディー性というか“味”は伝わらないかもしれない。そこで、例えば8ミリ上映会版“広島発ヒロインアクションムービー”上映会(「広島発ヒロインアクションまつりto8FILM」?)を画策して、ラインナップは、オリジナルの8ミリフィルム上映による『むてっぽう。』、続いてテレシネによる8ミリ作品『スケバン刑事広島版~狙われた生徒会長~』、そして最後に、こちらはデジタルだが、未完のままだった『スケバン刑事広島版』の物語をそのまま換骨奪胎した、『天使諜報★神宮寺真琴~狙われた生徒会長~』を上映して『~広島版』」と比較してもらう、というイベントを、7月と同様に無料上映会という形で開催出来ないか、ということ。まずは『スケバン刑事広島版』が完成しないことにはどうしようもないが、出来れば来年あたりには実現したいものだ。

 

 もっともその前に『YOHIKOを探せ!!』完全版と『台車ガール』の完パケ作業を急がねば(;^_^A 

 

「アンチエイジング」なんておこがましい(;^_^A

 先日も"ニーハイ”の件でネット記事を貼り付けたりした、森高千里のライブの話題だが、そこで彼女が身につけたコスチュームのまぶしさったらなかったね(;^_^A  御年52歳にして、このプロポーション、この美貌を維持していることもさることながら、ここまで大胆なステージ衣装をさらりと着てみせる心意気には脱帽してしまう。そして妙にマッチしているところが素晴らしい(;^_^A 

 


 もっとも彼女は、十代のアイドルだった頃から、まるでスーパーヒロインの様なコスチューム姿が特徴的で、かの宅八郎が彼女のフィギュアを後生大事に持ち歩いていたことも印象的だった。そんな出で立ちで「渡良瀬川」も歌ってたのかなぁ?

 

 

 

 一時期CMなどで落ち着いた姿を披露していた彼女だが、もう「知命」の域に達したとは思えないような若さを誇って、しかも今回十代の頃を彷彿させる出で立ちを違和感なく魅せてくれるだけに、いつかはヒロイン戦隊の現役リーダーあたりを演じてほしいものである。

 それにしても、昨今、50代の女性がうんと美しくなったような気がする。化粧品業界もその層をターゲットにした、俗にいう「アンチエイジング」を意識したものが増えているようだ。それよりも、もう40~50代は「アンチエイジング」なんて呼んでは失礼な時代になってきたんじゃないかな?

 

  なんて書いてたら、ちょうど去年の今日、同じようなブログを書いていたことが判明(;^_^A (;^_^A  ニーハイブーツとセーラー服の違いこそあれ、同じ”守備範囲”の内容だったよヾ(-д-;)

 

来る22年は「ブーツ」の語呂の年になるのか?

 最近やたらと「ミニスカ」「ブーツ」のニュース記事を目にすることが多い。

 

 

 

 

 

 最近ニーハイブーツがトレンドとの噂もあり、これはもしかしたら数年ぶりのロングブーツブームが到来するのかな、なんて期待していたら(;^_^A こんな記事を見つけた。

 

 

 この記事の中にミニスカとニーハイブーツのコーデに関する記述があったので記しておく。

 

ニーハイブーツで脚長効果をゲット

 やはり体型に自信が持てない人はトライしにくいミニボトム。でも気になるところは隠してしまえば、逆に脚長効果が得られる場合も。

 「ニーハイブーツなどで肌の露出部分を埋めていくのも簡単でおすすめ。気にする人も多いふくらはぎはブーツで隠してしまいましょう。トレンドの厚底なプラットフォームブーツを選べば、すらっとした脚に見せることができます」

 

 これによると、ニーハイブーツでミニスカにおける足の露出を抑え、更に足長効果を期待するというわけである。どうも、ミニスカブームが必然的にニーハイブーツの人気を押し上げているようである(;^_^A  それ故、ニーハイブーツといっても、拙作『特命探偵☆葛城アキ』におけるアキの出で立ちのように、織り込んで普通のロングブーツの丈にするのが今までの主流だったと記憶しているが、この記事によれば、今後ニーハイブーツを通常の丈のまま履く女性が今後増えてくるようでる。そうなると今まで以上に大胆なブーツコーデも期待できそうである(;^_^A

 

 

 「2」という数字を「ツー」はともかく、「ふ~」を「ぶ~」と濁らせるのはいささか無理がありそうだが、敢えて「ぶ~」と「ツー」で、20“22”年は「ブーツ」の年と位置付け、何とかニーハイブーツのヒロインムービーを制作したいものである……なんてねヾ(- -;)ヾ(- -;)

イメージチェンジに心躍る(;^_^A

 先日、車内で久しぶりに聞いたCDが、1980年代前半のアイドル歌謡のコラボで、その中で浜田朱里の「黒い瞳」が実に懐かしかった。この曲は、美形ながらそれまでどちらかといえば表情を表に出さない、悪く言えば仏頂面の浜田朱里がイメージチェンジを図った一曲で、個人的にも彼女の印象が変わった、画期的な楽曲だった。特に彼女のファンだったわけじゃないけど(同級生には熱烈なファンがいた(;^_^A)、今聴いても心がホクホクするお気に入りの曲だ。確か制服のCMソングにもなってたんじゃなかったかな?

 

 

 

 

 「異邦人」で鮮烈なデビューを図りながら、結局それを超えるヒット曲に恵まれず、“一発屋”の印象もある久保田早紀。そんな彼女が、やはりイメチェンを図って、あたかもアイドル歌謡のような楽曲を発表したことがある。それが「オレンジエアメールスペシャル」だ。実はこの曲及び彼女のイメチェンも強く印象に残っていて、当時この曲の入ったアルバム(当然レコード)を購入しようと本気で考えたものだった。

 

 

 

 中学三年の頃、同じクラス同じ班、そして同じ図書委員だった子が、それまでのお下げ髪をショーヘアにしてきた時に、グッと来たことがあった(;^_^A その子が読書好きで、修学旅行の新幹線の中で、文庫本を読んでいた私に、「それ貸して」と言われて渡したのが、角川文庫の『復活の日』。奇しくもその修学旅行に際し、移動中に読もうと同日購入したのがこの『復活の日』と、同じ角川文庫の『戦国自衛隊』。まさかその数年後、この二冊が共に映画化されるなんて、当時は思いもよらなかったが、それよりも、平静を装いながら、その実緊張して、その子に文庫本を手渡した時の興奮は、今も記憶に残っている(;^_^A まあ、その後全く何の進展もなかったけど(;^_^A ちょっと家内には言えない甘酸っぱい体験かな(;^_^Aヾ(- -;)

 

 

 

 さて、こんな前振りを延々書き連ねたのは他でもない。いろんな意味で、今までのイメージを覆す所作、つまりイメチェンは、『スケバン刑事』に出演した時の斉藤由貴の例を挙げるまでもなく、非常に心動かされるものである。そんな意味では、『地獄の花園』において、それまでのおそらく払拭できないであろうと思ってきた「お嬢様」的なキャラを見事に翻して、完璧なるズベ公を演じきった永野芽郁は、ホント賞賛に値するし、すっかり惚れてしまったよ(;^_^A  しかも、(おそらく)その後に撮られたであろう『そして、バトンは渡された』における等身大の女子高生役も十分板についていて、彼女の芸風の広さ、感性の高さが垣間見られることは素晴らしい。流石に『地獄の花園』の続編でもない限り、もう彼女が“ズベ公”を演じることもないだろうし、その点は『スケバン刑事』以降、その手の役柄を演じることはなかった斉藤由貴に一脈通じるところはあるけれど、この芸的な引き出しを披露出来たことは、彼女の今後の女優人生にとって、とても有意義な“武器”となることだろう。

 

 

 

 

『そして、バトンは渡された』~感涙へ導く「なぜ?の嵐」~

 先々週末の『ルパンの娘劇場版』に続き、先週は同じくイオンシネマ西風新都で『そして、バトンは渡された』を観賞。今回は、本作がどうしても観たい、というよりは、折角週末に時間が取れたから映画でも観に行くか、というノリでシネコンに足を運んだ次第。「月に一度は劇場で映画観賞」を始めて3年目を迎えたが、最近はすっかりカジュアルに映画観賞が出来るようになったよ(;^_^A

 

 

 さて、上記のように「とにかく劇場で映画を観る」ありきで、そんなにこだわりもなく観た本作なんだけれど、観終わってすっかり心が洗われた、そんな映画だった。

 

※以後ネタバレもありますのでご注意を!

 

 物語は、かの『地獄の花園』以来我が心のミューズと化した永野芽郁が「継父を含めて3人の父親と、継母に翻弄される女子高生」を演じる内容である。その継母役が石原さとみ、そして3人の父親を『私の家政婦ナギサさん』の大森南朋、『ルパンの娘』にも出ていた市村正親、そして『あな番』の田中圭が演じる、という実に豪華な布陣で描かれていた。このような複雑な人間関係が絡むと、実に陰湿な“シンデレラ物語”を想像していたが、意外にも、その真逆の展開に進行していく。

 

 当初は、永野と田中との父子家族の物語と、泣き虫で「みいたん」と呼ばれる小学生(稲垣来泉)の物語が同時進行していく。この2人が、みいたんの継母(石原)が田中と再婚する時に、同一人物であることが劇中判明するが、そんなことは観客にとっては最初から既に分かり切っていたこと。常に感情を隠し作り笑いを浮かべ、逆にそれで同級生から嫌われたりする永野が、実は泣き虫だったみいたん時代に、石原からいつも笑顔でと諭されたことを守り続けてきた結果ということもこの交互の物語を観ているうちにわかってくる。

 

 継母の石原は、大森との結婚後、彼の連れ子のみいたんを疎ましく思うどころか溺愛する。そして、大森が突如ブラジル移住を言い出した時も、日本に残って連れ子との生活を選択する。その後どうも彼と離婚したらしく、続いて資産家の市村と再婚する。ここでも市村は再婚相手の連れ子であるみいたんを大切にするが、当の石原は格式ばった資産家との生活に窮屈さを覚え(とその時点では思わせて)、結局市村とも離婚。その後同窓会を通じて東大出のエリートだった田中を見初め、再再婚を果たしたものの。やがてみいたんを残したまま失踪する。前半における石原の継母の描写は実に自由奔放、悪く言えば我儘で無責任なキャラクターとして描かれる。だから、そんな継母を慕うみいたんが可哀そうに見えてくる。石原さとみがついに母親役を演じるようになったか、って思うと隔世の感があったが、あまりにもひどく描かれていたのは観ていて胸が痛んだ。もっとも意外にもそんな役が実に板についていたけれど(;^_^A

 

 みいたんの正体が永野の幼少時代とわかったところから、物語は永野中心に描かれていくんだけれど、そこから無理矢理卒業コーラスの伴奏役を押し付けられ、それをきっかけにピアノに天才的な才能を持つ同級生(岡田健史)と出会う辺りから、ラブロマンスの様相を呈していく。彼のアドバイスもあって、演奏の技術を向上させた永野は、卒業コーラスの演奏も無事終え、専門学校へ進学して料理人の道を目指す。しかしながら就職後挫折を体験し、かつてアルバイトしていた洋食屋を手伝いながら生計を立てている時、岡田と再会し、共に惹かれ結婚を決意する。そんな折、彼女の許に行方不明になっていた継母の石原から小包が届く。その中には、かつてブラジルに渡った実父の大森から当時みいたんに送られていたエアメールが入っていた(つまり石原はこの手紙を当時みいたんに隠していた)。そこから、ここまでの過程で蓄積された本作の物語における“なぜ?の嵐”が一気に解明していくのである。

 

 二人の結婚を頑なに反対する現在の父親である田中を説得するために、永野は石原から伝えられた、現在は帰国して新しい家族を持った大森の許に岡田と一緒に向かう。そこで大森から、自分も石原から小包を送られ、その中にはみいたんが大森宛てに送ったはずの手紙があったという。この手紙を送ることで大森がみいたんを連れ戻しに来ることを恐れて、石原が手紙をすべて送らず隠していたのである。それは一重に彼女がみいたんを愛していたからだった。もともと病弱で、しかも子供の埋めない体になっていた石原は、職場の同僚だった大森とみいたんとの交流を見て、みいたんの母親になりたくて大森と結婚したことも永野は知る。そして、最初の継父となった市村からも、彼との再婚を石原が決意したのは、みいたんがピアノが習いたいと言い出し、そんなお金も広い家もない石原が、みいたんの夢をかなえるために資産家である彼を再婚相手に選んだ、ということを伝えられる。最後に田中を選んだのも、彼が東大出のエリートでみいたんの教育上良いと考えてからであった。彼女のみいたんへの愛情は本物で、あの奔放に見える振る舞いも、常に連れ子である娘のことを最優先に考えたからだったのだ(そんな理由で簡単に再婚できるのは、石原の美貌によるものだったようだが)。

 

 そうなると、永野はもう一度石原に逢いたいという思いに駆られるが、そんな折、田中から、実は石原は病死したことを告げられ愕然とする。その遺体が安置された市村の豪邸に、田中や岡田と共に再び訪れる永野。そこで永野は市村や田中から、彼女の度重なる失踪や、かつてブラジル行きに反対した理由は、自分の病弱なるが故で、それもみいたんに「いつまでも元気でいる」といった手前、病に苦しむ姿を見せられなかったというのが真相だった。その知らされた事実と、もう石原に逢えないことを嘆き悲しむ永野に、2人の父親は、実は彼女の卒業式、そして卒業演奏を、車いすに乗った石原が臨席して観ていたことを告げる。確かに卒業式のシーンは石原と思しき人影が一瞬写る伏線が張られてはいたけれど、その事実がグッと観る者の涙を誘う。

 

 本作を観て非常に好感を覚えたのは、結局登場人物は全て善人だったってこと。3人の父親と継母という設定自体、本来ならば父親同士の確執や、継子苛めといった物語になってしまいがちだが、まずこの3人の父親が、スクラムを組んで永野を見守っている感が素敵だし、そもそも継母の石原が一番、最初の亭主と別の女性との間に生まれた娘を溺愛するという設定がほんわかさせられる。これは本作のタイトルにある「バトン」が永野自身であることに他ならない。だから、結婚式に参上した3人の父親のうち、新婦をエスコートする役が実父の大森に当初決まっていながら、大森、そして市村の提案で現父親の田中に変更になるのも、リレーなら最後のバトンはアンカー(ここでは田中)が務めるのが本来の形であるからに他ならない。また、3人にとっては、共通の妻である石原さえも「バトン」だったといっても過言ではない。そこには妻に対する生々しい性的な感情は感じられず、石原すら娘のように守るべき存在であるかのような思いが伝わってくる。まさに「アガペの愛」である。本作で唯一のジョーカーとなるべき、最初はとことん永野につらく当たる同級生二人も、彼女の境遇を知るや手のひらを返したように親しくなり、結婚式まで招待される間柄になるのも、演出する側が、「みんないい人の物語」にしようと考えたのだろう。

 

 全編を通じて、優しい、実に優しい物語。そんな物語に9割以上の観客が涙した、っていうことは、今のリアルな世の中が実に荒んでいることの裏返しではなかろうか……

2人のミューズの2ショット! でもなぜ?

 最近のUQモバイルのCMには、どういう塩梅か、今までの“三姉妹”の揃ったものではなく、多部未華子を除く2人、深田恭子永野芽郁の2ショットのものが放映されている。むしろ、休業(したはず)の深田を除く、多部・永野の2ショットならば分かるのに……(後に深田の休業前に撮られたことが判明。でも、ならばなぜ多部が……)

 

 

 

 それにしても、この2ショットって、たまたま今月私が劇場で観賞した2作品の、それぞれの主人公のそろい踏みではないか! しかも両作品とも、封切されてから久しく、たまたま公開終了直前に観た作品なのに……何とも奇遇である(;^_^A

 

 そんなわけで、次回のブログの前振りとして、このブログを記す(;^_^A

あなたがターゲット!

 現在6話までの配信が終わっている『少女コマンドーIZUMI』。もうDVDも手に入らない(もしかしたら限定BOXはヤフオク辺りであるかも……)本作が、こうやって毎週youtube上で、しかも無料で観賞できるなんで夢のような話だ(;^_^A

 

 さて、今回の配信で嬉しいのは、予告編後のアヴァンタイトルである「あなたがターゲット! バ~ン!」も収録されている点だ。劇中殆ど表情を見せずいつも仏頂面の五条いづみが、この時だけは素の五十嵐いづみに戻ったような感覚で、そのコントラストが素敵で、特に印象に残っていた。当時まだ20代だったが、職場の同僚にもこの番組は結構勧めていて、その頃の感想として、「ラストのあの表情がいいね」なんて言われたこともあったっけ(;^_^A

 

 

 ところで、上記のようにいつも仏頂面で、しかも第一話を除きほとんどセーラー服姿を披露していなかったと思い込んでいた、この『少女コマンドーIZUMI』及び五条いづみだったが、今回再見して、意外にもいづみは表情が豊かで、アヴァンタイトル以外でもよく笑いよく会話していた。しかも学園のシーンも結構あり、あの『スケバン刑事』以降連綿と続く、ヒロインアクションの必須アイテムである、セーラー服(それもやや野暮ったい)に赤いスカーフ(セーラーネクタイ)といういでたちを何度も見せてくれていた。まあ。戦闘シーンはやはりそうじゃなかったけど……いやはや思い込みとは恐ろしいものであるヾ(- -;)

 

 だた、思ったより魅せてくれるいづみのセーラー服姿を見るにつけ、はやり本作は『スケバン刑事Ⅳ』にならなければならなかったのだと痛感させられる。本来番外編となるはずだった『スケバン忍法帖』を『スケバン刑事Ⅲ』としてしまい、原作者、和田慎二氏の逆鱗に触れてしまったことが本当に悔やまれる。もしそれがなければ『少女コマンドーIZUMI』は正式な『スケバン刑事』サーガの中に組み込まれる形になっただろうし、小林亜也子主演の『スケバン刑事』新シリーズの可能性もあったはずだ。

 

 

 これもまた歴史の“イフ”である……

冬の装いとトレンドとヒロインと

 年の瀬を迎え、本当に寒くなってきた。街中は急激に冬の装いが増えてきた。だってもうすぐクリスマスだし、2月も結構寒いけど、今の方が冬、て感じがする。女性たちの衣服も、コートにマフラーにと、冬のアイテムにすっかり包まれている。

 

 日頃映画を撮る手前、男女を問わず服装には興味というかこだわりを持っているんだけれど、女性の装いは断然冬の方がいい。今年は久しぶりに夏にヒロインアクションムービーを撮って、衣装さんにはいいコーディネートをしてもらったんだけれど、それはそれとして、冬場のかっちりした衣装にも惹かれる。上記のような一部例外を除いて、毎回ヒロインアクションは冬場に撮るのが相場になっているが、日程の都合や暑いのが苦手、ってこともあるけれど、衣装面のことも少しは意識していたのかもしれない。

 

 ただ、近年そんな冬の装いのポイントであったロングブーツはついぞ見かけなくなって久しい。ブーツどころかスカートさえ、昔と比べたら減ってきたような気がする。パンツルックも魅力的といえば魅力的だけど、やはりスカート姿には憧れる。それもあってか、『天使諜報★神宮寺真琴』以降は、皆ヒロインにはスカートをはいたまま戦ってもらっている。

 

 そんなわけで、冬のファッションの変化に戸惑いながら毎年この時期を迎えるんだけれど、フォロワーの方の情報によると、今年はロングブーツがファッションのトレンドになっているそうで、今年(というか今年度)は、これから、若い層のブーツ姿が多く拝見出来るかもしれな。そうなると若い子がブーツを履いても違和感がなくなるので、必然性のあるロングブーツ姿のヒロインムービーが撮れるかもしれない(;^_^A 何といっても『特命探偵☆葛城アキ』を最後に、ブーツ履いたヒロインは登場していないから(;^_^A(;^_^A

 

 

 あの時は70年代のファッションをさせたり、セーラー服にグローブ姿で戦わせたりと、ホントやりたい放題の映画だったけど、そろそろあれくらい“振り切った”映画も撮ってみたいな(;^_^A

 

もう今年もラストスパートしなくては……

 今日で師走も15日ということで、とうとう2021年も大詰めを迎えてきた。勿論今年の総括はまだまだ先になりそうだが、そろそろ今年の“けじめ”をつけなければいけない時期に差し掛かった。当面は、『YOSHIKOを探せ!!』完全版の完成だが、来年、そしてまだ3ヶ月残っている「結成35周年」の2021“年度”に向けての準備というか“仕込み”もしなければいけないだろう。

 

 

 

 そこで心配なのが、これもよる年波のせいか、なかなか物事に本腰が入れられなくなってきている点だ。夜更かしはすれども、ただダラダラ起きているだけで、いろんな作業が一向に進まない。睡眠不足のせいかと、ここ最近はとにかく早くから床に就くようにしているが、それでも夜中に起きてこそこそやってしまう。最近の“障害”はネットゲーム(勿論無料)かなヾ(- -;)ヾ(- -;) それとアルコールも最近度が過ぎているかもしれないヾ(- -;)

 

 またアイディアがまとまったわけでもないし、予算・時間・人材を含め“先立つもの”もない状況ではあるが、今後も撮りたい映画のネタはいくつもあるし、イベントなどの野望もある。まだ老け込んでいる訳にもいかないので、このブログを機に自分を奮い立たせて、今日から、今この瞬間から頑張ってみよう!(などと自問自答する(;^_^A)