神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“5人”のワンダーウーマン

 今月刊行の「映画秘宝」の巻頭特集は『ワンダーウーマン1984』。6月の復刊後、本作が本誌の表紙を飾るのは2度目で、「映画秘宝」の「ワンダーウーマン」推しが伺えて嬉しい(^^)

 

 

 さて、そんな『ワンダーウーマン1984』特集で、興味深い記事を見つけた。“幻”を含め、過去ドラマ・映画で「ワンダーウーマン」を演じたのは全部で4人。日本未公開の『Wonder Woman』一話のみで終わった初代のプロテニス選手キャシー・リー・クロスビー、2代目として長くテレビシリーズで演じ続けたリンダ・カーター、パイロット版しか制作されず“幻の3代目”となったエイドリアンヌ・パリッキ、そして“現役”のガル・ガドットの4名だ。しかしながら、本誌の情報によると、エイドリアンヌ・パリッキガル・ガドットは、それぞれ4代目・5代目で、その前にもう一人、“幻の3代目”が存在していたそうだ。

 

 その女優の名はミーガン・ゲイル(ミーガン・フォックスではない(;^_^A)。彼女は、エイドリアンヌ・パリッキがドラマ『ワンダーウーマン』のパイロット版に出演した2011年を遡ること4年前の2007年に、かの『マッドマックス 怒りのデスロード』のジョージ・ミラー監督によるDCコミックキャラ総結集の大作『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』に、ワンダーウーマン役で抜擢されていたというのだ。そのことは、2007年12月4日の「映画.com ニュース」でも報じられていた。


ジャスティス・リーグ」のバットマンワンダーウーマン役が決定?
https://eiga.com/news/20071204/9/

 

 そこには、スーパーモデルの彼女がかのヒロイン役を射止めたことが記されており、「父はイギリス人、母はオーストラリア現地マオリ人のハーフというエキゾチックな顔だちは“アマゾンの女王”にふさわしいかも知れない。」なるコメントもあった。またこの記事で、『テキサス・チェーンソー』『トータル・リコール(リメイク版)出演のジェシカ・ビールが、それまでの「ワンダーウーマン」の有力候補だったことも報じられている。

 

 

 ところでこの『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』と聞いて当然ながらピンと来るのは、2017年に公開された、ザック・スタイナー監督作品の『ジャスティス・リーグ』で、本作のワンダーウーマンは、ご存じガル・ガドットが演じている。となると、前述の『~オブ・アメリカ』とは何ぞや、ということになるが、それに関しては、ミーガン・ゲイルの英語版wiki(日本語版は存在せず)に、こう記されていた。

 

 ~2008年1月、ジョージ・ミラーの映画版『ジャスティス・リーグ・オブ・アメリカ』でワンダーウーマンの一部を提供された後、プロジェクトが保留され、最終的に中止されたことが発表された~

 

 このミラー版『ジャスティス・リーグ』は、残念ながら未完に終わってしまっていたようだ。でも、もし本作が実現していたならば、かの『怒りのデスロード』で、“老いてもますます盛ん”ぶりを遺憾なく発揮したジョージ・ミラー監督のこと、メチャクチャ激しい映画に仕上げてくれたんじゃないかな、って思うと、ちょっぴり残念だ(;^_^A  もっとも、この企画の頓挫でワンダーウーマン役を射止めることが出来なかったミーガン・ゲイルを、監督は前述の『マッドマックス 怒りのデスロード』で起用したのだそうである。何ともいい話だ(^^)

 

 企画で終わったとはいえ、実際にミーガンがワンダーウーマンのコスチュームを着用したスチールもあるので、単なる候補の一人ではなく、幻ながら「3代目」の称号を、「映画秘宝」のk時にあるように当然与えるべきである。

 

 ということで、歴代ワンダーウーマンは全部で5人。それにしてもまだまだ知らないことはいっぱいあるんだなぁ……(;^_^A