神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

MX4Dで『みをつくし料理帖』を観る!?

 霜月11月の足音が聞こえ始めた先週土曜日の24日、ようやく「月に一度は劇場で映画観賞」10月の作品、『みをつくし料理帖』を観賞した。

 

 前の週末3日間で46億円を稼ぎ出した『劇場版 鬼滅の刃 無限列車編』の余韻と熱気がシネコン全体を包む中、11時半の回の『みをつくし料理帖』にあてがわれたのは座席数がわずか68席の小さなシアター6。それでも空席を確認する限り、ほぼ三分の一の入りのようだ。週末故、人数制限はなく、生憎好きな一番後ろの席は一つしか開いていなかったので、両サイドが埋まった席をとることになった。

 

 

 さて、チケットをもぎりに渡そうとした時、その入り口にあった表示で思わず入場を躊躇してしまった。それというのも、シアター6は「MX4D」仕様になっている。要は座席が映像に合わせて上下左右前後に動く「アトラクション型映画鑑賞」のための劇場なのだ。

 

 「あれれ、チケット販売の人、間違えちゃったのかな?」なんて思ったが、チケットにはきちんと『みをつくし料理帖』のタイトルと「シアター6」が印刷されている。それでおそるおそるチケットをもぎりに渡したら、「シアター6は奥の突き当たりです」と実にあっけない対応。しかしそのシアター6には遠目にも「MX4D」の看板が光っている。でも別にその会場用の特別料金も払っていないし………そんなことを考えながらシアター6に行くと、そこには確かに『みをつくし料理帖』のチラシと「MX4Dシアターでの上映ですが特殊効果が発生しない上映回ですのでご了承ください」の文字が。そりゃそうだろうよ、『みをつくし』で特殊効果も何もないさ(;^_^A

 

 

 どうも、今超人気の『鬼滅の刃』のために収容人数の多いシアターがいくつもあてがわれているために、そのあおりで、特殊装置より客席数の少なさが理由でで、キャパの小さいシアター6が『みをつくし』の上映会場になったようだ。逆の意味で恐るべし『鬼滅の刃』!!

 

 さて、実際に入ってみると、座席はきちんとMX4D使用。背もたれが高くごっつい感じで、足はフロアに届かない半ば宙ぶらりんな体勢。そんな席で、今から『みをつくし料理帖』を観るなんて……しかもこんな形で「MX4D」シアターを初体験(稼働はしないが)することになるなんて……!(;^_^A

 

 そんなわけで、何とも意外な形で、角川春樹監督最後の作品『みをつくし料理帖』を観賞することになったのである( ゚Д゚)( ゚Д゚)

榊原郁恵 永遠のヒロイン

 先日も話題にした、CS歌謡ポップスチャンネルの「70年代女性アイドルソングベストテン」で、麻丘めぐみに続いて特集されたのが榊原郁恵。彼女も70年代の一時代を築いた、ていうか還暦を過ぎた今も大活躍の女優である。

 

 

 デビュー当時は、あの底抜けに明るい笑顔とグラマラスな肢体で一世を風靡した。当時同じく“御三家”と呼ばれた高田みずえ清水由貴子と比べても、突出した存在ではなかったか。彼女のデビュー第二段「バス通学」の歌詞にある「ギュウギュウ詰めのバスの中~抱きしめられているみたい~♪」ってフレーズも、彼女の豊満な肉体を想像すると、意外と官能的だったりするヾ(- -;)

 

 

 

 

 彼女はまたドラマでの活躍も目覚ましいが、中でも1983年の『婦警さんは魔女』では、魔女と人間のハーフという実にSFチックな設定の主人公・辰巳すみれを演じ、しかも婦警という設定で、当時の、今と比べては野暮ったいがその分女性的な色っぽさを醸し出す婦人警官の制服に身を包み、義兄の捜査官・勇太(松崎しげる)の危機に自らの魔法を使って対処する、という、「魔女っ子」と「コスプレ」を同時に楽しめる、「ポワトリン」や「パンジャーヌ」の雰囲気も醸し出す、典型的なヒロイン活劇だった。実は最近CSの再放送でこのドラマの存在を知った次第だ。それにしても清らかなムチムチぶりを発揮する彼女がオールドファッションのタイトな制服に身を包む、それだけで背徳的な香りがして仕方なかったよヾ(- -;)ヾ(- -;)ヾ(- -;)

 

 

 そんな彼女のヒロインっぽさがひと際感じられるのが、「いとしのロビン・フットさま」である。ワクワクするような前奏から始まって、終始駆け抜けているようなスピード感あふれるアップテンポな曲と歌詞がよく、彼女の明るく弾むような歌声に実にマッチしていて、とても好きな曲だ。

 

 

 他にも「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」も、当時の世相を反映した歌で実に興味深い。それにしても、アラン・ドロンはともかくアル・パシーノ(アル・パチーノ)のようなアメリカン・ニューシネマの旗手が、こんなナンパな歌のタイトル・歌詞に用いられるなんて、今考えたら驚きだ。脳裏に彼が主演したハードゲイの世界を描いた『クルージング』が浮かんでしまう(;^_^A  まるで、“ニャンニャン事件”で高部知子が脱退した後の「わらべ」を支えた倉沢淳美が、その功績を反故にされたかのような、「プロフィール」「ある愛の詩」といった“イロモノ歌謡”を謳わされたことを彷彿させる。そういえば、榊原郁恵最大のヒット曲「夏のお嬢さん」にも「アイスクリーム、ユースクリーム、好きさ~♪」なんて意味不明な歌詞だったし……(;^_^A

 

 

 でも彼女は、当時の他のアイドルと比べても別格の存在であったのは間違いない。しかも、それが一時代にとどまらず、今なお様々な形でテレビに出続けているのは特筆すべきである。確かに今は齢を重ねたが、顔の作りなんて、今の方が端正に見えるほどだ。それこそ、未だB85を誇る肢体で、宮崎美子の例に倣って、写真集でも出しては如何だろうか? 

 

 もしそれが実現したならば、その折には是非、婦警姿(勿論当時の制服で)も披露してほしいものだ(;^_^A

「アルプスの少女」

 過日、CSの歌謡ポップスチャンネルで「70年代女性アイドルソングベストテン 麻丘めぐみ」という番組があった。麻丘めぐみといえば、1970年代前半にデビューした典型的なアイドルだった。良しにつけ悪しきにつけデビュー以来着実にキャリアを重ねて行き、決して自己主張などしない、典型的な“去勢されたアイドル”というイメージが強い。まあ、それはそれで素敵なことなんだけどね(;^_^A

 

 

 さて、彼女の一番メジャーな曲といえば、何といっても「私の彼は左きき」となるのだが、それ以外に、個人的に彼女の楽曲で印象深いのは「アルプスの少女」。それも、今回の番組で久しぶりに聞いて、そんな記憶を思い出した。この曲は確かに彼女のヒット曲の一つではあるのだが、今回なぜこの曲に必要以上の郷愁を感じたかといえば……それは少年時代に読んだ藤子・F・不二雄先生の『ドラえもん』の一エピソードによる。

 

 

 

 

 のび太の同級生が全国ネットの視聴者参加番組「ジャリっ子歌じまん」に出演し、その姿をテレビで見せつけられたのび太他クラスメートの面々が嫉妬する、っていうのがこのエピソードの導入部分だが、その時、その同級生が歌うのが、件の麻丘めぐみ「アルプスの少女」なのである。当時から「アルプスの少女」は知っていたが、それ故この回の漫画と「アルプスの少女」が何となくシンクロしていて、この度のCSオンエアで図らずも当時の記憶に思いを馳せてしまった次第(;^_^A

 

 

 

 

 ところで。この同級生のことを、今まですっかり「スネ夫」だと思い込んでいたが、実際はサブキャラの「木鳥高夫」だったことを今更ながら思い出した。

 

 これもまた昭和の“嬉し懐かし”である(;^_^A

 

 そういえば当時の麻丘めぐみって、昨年広島ローカルで放映されたリリドラ「恋より好きじゃだめですか?」の主演の子(高田夏帆)とよく似てるなぁ(;^_^A

 

沖雅也と森田健作~これも昭和の徒花~

 先日AXNミステリーで『赤かぶ検事奮戦記』(フランキー堺版)の放映が始まった。当初は、各時間枠が5時間程度と長く、「もしかしたら『火曜ミステリー劇場』枠のスペシャルをまとめて放映するのかな?」なんて思ったけど、実際は第一シリーズから順番に流していく枠らしい。本作に関しては、特に『赤かぶ検事奮戦記Ⅲ』が山口県萩市を舞台にしていて思い入れが強く、昨年本作がホームドラマチャンネルで放映されると知り、わざわざCATV受信契約のグレードを上げたという曰くつきの作品だ。それ故このシリーズは再放映も含めて既に全話録画出来ているので、今回はせいぜい垣間見程度の観賞になりそうだ。

 

 さて、本作は御存じの通り、フランキー堺演じる柊茂検事が、シリーズ一貫して名古屋弁丸出しの“気のいいオッサン”然としながらも、探偵ばりに、そして意外に理詰めに事件を解決し、それでいて時に犯人(加害者)へも情を魅せるという、判事らしからぬ姿が好評だったシリーズだ。彼の娘の葉子は弁護士という彼と真逆の立場にいて、シリーズ初期は法廷における“親子対決”も何度か展開されていた。今回たまたま垣間見たのは、最初の『赤かぶ検事奮戦記』第一話で、この時の葉子役は倍賞千恵子だった。柊検事の“片腕”である榊田警部補と、ライバルの法眼正法弁護士は、共に検事の娘の葉子に“ホの字”の設定らしく、ちょうど榊田が柊家の前で葉子を待っていたところに、葉子を乗せた法眼弁護士の自家用車が到着したことで一悶着が展開する。ちなみに法眼役は沖雅也で、榊田役は森田健作である。そんな2人が同じフレームの中でいがみ合っているシーンを観ながら、今更ながら気づいたのは、「あ、これって『惑星大戦争』のコンビじゃないか!」ってこと。

 

 

 1977年公開のSF特撮映画『惑星大戦争』(福田純監督)は、その前年に全米で空前のヒットを挙げた『スターウォーズ』に触発されて、同作の……否、その18年前に制作された『海底軍艦』(本多猪四郎監督)の“換骨奪胎”として制作された映画だ。その劇中、沖演じる村井と森健演じる三好は、親友として、また宇宙戦艦「轟天」のクルーとして登場する。そんな二人は、彼らが尊敬する「轟天」艦長・滝川博士(池部良)の愛娘・ジュン(浅野ゆう子)と共に曰く付きの関係で、かつては付き合っていた三好がアメリカに旅立ったため、ジュンは村井と交際していたものの、宇宙人の地球侵略戦争が突如勃発し三好が「轟天」搭乗のため帰国したことで、微妙な三角関係が展開していく。三好の帰国によってジュンの“やけぼっくいに火が付いた”ことを感じ取った村井は、三好と一対一で語り合い、今回の金星での宇宙人との戦闘でもし生きて帰ったらジュンにプロポーズすると、“死亡フラグ”あげまくりの宣言をする。結果、金星へ向う過程でジュンは宇宙人に拉致され、それを救出に向かった三好たちを援護するために、小型戦闘機スターファイターで出撃した村井は、ジュンの無事救出の報を受け安堵するものの、帰艦直前に撃ち落されるという、犬死に近い形で命を落とす。

 

 その後、「轟天」と敵宇宙戦艦「金星大魔艦」との戦闘が繰り広げられ、劣勢の「轟天」から、自らが発明した究極の秘密兵器「エーテル爆弾」を抱えたまま、滝川博士が「大魔艦」に特攻して、金星もろとも宇宙人の侵略の野望を粉砕して、物語は幕を閉じる。そして村井の死を踏み台にして、生き残った三好とジュンとの恋の行く末を暗示しながら「終」マークがスクリーンを包む。

 

 この「惑星大戦争」が公開されたのが1977年。上記の『赤かぶ検事奮戦記』の放映開始が3年後の1980年なんで、撮影時には未だ『惑星大戦争』の現場の余韻は残っていただろう。もっとも本作の現場は、元ネタ『海底軍艦』と同様、上映までほとんど猶予のない超過密スケジュールだったらしいので、とてもその余韻に浸る暇はなかったかもしれない。でも立場は違えど、同じ三角関係を演じているのは、傍から見たら実に興味深い(;^_^A

 

 ちなみに、件の沖雅也は若くして“自裁”し、森健は自民党議員や県知事として今も傍若無人にふるまい、そして浅野ゆう子はイロモノ扱いだったグラビアアイドルのイメージを払しょくするかのようにトレンディー女優として一時代を築くなど、それぞれが全く異なった人生を歩んできた。滝川博士役の池部良も、柊茂(赤かぶ検事)役のフランキー堺も、既に鬼籍に入って久しい。まさにすべてがもはや“二重の過去”となった「昭和」の、これも徒花のような話だ……

これもある種のインディーズ版“メディアミックス”?(;^_^A

 先の「ひろしま映像ショーケース2020」において22年ぶりの公開となった拙作『シューリンクス』。本作はレトロな雰囲気漂う8ミリフィルムの作品ながら、実は今でいう所の“メディアミックス”もどきの活動をした作品でもあった。

 

 

 本作の撮影は1991年ながら、なかなか上映機会に恵まれず、公開はそれから4年後の1995年、それも当団体6年ぶりの「第2回午下がり上映会」での初お披露目だった。その前年、まだ公開前に本作のシナリオを大幅改変して、「シューリンクス~或る夏の女神~』のタイトルで、その年の「第十三回市民文芸作品募集」の「シナリオ部門」に応募したところ、思いがけずシナリオ部門2席を頂いて、広島市発行の「文芸ひろしま」13号に掲載して頂く幸運に恵まれた。

 

 

 しかもこのことは、当時の広島の高校演劇界にも知られ、有難いことに本作を演劇で公演したいとのオファーを頂き、急遽舞台用に台本を書き改め、その台本を元に、某市立高校が校内公演はおろか、その年の広島市立高校総合文化祭でもこの台本で発表してくれた。後にも先にも、私の台本が演劇で公演されたのは、この『シューリンクス』が最初で最後である。

 

 あいにくこの演劇用台本はワープロのフロッピーに収められているので再見は不可能であり、かつ当時の舞台を記録した媒体もない。今となっては冒頭に掲載した「校内公園」のチラシの画像でしか当時の面影を辿る術はない。

 

 もっとも、その唯一のチラシに、当時の高校生たちの精一杯の思いが垣間見られ、それ故唯一残ったこのチラシは、私にとって終生の宝物である。「初めてのオリジナル」の惹句も、見ていると熱いものがこみあげてしまう(;^_^A

 

 インディーズの映画って、所詮は撮って公開して終わりなんだけど、そんな中で本作のように、多くの方の支持を受け、いろんな形で、そしていろんな人の手にかかって利用されているのは、何とも有難い限りだ。

 

 そう思うと、そんな思い出を先の「ひろしま映像ショーケース」でもっともっと話せばよかったよ……劇中登場する「プレイボーイ」誌の表紙が「島崎和歌子」だったって、しょうもない笑いを取るくらいならば……( ノД`)

“5人”のワンダーウーマン

 今月刊行の「映画秘宝」の巻頭特集は『ワンダーウーマン1984』。6月の復刊後、本作が本誌の表紙を飾るのは2度目で、「映画秘宝」の「ワンダーウーマン」推しが伺えて嬉しい(^^)

 

 

 さて、そんな『ワンダーウーマン1984』特集で、興味深い記事を見つけた。“幻”を含め、過去ドラマ・映画で「ワンダーウーマン」を演じたのは全部で4人。日本未公開の『Wonder Woman』一話のみで終わった初代のプロテニス選手キャシー・リー・クロスビー、2代目として長くテレビシリーズで演じ続けたリンダ・カーター、パイロット版しか制作されず“幻の3代目”となったエイドリアンヌ・パリッキ、そして“現役”のガル・ガドットの4名だ。しかしながら、本誌の情報によると、エイドリアンヌ・パリッキガル・ガドットは、それぞれ4代目・5代目で、その前にもう一人、“幻の3代目”が存在していたそうだ。

 

 その女優の名はミーガン・ゲイル(ミーガン・フォックスではない(;^_^A)。彼女は、エイドリアンヌ・パリッキがドラマ『ワンダーウーマン』のパイロット版に出演した2011年を遡ること4年前の2007年に、かの『マッドマックス 怒りのデスロード』のジョージ・ミラー監督によるDCコミックキャラ総結集の大作『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』に、ワンダーウーマン役で抜擢されていたというのだ。そのことは、2007年12月4日の「映画.com ニュース」でも報じられていた。


ジャスティス・リーグ」のバットマンワンダーウーマン役が決定?
https://eiga.com/news/20071204/9/

 

 そこには、スーパーモデルの彼女がかのヒロイン役を射止めたことが記されており、「父はイギリス人、母はオーストラリア現地マオリ人のハーフというエキゾチックな顔だちは“アマゾンの女王”にふさわしいかも知れない。」なるコメントもあった。またこの記事で、『テキサス・チェーンソー』『トータル・リコール(リメイク版)出演のジェシカ・ビールが、それまでの「ワンダーウーマン」の有力候補だったことも報じられている。

 

 

 ところでこの『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』と聞いて当然ながらピンと来るのは、2017年に公開された、ザック・スタイナー監督作品の『ジャスティス・リーグ』で、本作のワンダーウーマンは、ご存じガル・ガドットが演じている。となると、前述の『~オブ・アメリカ』とは何ぞや、ということになるが、それに関しては、ミーガン・ゲイルの英語版wiki(日本語版は存在せず)に、こう記されていた。

 

 ~2008年1月、ジョージ・ミラーの映画版『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』でワンダーウーマンの一部を提供された後、プロジェクトが保留され、最終的に中止されたことが発表された~

 

 このミラー版『ジャスティス・リーグ』は、残念ながら未完に終わってしまっていたようだ。でも、もし本作が実現していたならば、かの『怒りのデスロード』で、“老いてもますます盛ん”ぶりを遺憾なく発揮したジョージ・ミラー監督のこと、メチャクチャ激しい映画に仕上げてくれたんじゃないかな、って思うと、ちょっぴり残念だ(;^_^A  もっとも、この企画の頓挫でワンダーウーマン役を射止めることが出来なかったミーガン・ゲイルを、監督は前述の『マッドマックス 怒りのデスロード』で起用したのだそうである。何ともいい話だ(^^)

 

 企画で終わったとはいえ、実際にミーガンがワンダーウーマンのコスチュームを着用したスチールもあるので、単なる候補の一人ではなく、幻ながら「3代目」の称号を、「映画秘宝」のk時にあるように当然与えるべきである。

 

 ということで、歴代ワンダーウーマンは全部で5人。それにしてもまだまだ知らないことはいっぱいあるんだなぁ……(;^_^A

「ガル」と「リンダ」 ~『ワンダーウーマン』古今東西~

 『ワンダーウーマン1984』の“ぬか喜び”の上映予定日(10月9日)が過ぎて久しい……。「本当だったら、もうここにレビュー書いてるはずなのに……」なんて思うと残念な限りだが、一応12月25日(金)という正式な日程も発表されていることだし、後2か月、心待ちにしておこう(;^_^A

 

 さて、今を遡ること3年前に、前作『ワンダーウーマン』は、『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』における“顔見世”を経て、華々しく公開されたのだが、そこで“ワンダーウーマン”ことダイアナ役を務めたのが、ガル・ガドット。幻のテレビ版におけるエイドリアンヌ・バリッキや、ミーガン・フォックス説が飛び交う中、ガル嬢は全くのダークホースだったのにも関わらず、あれよあれよという間に、この役を射止めてしまった。当時は「ガル・ガドットって誰よ?」って思ったが、今や彼女でなければワンダーウーマン役は務まらない、って思うくらい、すっかり“顔”になってしまったよ(;^_^A

 

 彼女の触れ込みは、「ミス・イスラエルにして、過去従軍経験あり」といったところだった。現状におけるイスラエルパレスチナの関係を考えると、「イスラエル軍の女兵士だったのか」なんて素直に驚いたりは出来ないのだが、そんな政治的な話は置いといても、この”美貌””身体能力”の両面における卓越した経歴は、”鉄腕美女”たるワンダーウーマンを演じるのには、この上ないキャリアだといえる。

 

 しかも、一見スレンダーで精悍で、それ故武骨に見えなくもない彼女が、一たびワンダーウーマンのコスチュームに身を包むと、”説得力”と”妖艶さ”の双方を醸し出している点は特質すべきだ。

 

 

 そこでどうしても引き合いに出したいのは、2代目にして、『ワンダーウーマン』のキャラクターを確立したといっていい、TVシリーズ版のリンダ・カーターだ。彼女のポッチャリというかムチムチっとした容姿は、およそ闘う”鉄腕美女”らしくはなかったが、あの露出度満点の衣装(とある回では共演者がその衣装に難色を示し、露出度の低い衣装で演じた回もあったくらい……)に身を包み、時折ドジって“ヒロピン”ぶりまで披露してくれたTVシリーズの「ワンダーウーマン」は、逆に性的対象として、世の男たちのハートを鷲掴みしたことは想像に難くない。別にリンダ嬢に身体能力がなくても、そこは“ムービーマジック”がそれを補ってくれる。そう思うと、彼女の存在は、『スケバン刑事』『セーラー服反逆同盟』といった「虫も殺さないような娘に無理矢理啖呵を切らせアクションさせる」かの“昭和60年代ヒロインアクションドラマ”の系譜に一脈通じるところがある(実際彼女は、最初のオーデション《日本未公開の『Wonder Woman』》では、身体能力に勝るプロのテニス選手キャシーリークロスビーに主役の座を射止められ、落選した経験あり)。

 

 

 このリンダ・カーターの存在があるが故に、「ワンダーウーマン」役は、精悍さよりも“お色気”をどうしても求めてしまうきらいがあった。女子プロレスに例えるならば、神取しのぶやダイナマイト関西の方が説得力があるが、どうしてもキューティ鈴木福岡晶キャンディー奥津(広島出身!)に肩入れしてしまうような感覚だ(;^_^A(;^_^A  しかし、一度は危惧したガル・ガドットも、上記の通り、精悍なるが故の“説得力”と、オリジナル(2代目)に比べて色っぽさはいささか軽減されてより戦闘服の意味合いが強くなったとはいえ、相変わらず露出度の高いコスチュームに身を包んだ時の“極めて健康的なお色気”を上手くブレンドして、「色っぽいけどホントに強そう」という、スーパーヒロインとしては理想の姿を魅せてくれた。そこには「守ってあげたい」か弱さはなく、素晴らしいまでに「完全無欠」な“強い女”像を醸し出してくれている。

 

 まだ『ワンダーウーマン1984』は未見ながら、ガル・ガドットには、身体能力と年齢が許す限り、ずっと「ワンダーウーマン」を演じ続けてほしい、って切に願う。そして件のリンダ・カーターには、カメオ出演でいいから、是非新たなる『ワンダーウーマン』に絡んでほしい。どうも最近制作されたTVドラマ版『スーパーガール』には、何と女性米大統領役で出演しているみたいだし……! 

 

「近鉄の火」

 先日、“近鉄戦士”の見出しが躍る記事が立て続けに掲載された。

 

岩隈に坂口「お疲れ様」残る近鉄戦士は近藤と2人に
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1d005e25221e91e0d4b56c8ae787d68560ef363

残り2人の“近鉄戦士”ヤクルト坂口が通算1500安打 巨人岩隈の引退発表の日に
https://news.yahoo.co.jp/articles/96efccc4ece13b7ce74be1871570729c47e213f1


 2004年のNPB球界再編騒動で、球団消滅の憂き目に遭った大阪近鉄バファローズ。結局その直後、新たな球団として「仙台ライブドアフェニックス」ならぬ「東北楽天ゴールデンイーグルス」が誕生したわけだが、それなら最初から近鉄バファローズをそのまま「ライブドアバファローズ」にすれば丸く収まったのに、って当時は憤ったね。尤も、球団再編そのものを阻止した救世主として堀江貴文をずっと支持してきたんだけれど、自民の推薦で国会議員を目指したあたりから「?」となり、昨今の滅茶苦茶な言動から、すっかりメッキがはがれてしまった感じだ。

 

 当時、何度か大阪に乗り込んで、デモ行進に参加したり、近鉄バファローズ地元最終戦大阪ドームまで観戦しにいったものだった。

 

 

 

 

 その後、合併球団はどうしても好きになれず、いつの間にかパリーグの贔屓チームは千葉ロッテマリーンズになっていったが、その間も、主にオリックス楽天に散らばった元“近鉄戦士”がどんどん球界を去っていくのは何とも心苦しかった。中には中村ノリのようにメチャクチャなのもいたけど……ヾ(- -;)

 

 やがて“近鉄戦士(猛牛戦士)”そのものが、かつての「大毎」「東映」「太平洋(西鉄)」(最近ならば「ダイエー」)に在籍したプレーヤーのように、あたかも“絶滅危惧種”のような言われ方をし始め、ついに今シーズン開始時点で、岩隈・坂口・近藤の3人となり、そしてこの度、岩隈が現役引退を発表した。

 

 メジャーリーグでも活躍した岩隈が、晩年の2年間、一度も一軍登板なく引退していくのは何とも惜しい話だが、あくまで個人的見解で書かせてもらうのならば、讀賣での活躍がないまま引退して、むしろ良かったと思っている。消失の危機に遭った近鉄バファローズで獅子奮迅の活躍を魅せ、その年、今年菅野に破られるまで開幕12連勝の記録を打ち立て、合併球団への入団を拒否し、敢えて寄せ集めのチームに過ぎなかったゴールデンイーグルスへ磯部と共に入団した岩隈は、まさに“反骨”の人。そんな岩隈に、金満球団で04年の球界再編でも水面下で暗躍した(ナベツネの)讀賣に入団するなんて、彼の今までのストーリーからすれば残念極まりない事態だったから。下手に活躍して、今までの経歴を一切無視して「讀賣OBの岩隈」として現役引退後活動するのは、ファンとしては観ていてきっといたたまれなくなっただろう。まあ、そこら辺は今後どうなるかわからないけど……

 

 そんな岩隈の引退によって、いよいよ最後の2人となった坂口と近藤だが、引退発表の翌日に、坂口が1500本安打を達成したのは、何とも象徴的だ。現在坂口と近藤が所属するヤクルトスワローズは、2001年に結果的には最後のリーグ優勝となった、12球団唯一日本一の経験がなかった近鉄バファローズの、それも最後の日本一のチャンスに立ちはだかった球団だ。そんなスワローズに最後の“近鉄戦士”が所属しているとは皮肉な話だが、それこそ残りの野球人生で、所属球団を喰うくらいの華々しい活躍を魅せてほしい。きっと彼ら2人の引退を以て、ついに近鉄球団はその終焉を迎えると思うから……

 

 ちなみに、本来「バッファローズ」となるはずなのに「バファローズ」と表記するのは、大阪の球団だったから。同様の理由で、今年最後のメンバー・正児も亡くなって解散(自然消滅)した上方のお笑いトリオも「レッツゴー三匹」ではなく「レツゴー三匹」なのである(;^_^A

髪は長~い友達。

 入浴を済ませ、鏡に向かって髪を乾かしながら「そろそろ散髪にでも行かんとなぁ」なんて思った直後、ネットを観たら、今日は「頭髪の日」なんだそうだ。

 

 もっとも、自分のことを書くと、髪の長さより、今は髪の量や色の方が心配だ(;^_^A ここ十年くらいの間にしっかり白くなってしまったし、ツルツルという程でもないが、上の辺りがすっかり寂しくなってしまった。まあそれなりにケアはしてるんだけどね(;^_^A

 

 そういえば、中高と欠かさず観ていた水曜ロードショーの合間に流れていた第一製薬・カロヤンハイのCMの中に「抜けはじめてわかる…髪は長~い友達。」という惹句と、それをイメージしたアニメーションがあって、「何ともうまいことを言うなぁ」なんて感心した記憶がある。本当は似ているだけで「長」って漢字じゃないんだけど、イメージとしては抜群だ

 

 

 

 

 

 それにしても、そんなCMを早くから観ていたのに、不摂生を重ね、「髪」を全然「長い友達」と意識してこなかった我が現状を悔いながら、今日もせっせと育毛剤を頭に振りかけ、念入りにマッサージする、そんな日々を送っている(;^_^A

 

何をおっしゃいますやら、広瀬さん!(;^_^A

 何気にネットニュースを見て、聞き捨てならぬ……否、“見”捨てならぬ記事を見つけた。

 

広瀬アリスの訴え、セーラー服衣装は「スカート長めで…」
https://www.excite.co.jp/news/article/Narinari_20201009_61872/

 

 

 この記事によると、今年26歳になる広瀬アリスが、未だ女子高生役のオファーが多い中、「もう、スカートの丈は長めでお願いします」とツイッターで吐露したというのだ。その「スカート長め」ってのは、暗に自分の年齢を鑑み、もう今どきの女子高生のように短いスカートは履けない(あまり足をお出したくない)という意味合いのようだ。このコメントに対して、二つの意味合いで“モノ申し”たいと思う(;^_^A

 

 まず「年齢的」に、って点だけど、「何をおっしゃいますやら、広瀬さん!」。まだ20代じゃない。制服姿全然OKですよ(^^) 全然違和感ありません。その御身足も存分に披露してやってください!(;^_^A 個人的には30代までセーラー服はOKだと思うし、元来そうやって年齢で線引きするのもどうかと思う。要は雰囲気、佇まいですよ。その姿が必要とされるからオファーが来るのです。

 

 続いて「スカート丈」に関してだけど、「何をおっしゃいますやら、広瀬さん!」。スカート丈が長いって、別に何かを隠すものではありません!(^^) 立派なアイテムです!(^^) ということで、当方の映画現場に言及するけれど………

 

 当団体には、使いまわしのセーラー服がある。その歴史は古く、最初の登場は1991年制作の『シューリンクス』で、以後ファンタジーからヒロインアクションまで幅広く使用されてきた(時としてスチール写真用に貸し出されたこともある)。そのスカート丈は、オリジナルの長いまま。それこそ20世紀の頃の「優等生」キャラには似合っていたものの、最近ではこの長いスカートはいささか野暮ったいイメージがあるようで、メンバーからも「短くカットできないか」などの打診が何度もあった。しかし、『スケバン刑事』のイメージもあって、今まで頑なにこの丈を維持してきた。おかげで最近はむしろレトロな感覚で受け入れてもらっている節もあるようだ。

 

 まあ、丈が長いといっても、東映ズベ公映画や『ビーバップハイスクール』のような、地面をすりそうなくらい長いわけでもなく、まさに『スケバン刑事』ヒロインのそれと同じいい塩梅の丈である。そこには意外に清楚な佇まいさえある。もっとも最近の若い子からすれば、違和感はあるようだけど(;^_^A 

 

 そんなわけで、広瀬アリス嬢にとってはいささかネガティブな存在であるかもしれない丈の長いセーラー服スカートだが、むしろ前向きに、そんな丈の長いスカートを着用した彼女の姿を是非拝見したいものだ、きっと清楚なイメージの中にそこはかとない色香を感じさせる素晴らしい女子高生役になるものと期待している(;^_^A

 

 

 

広瀬アリスの訴え、セーラー服衣装は「スカート長めで…」
https://www.excite.co.jp/news/article/Narinari_20201009_61872/