神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『ルパンの娘劇場版』~タイムトラベルは“伝家の宝刀”~

 “フカキョン”こと深田恭子は実に魅力的な女優である(;^_^A デビュー作における不治の病の女子高生役の頃は、えらく背伸びして「こまっしゃくれた」演技を魅せていたが、歳を重ねるうちに、逆に、あたかも“ベンジャミンバトン”のごとく、あどけなさというか可愛らしさ(ある種カマトトぶりでもあるけどヾ(- -;)が増して来たようだ(;^_^A  しかも『ワイルド7』ではカッコいいライダースーツ姿を披露したり、実写劇場版『ヤッターマン』においては、全身ボンデージスーツに身を包み「悪女・ドロンジョ」を演じるなど、うんと“こっち側”の女優と認識している。

 

 

 そんな彼女が「キャッツアイ」よろしく、ボディーラインもあらわにキャットスーツに身を包み、怪盗一家の娘を演じる『ルパンの娘』には大いに期待したものだった。もっとも、地上波の連ドラ自体、まめに観賞する習慣が元々なかったことも災いして(一番“最近”観てたのは剛力彩芽の『女囚セブン』くらいか)、何話か録画したくらいで、結局殆どスルーしてしまった。

 

 

 だから、この『ルパンの娘』が劇場公開映画として封切られても、同様の『奥様は、取り扱い注意』のように勇んで観に行くこともなく、ようやく、もうすぐ公開が終了する12月初旬の5日に、「月に一度は劇場映画観賞」12月回として、“いつもの”イオンシネマ西風新都の「ハッピー55割引き」で観賞してきた。その感想を以下に記す。

 

※以下の文章にはネタバレも含みますから、ご注意してお読みください(;^_^A

 

 『ルパンの娘』の設定は、怪盗一家の娘・三雲華(深田恭子)と警察一家の長男・桜庭和馬(瀬戸康史)との愛という“ロミオとジュリエット”的展開なんだけれど、彼女らが無事結婚を遂げ、しかも愛娘まで設けていたところまで地上波ドラマの中で描かれていたかは、未見故預かり知る所ではない。また怪盗一家こと「Lの一族」には、華の“父親”である尊(渡部篤郎)の妹・玲がいたことも同様に既にドラマの段階で明らかにされていたかも知れない。こんな時は、とりあえず「観てきたつもり」で、どんな展開も「こういう話なんだ」と自分を納得させながら観るのに尽きる。そんなわけで、劇中如何に荒唐無稽な設定が登場しようと、予定調和な展開になろうとも「そういうもんなんだ」と自分に言い聞かせながら観続けた。ただ、そう思っても、やはり「これはちょっと無理があるだろう」という展開が随所に登場した。

 

 栗原類演じる華の“兄”の渉は、どうも発明の天才という設定らしいが、その発明品が常軌を逸しているというか、極めてリアリティーに欠けるものばかりなのだ。冒頭に登場する「惚れ薬」はともかく、「隠れ蓑」のように姿を消せるメカとか、大きさを自在に変えられて、しかもタイムトラベルが出来る“新型ビートル型”のデロリアン風車輛とかが登場するのは、ちょっとやり過ぎの感があった。はっきり言ってドラマ世界のリアリティーは皆無である。もともとSF映画として設定された作品ならいざいざ知らず、本来ならば地に足の着いたラブコメ風物語のはずなのに、そこだけ違和感を覚えてしまう。それでいてこれらのSF設定がドラマに深く関わっているようで関わっていない点も、観ていて非常に不安定だ。

 

 本作では、大道芸人(岡田義隆)と結婚して娘も誕生した玲が、その夫を酔っ払った愚連隊まがいの若者らに撲殺され、その恨みを晴らそうとしたものの、「一族から殺人者を出してはいけない」というL一族の掟によって、復讐すんでのところで尊の通報によって警察に逮捕される。その恨みからL一族を根絶やしにする、というのが、玲のなれの果てであるJOKERの究極の目標であるので、この復讐劇を根本から元に戻すために、三雲家の一族が芸人の夫が殺害される直前にタイムトラベルをして、その死を阻止する、というのが中盤のクライマックスだったりする。しかし、そうやって歴史を変えてしまった場合、もしかしたら華と最愛の夫・和馬は出会えなくなってしまうのではないか、という葛藤が後付けで渦巻く。そんなわけで、このタイムトラベルは、劇中いろんな意味で重要な役割を持つんだけれど、「ちょっと待て」って思いに駆られる。

 

 先日、『仁義なき戦い完結編』における大友勝利のセリフについて言及したが、件の「牛のクソにも段々があるんで」の直前に、こんなセリフがある。「市岡よ、おまえ『杯』言うモンを軽うみとりゃせんか?    牛のクソにも段々があるんで! オドレとワシとは五寸かい!!」 こう宣って、“宍戸”大友は大暴れするんだけれど、この「『杯』言うモンを軽うみとりゃせんか?」の言い回しを使うならば、「昨今の邦画よ、お前ら『タイムトラベル』言うモンを軽うみとりゃせんか?」って思いなのだ。

 

 

 「タイムトラベル」とは、SF設定の中でも極めて「絵空事」に近い、言うなれば説得力の無い設定だ。それ故、この「絵空事」を劇中に持ち込むためには、極めて高度な、そしてよくひねった“ハッタリ”が必要だったりする。最近観た映画でも、『夏への扉』『サマーフィルムにのって』そして今回の『劇場版ルパンの娘』が、皆タイムトラベルが“肝”の映画だったが、その中でも、『夏への扉』はそれでもタイムマシンに一生懸命信憑性を持たせる演出がされていたし、『サマーフィルム~』の方は、未来人という“ズルい”設定で、力ずくで観客にタイムトラベルを認めさせた感があった。翻って、この『ルパンの娘』では、天才発明家の兄が開発したとさらりと流している。でも、ノーベル賞どころではない世紀の大発明を、こんな短期間で開発し、かつ何の臆面もなく使用する、ってのはいくら何でも安直すぎるのではないか。もしかしたら、ドラマシリーズの段階で、そんなハチャメチャな設定だったのかもしれないけれど、なんか雑というか無理さを感じたね。

 

 しかもそのタイムトラベルを駆使しても、(いつもの「タイムトラベル」モノの“お約束”かもしれないが)、結局歴史を動かすことは出来ず、タイムトラベルしたメンバーは、ことの成り行きを只見守るしかない。そしてタイムトラベルしてまで手に入れた情報は、別に時空を超えなくても得られそうなモノばかり(華の出生の秘密さえ)で、なんだかタイムトラベルモノの表層をかすった程度の重要度だった感が否めなかった。これは『サマーフィルムにのって』でも感じたが、こんな嘘くさいSF設定を入れるより、もっと地に足の着いた物語にしてほしかったな。実写による怪盗一家の物語ながら、アニメの『ルパン三世』を遙かに凌駕する荒唐無稽ぶりだったもの。

 

 映画全般に感じたのは、ハリウッド映画へのオマージュ。タイムマシンは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のデロリアンそのものだったし、玲の容姿&境遇はホアキン・フェニックスの『JOKER』の世界観だった。それでいて城のシーンは『カリオストロの城』に雰囲気だったし、華の娘の動きは『鬼滅の刃』の炭次郎を彷彿させるなど、いろんな映画がない交ぜに絡んだような作品だった。探偵一家役の橋本環奈はえらく可愛かったな(;^_^A  讀賣ファンを公言して、広島の大手スーパー「ゆめタウン」のCMから降ろされちゃったようだけど、逆に全国区のCMやテレビ・映画に頻繁に出られるようになったのは“讀賣効果”かな(;^_^A

 

 それにしても、年齢を考えれば頷けるんだけど、もう深キョンも母親役が似合う女優になったんだ なぁって別の意味で感心(;^_^A  でも本来は、このようなかっこいいアクションを披露できる企画って、貴重なんだよなぁ(;^_^A  あ、そういえば、我らが藤岡弘、御大も出演してたんだよ!  それもクライマックスは大立ち回りを演じて!!(^^)

娘たちと映画

 先週末より『劇場版 あなたの番です』が封切られた。ドラマが放映されていた頃から熱烈なファンだった次女は、この日を指折り数えていたようで、流石に平日の封切り日は難しかったものの、長女と共に、週末の早い回の観賞と相成った。

 


 流石にもう親に連れ添われなくても、子供らだけで普通に映画を観るようになったんだけど、まだまだ劇場に連れて行ったりチケットを購入したりするのには親の手を煩わしている。自分がこの子らの年の頃には、当たり前に自分でバスに乗って市内(広島旧市内のことを地元民は「市内」と呼んで、政令市としての広島市と区別している)の劇場まで行って一人で映画観賞していたモノだ。こうなると“過保護”といっても過言ではないので、まずはチケット購入を、やがてはバス代渡して自力で劇場まで行けるように、とステップを踏んで教育していかねばならないだろう。尤も最近は市内の映画館なんて殆ど無く、専らスーパーに隣接したシネコンばかり。逆にバスに乗って行く方が面倒くさくなってはいるけどね……

 ところで、自分が娘たちの年齢だった頃といえば、それまでの特撮やアニメといったものから“卒業”して、本格的に一般映画を観賞し始めた時期だ。そして何といっても、角川映画第二弾『人間の証明』を観た年だ。当時の角川商戦の象徴だった膨大な量の予告編に乗せられ、まず原作本を一気に読み、そして勇んで劇場(今は亡き広島宝塚劇場)に足を運び、観賞した映画に感動し……と、「文学好き」「映画好き」という、今の仕事および趣味のきっかけとなった一連の「人間の証明」(原作本&映画)に触れたあの年に、現在の娘たちの年齢が到達したという事実は、なんとも感慨深い(;^_^A  娘たちも、昨年辺りからアニメではない映画も好んで観賞するようになった。『アラジン』『私がモテてどうすんの?』、そして今回の『劇場版 あなたの番です』。長女の方は『パラサイト』を筆頭に最近すっかり韓流映画・ドラマにハマっているので、今後劇場(シネコン)のお世話になることも多いだろう。長女にしても次女にしても、これから劇場・CS・DVD等で観賞する映画によって、人生の未来が開けるかもしれない。だから映画観賞に関しては、極力口出ししないつもりだ。

 さて、『劇場版 あなたの番です』の観賞を終えて出てきた娘たちは、帰りの車中で、先程観た映画についてああでもないこうでもない、って語り明かしていた。その声を背中に聴きながら、「これって、友人同士や恋人とのデートで映画観賞した後、喫茶店などで語り合う光景と一緒じゃん」って思ったね。同い年の双子故、ちょうど親しい同級生と一緒に映画観賞したのと同じシチュエーションなんだ、って思うと、何やら娘たちの境遇が羨ましくなってきたよ(;^_^A  こちとら、高3で映画仲間がクラスに見つかるまでは、ずっと「一人観賞」だったものなんでね(;^_^A 

「イチニイチニ」の思い出

 12月12日という日付で思い出すのは、今から数十年前の高3の年だ。この頃は受験生だったけど、ろくに勉強もせず、受験生らしい事といえば、深夜のラジオを聴いていたくらいだヾ(-д-;)

 その頃は、「笑福亭鶴光オールナイトニッポン」に始まって、それから木曜の「ビートたけし」のそれを聴くようになって、やがてその「オールナイトニッポン」の直後にオンエアされる「日野ミッドナイトグラフィティ 走れ!歌謡曲」を聴くようになった。もちろん平日に午前5時まで起きていることは到底無理だったので、早めに就寝して深夜に目覚ましをセットして…………なんてことは以前何度もこのブログで紹介してきたっけ(;^_^A  特に今年3月を以て件の「走れ!歌謡曲」が50余年の歴史にピリオドを打った前後に特に……

 



 当時この番組にハマったのは、投稿した葉書を読んでもらえる率が高かったから。特に火曜(厳密には水曜早朝)の河野ひろ子パーソナリティーの曜日に一番読んでもらった記憶がある。そんなわけで、あの頃も、「12月12日」を「イチニイチニ」とかけて「前向きに行きたい」なんて気取った内容を、「ワンツゥワンツゥ」のかけ声も勇まし水前寺清子の「三六五歩のマーチ」のリクエストと共に投稿し、見事読んでもらえた。

 奇しくもその年その日は、大学の合格発表があった日で、本当に「前向き」な一日になったんだけどね(;^_^A

 

 

 ちなみに、当時のパーソナリティーの河野ひろ子さんは、現在「塙野ひろ子」名義(読みは同じ)で、今でもフリーアナウンサーやヴォイス・デザイナーとして、講師活動を続けていらっしゃる様である。その最近の映像をyoutube上で発見したが、その声を聴くと、当時の記憶が鮮明に甦ってくるくらい、当時と変わらぬ美声を誇っていらっしゃったよ(^^)

 

 

「激辛」にもほどがある

 これは職場近くのスーパーで、48円で販売されていたカップ麺の焼きそば「極激辛にんにく」。値段に釣られて2つ勝ってしまった(;^_^A 

 

 

 元々辛いものは好きだ。最近はカップ焼きそばにも一味唐辛子を振りかけて食べているし、「激辛」という惹句にはつい食指が動いてしまう。毎週月曜日の激辛グルメの番組もつい観てしまう。そしていつも「俺なら喰えるかも」なんて浅はかにも思ってしまう(;^_^A 

 そんなわけで購入した件の激辛焼きそば。同じペヤングの激辛焼きそばでは、以前「激辛」と「激辛カレー」の両方が味わえるのを食べて、その余りに辛さに撃沈した(だって、ソースを舐めたら「正露丸」の味がしたもの……)ことがあったが、流石に今回は激辛といっても「にんにく」ベースなんでなんとかなると思った。それどころか、安価故、おいしかったら翌日買い占めしに行こうと思ったくらいだ。

 さて、その日の夕食時に、この「極激辛にんにく」を食べてみた。匂いの方は普通に「にんにく」でしかもスライスまで入っている。見た目は実にうまそうだ。そして口の中に入れる。あれ、思ったほどにんにくの味がしないな……って思った瞬間、口内を激痛が走った。か、辛い! っていうか痛い!! それでもこんなモンだよと二口三口と食べて行くにつれて、口というか唇が麻痺し始めた。かの「麻婆」の「麻」は「麻酔」の「麻」、つまり「痺れる」の意味だったなんてことがなぜか脳裏を駆け抜けた。水くらいじゃ間に合わず、焼酎の炭酸割り……いやこれじゃ逆効果だ! それで黒酢を飲む時に一緒に飲む、100%の甘いグレープジュースを口に含んで、何とか口内の痺れを取ろうしたが、全然埒が明かない! それでも残すわけにはいかないと何とかさらに数口口に運んだが、ついにギブアップ…………とりあえず口中に残ったそれは何とか飲み込んで、慌てて流しに駆け込んで、何度も何度も何度も……うがいをしたが一向に口内の痺れは落ち着かない。それで、しばらく流しの前で唾液をだらしなく垂らしながらじっとこらえ、ようやく涙が収まるくらいの状況を取り戻した。なんとも情けない話であるヾ(-д-;)ヾ(-д-;)ヾ(-д-;)

 件の激辛グルメ番組だけど、「どうせヤラセだろ」と思いつつ、それでもあの辛さに悲鳴というか嗚咽を漏らすタレントたちの気持ちがチョッピリわかる気がしたし、やっぱり辛いものは辛いんだ、と今更ながら実感。それにしても、もちろんこの手の味を好む人もいようが、ちょっと辛さの度が過ぎてはいませんか? ペヤングさんよ!(ま、パッケージにはきちんと「泣けるほど辛みが強いので、小さなお子様や辛みが苦手な方の喫食には十分ご注意ください」と書いてあるんだけどね。でも「辛みが苦手」でない人にもこの味は堪えるよ。せめて「よほど辛みが平気な人以外は」くらいの表記にしてほしい(;^_^A 」)

 ところで、買ったもう一つの「極激辛にんにく」、どうしよう…………(゚´Д`゚)

千葉チャンと「段々」

 現在CSの日本映画専門チャンネルで、シリーズが次々4Kリマスター版として放映されている、邦画界の金字塔『仁義なき戦い』。予定では来る2月にはシリーズ最終作の『仁義なき戦い 完結篇』が放映されるが、注目は、宍戸錠演じる「大友勝利」の演技および名台詞だ。

 そもそも大友勝利と言えば、『広島死闘篇』(個人的にはシリーズ中一番好き(;^_^A )に登場した、千葉真一演じる狂犬のような広島ヤクザとして、主人公・広能昌三(菅原文太)とシリーズの人気を二分するといっても過言でないキャラクターだ。この役は本来、北大路欣也が当てられていたが、その役に難色を示した北大路が、元々千葉が演じるはずだった山中正治との役柄チェンジを申し入れ、父親の市川歌右衛門の威光もあってか、クランクイン直前に、千葉が大友を演じることになったのは有名な話だ。しかし最近になって深作欣二監督関連の書物を読んで、もしそんな理由で自作のキャストをチェンジさせることなんて許さない侠気・気骨を持った深作監督が、逆に千葉チャンが大友を演じる可能性に期待し、敢えて口を挟まなかった、というのが真相らしいことを知った。そして結果的には深作監督の思惑通り、千葉真一の大友勝利は、その後のヤクザ映画にも影響を与える見事なキャラクターに昇華した。

 そんなわけで、この大友勝利が再登場する『完結篇』には“千葉”大友なくして考えられないところだが、なぜか登場したのは宍戸錠の“代役”大友勝利だった。この時は千葉チャンのスケジュールが合わなかった故の代役だったようだが、例えば、「渥美清が出ない『男はつらいよ』があり得ない」の同等といっていいはずの“千葉”大友に、結局拘らなかった東映の姿勢に、この『仁義なき戦い』も所詮プログラムピクチャーの域を出なかったんだな、ということを改めて実感させられる(;^_^A 

 

 さて、件の“宍戸錠版”大友勝利だが、これは菅原文太がシリーズを通じて広能昌三を演じきったことを考えると、えらく老けた大友といえなくもない(まあ、千葉チャンとジョーとは6歳しか離れてないけど、もともとジョーさんは老け顔だしね(;^_^A )。それでも“宍戸”大友はしっかり“狂犬”ぶった演技を魅せてくれるが、狂犬というよりも「たちの悪い酔っ払い」然と見えるのがご愛敬か(;^_^A  そんな“宍戸”大友の一世一代の迷台詞が「牛のクソにも段々があるんで!」という台詞だ。

 

 

 これは実は広島ではなく隣県の島根で用いられるたとえらしいが、そのインパクトたるや絶大である。しかもこんな過激な台詞ながら、言いたいのは「物事には順序がある」という至極まっとうでありきたりの内容なんで、このムダに過激な言い回しは、いつ聴いても抱腹絶倒! 腹を抱えて笑ってしまう(;^_^A 

 

 


このシール、めっちゃほしい!!(;^_^A 

 

 ところで、もし本作の大友を、本来の千葉真一が演じていたならどうだろうか。もちろん台詞自体は変わらないだろうから、あの甲高い声で「牛のクソにも段々があるんで! ォウ!」なんて宣ったかもしれない。しかし……しかしである、果たしてあの無軌道で無頼の輩であった大友勝利にいくら過激な言い回しとはいえ「物事には順序がある」なんて説教くさい台詞が似合うだろうか? そんな物事の順序を無視した無頼こそ大友勝利の真骨頂だったはずである。まあ、「牛のクソ」ってとこまでは言いそうだけどね(;^_^A 

 というわけで、この台詞はあくまで本家よりは若干ソフトな“宍戸”大友だからこそ成立した台詞といえるかもしれない(;^_^A 

22年目のご褒美

  師走を迎える前後に、結婚記念日と、区役所に届けを出した「入籍記念日」が時を挟んでやってくる。例年ならば結婚記念日に家族で何処か外食をしたりしてきたが、今回はなし。そこで、結婚記念日・入籍記念日を一気に祝おうと、22年前に式を行ったホテルのディナーを予約して、昨晩家族4人、しばし浮世を離れて、平日の夜ながら大奮発の“記念日”を満喫しました。

 

 新型コロナ禍以降、旅行に行く機会もなくなって、なかなか本格的な家族サービスもままならない状況ですが、せめてこんな機会を設けて、楽しませてやらないと、との思いです。勿論飲酒もできるので私にとっても楽しみだったりしますが(;^_^A

 

 

 

 最後に式を行った会場の前で記念写真を撮って終了。ここで英気を養って、これからも続く人生を、家族4人でしっかり生きていきたいですね。

この阿南の屍を越えていけ!

 これを記念日といっていいものか……12月8日は、今から丁度70年前に、日本が対米開戦した日だ。俗にいう「トラ、トラ、トラ」の日だ。しかし、昔は感じていた高揚感(それこそ映画『トラトラトラ』の影響か?)はない。戦争という悲惨な非常事態に翻弄された当時の人民の辛苦に思いを馳せるのみだ。

 

 だから戦争映画といっても。『太平洋奇跡の作戦キスカ』以外は今更観る気がしない(荒唐無稽なアクションものの『独立愚連隊』シリーズは除くけど)。他は岡本喜八監督版の『日本の一番長い日』か。何といっても、三船敏郎演じる阿南陸軍大臣の存在感には圧倒される。中でも戦争終結の御聖断が下ったことを陸軍幹部たちに伝えるときの、

 

「不服な者は、この阿南の屍を越えていけ!」

 

 は、何度も繰り返し見てしまう圧巻のシーンだ。また彼は、自らの自刃に際し、このように語る。

 

 

 「生き残った人々が二度とこのような惨めな日を迎えないような日本に、何としてでもそのような日本に再建してもらいたい」

 

 それから(実際の終戦から)66年目の今、果たして阿南大臣の危惧した日本になり始めてはいないだろうか……開戦の日に想う……

 

※ちなみに『日本のいちばん長い日』は“東宝”創立35周年記念映画として制作された。そして今年、“当方”の映画制作団体イチヱンポッポフィルムも、結成35周年を迎え、その記念映画として『YOSHIKOを探せ!!』を制作した。

 

 

 

 

 

暑い夏と寒い冬と

 この写真は夏に撮ったもの。もっとも、つい最近までこんな雲が空を覆っていたような気がする。

 

 

 今年は残暑が長かった。まあ、おかげで夏設定の『YOSHIKOを探せ!!』のロケが(殺陣フェスバージョンの方は)9月中旬まで延びてしまったけれど、何とか真夏の雰囲気をキープできた。でもその分、10月を過ぎてもクーラーが恋しくなるような日々が続いたのは結構厳しかった。

 

 それは11月に入ってから急に「秋」を通り越して「冬」になってしまった感かある。特に今年はNPBのシーズンも例年より長かった(遅かった?)せいで、ホントなら美談になるはずだった「ほっともっと神戸スタジアム」の日本シリーズ使用が、とんだ寒空での試合になってしまった。

 

 いずれにしても、今や布団にくるまってもなかなか寒くて寝付けない日々が始まっている。夏が暑かったから冬も寒くない、って訳に行かないのが自然界で、夏が暑い分、冬はうんと寒くなってつじつまを合わせるのが自然界の摂理だ。

 

 まあ、暑い夏よりは寒い冬の方が性に合ってるけど、雪は勘弁してほしいな。冬といえば何かしらロケをしたくなるけど、過去も積雪によりロケ中止の憂き目に遭ったこともあるんでね(;^_^A

1970年代のファッション事情とヒロイン像

 先日FBの友達の方がシェアしていた記事がこちら。

 

<あのころ>ロングブーツが大流行 防寒とかっこよさ | 共同通信 (nordot.app)

  1977(昭和52)年11月17日、東京・銀座を歩く若い女性の足元はロングブーツばやり。ピークといわれた前年は450万足が売れ、長めのスカートによく似合うブーツ姿が街にあふれた。ブームもやがて去り、今度は男性のショートブーツがはやりだす。防寒とかっこよさを兼ね備えていた。

 

 確かに1970年代といえば、最初のロングブーツ流行があった。1974年公開の特撮映画『ゴジラ対メカゴジラ』においても、登場する女主人公の金城冴子(田島玲子→ワンダーウーマンの吹き替え!!)も宮島郁子(松下ひろみ)も、南国・沖縄のロケながら、共にロングブーツを履いていた。

 

 

 当時はナチの将校の軍靴の如きイメージがあり、その点は当時のテレビドラマのセリフにも登場したりしたが、ロングスカートとも相まって、女性の脚線美を主張するアイテムとなった。

 

 その後、このロングブーツ流行は下火となったが、どうも長いスパンの周期で復活するらしく、一時期は安室奈美恵のファッションと同調して、サバイバルブームを巻き起こし、一時期は、冬の到来を待ちわびるかの如く、秋口からロングブーツを着用する若い女性たちが、目立ったこともあった。 もっとも、最近はすっかり見かけなくなったけど………

 

 件の1970年代は、日本における特撮ドラマの全盛期とリンクしている関係か、ロングブーツの特撮ヒロインは多く、その余波か、未だに「特撮ヒロインはロングブーツ」というイメージが定着している感がある(;^_^A セーラー服と同様、昭和を語る上でも重要なアイテムだ。

 

 

 拙作『特命探偵☆葛城アキ』に登場する葛城アキは、まさに平成の世にあって昭和を象徴するようなファッションのキャラクターだった(演じる綿谷みずき嬢は勿論平成世代の娘さん(;^_^A)。その葛城アキを最後に、ロングブーツのヒロインは登場していないが、これから寒い冬に突入するわけだから、短編でもいいから、この令和の時代に敢えて昭和を強調する、そして昭和にファッションに拘ったヒロインアクションを、短編でもいいから撮ってみたい、なんて野望もある(;^_^A

 

 

 まあ、その前に『YOSHIKOを探せ!!』完全版の完成を目指さなければいけないけどね(;^_^A

広島で食べる山口

 家内の実家に里帰りした際は必ず立ち寄るうどんの「どんどん」。萩発祥のこのうどん店の「肉天うどん」(肉うどんに海老天をトッピング)が絶品で、これを食べるのが帰省の楽しみの一つだったんだけど、最近になって、このチェーン店が広島市内にあると知り、今日は家族を連れて行ってきました(^^)

 そのチェーン店がテナントを構える複合施設(フォレオ広島東)に行くこと自体初めてだったんですが、「どんどん」はすぐ見つかり、私は「肉天うどん」、家内は「肉うどん」、娘たちは「わかめうどん」と「温玉肉ぶっかけ」を注文し、味を堪能しました。「ネギ食べ放題」のシステムに関しては、そのサービスぶりは“本家”には及ばないものの、味の方は変わりなく、しっかり楽しませていただきました。あれだけ恋焦がれていた「どんどん」の「肉天うどん」がこんなに簡単に食べられるとは、驚きというか感動でしたね(;^_^A

 

こちらが“広島で食した”「どんどん」の「肉天うどん」(大盛り)(;^_^A 

 

  もっとも、地元で昔から「どんどん」のうどんを食べ続けてきた家内の弁によると、本場とは味が異なるとのこと。流石“経験者”の発言は重みがあります(;^_^A  もっとも私もお好み焼きの味に関しては、そんな意見も出来そうですが(;^_^A