神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

榊原郁恵 永遠のヒロイン

 先日も話題にした、CS歌謡ポップスチャンネルの「70年代女性アイドルソングベストテン」で、麻丘めぐみに続いて特集されたのが榊原郁恵。彼女も70年代の一時代を築いた、ていうか還暦を過ぎた今も大活躍の女優である。

 

 

 デビュー当時は、あの底抜けに明るい笑顔とグラマラスな肢体で一世を風靡した。当時同じく“御三家”と呼ばれた高田みずえ清水由貴子と比べても、突出した存在ではなかったか。彼女のデビュー第二段「バス通学」の歌詞にある「ギュウギュウ詰めのバスの中~抱きしめられているみたい~♪」ってフレーズも、彼女の豊満な肉体を想像すると、意外と官能的だったりするヾ(- -;)

 

 

 

 

 彼女はまたドラマでの活躍も目覚ましいが、中でも1983年の『婦警さんは魔女』では、魔女と人間のハーフという実にSFチックな設定の主人公・辰巳すみれを演じ、しかも婦警という設定で、当時の、今と比べては野暮ったいがその分女性的な色っぽさを醸し出す婦人警官の制服に身を包み、義兄の捜査官・勇太(松崎しげる)の危機に自らの魔法を使って対処する、という、「魔女っ子」と「コスプレ」を同時に楽しめる、「ポワトリン」や「パンジャーヌ」の雰囲気も醸し出す、典型的なヒロイン活劇だった。実は最近CSの再放送でこのドラマの存在を知った次第だ。それにしても清らかなムチムチぶりを発揮する彼女がオールドファッションのタイトな制服に身を包む、それだけで背徳的な香りがして仕方なかったよヾ(- -;)ヾ(- -;)ヾ(- -;)

 

 

 そんな彼女のヒロインっぽさがひと際感じられるのが、「いとしのロビン・フットさま」である。ワクワクするような前奏から始まって、終始駆け抜けているようなスピード感あふれるアップテンポな曲と歌詞がよく、彼女の明るく弾むような歌声に実にマッチしていて、とても好きな曲だ。

 

 

 他にも「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」も、当時の世相を反映した歌で実に興味深い。それにしても、アラン・ドロンはともかくアル・パシーノ(アル・パチーノ)のようなアメリカン・ニューシネマの旗手が、こんなナンパな歌のタイトル・歌詞に用いられるなんて、今考えたら驚きだ。脳裏に彼が主演したハードゲイの世界を描いた『クルージング』が浮かんでしまう(;^_^A  まるで、“ニャンニャン事件”で高部知子が脱退した後の「わらべ」を支えた倉沢淳美が、その功績を反故にされたかのような、「プロフィール」「ある愛の詩」といった“イロモノ歌謡”を謳わされたことを彷彿させる。そういえば、榊原郁恵最大のヒット曲「夏のお嬢さん」にも「アイスクリーム、ユースクリーム、好きさ~♪」なんて意味不明な歌詞だったし……(;^_^A

 

 

 でも彼女は、当時の他のアイドルと比べても別格の存在であったのは間違いない。しかも、それが一時代にとどまらず、今なお様々な形でテレビに出続けているのは特筆すべきである。確かに今は齢を重ねたが、顔の作りなんて、今の方が端正に見えるほどだ。それこそ、未だB85を誇る肢体で、宮崎美子の例に倣って、写真集でも出しては如何だろうか? 

 

 もしそれが実現したならば、その折には是非、婦警姿(勿論当時の制服で)も披露してほしいものだ(;^_^A