神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『セーラー服反逆反逆同盟』と『惑星大戦争』

 今日から日テレブラスで『セーラー服反逆同盟』の放映が始まっていた。「始まっていた」というのは、その放映開始を全く知らなかったということ。一昨年ホームドラマチャンネルで放映されたのを観て以来、これで三度目になるかな。まあ、既に録画済みなんで観られなくても大丈夫なんだけどね(;^_^A

 

 

 それにしても、この手の番組が流れると、つい見惚れてしまう。でも、セーラー服着たアイドル然とした子ら(しかも今のなっては“知命”の女優ばかり)が、ムービーマジックによって男たちと戦う映画・ドラマを必死になっている父親・夫を、家内や娘たちはきっと呆れて白い目で見てるんだろうな。特に小っちゃい頃は「パパの好きな“女が強い映画”」なんて言ってくれたムズメたちも、今となっては「またこんなのに夢中になって」なんて思ってるに違いない。

 

 ところで、最近チャンネルNECOで「スケバン刑事特別編」なる番組が放映された。これは初代スケバン刑事のダイジェスト版のような内容で、予告編までついているところから、初回オンエア時のどこかで流れた番組のようだった。こんな回もあったのか、って感じ。それはそうと、やはり初代の斉藤由貴の雰囲気はいい。この時だけは、彼女はそれ以前、それ以後の斉藤由貴ではなく、間違いなく“麻宮サキ”だった。そして「紺のセーラー服に赤いセーラースカーフ(マフラー)」という、ヒロインアクションの王道スタイルも、このドラマの彼女の出で立ちから始まったといっても過言ではない。この王道スタイルは、見事に『セーラー服反逆同盟』にも、制作会社・放映局を跨いで受け継がれている。それは拙作『特命刑事☆葛城アキ』にも(;^_^A

 

 

 

 そう考えると、「白いセーラー服」「必ずチームで戦う」「常に学園内での出来事で敵は共通」「マネージャーならぬ助っ人登場」「ダブルメインキャスト」といった違いはあろうとも、「黒鳥学園」を「鷹の羽学園」に置き換えれば、同じ制服だし両作品は見事にクロスオーバーできる。もちろん『スケバン刑事』の存在(そしてヒット)なくして『セーラー服反逆同盟』はあり得なかったわけだけれど、何だかこの関係は『スターウォーズ』と『惑星大戦争』『宇宙からのメッセージ』との関係に似ているような気がする。

 

 

 

 最近、『シン・エヴァンゲリヲン』においてその楽曲が使用され、再評価されるようになった『惑星大戦争』や、コテコテの東映ティストで、しかも『仁義なき戦い』の深作欣二監督によって製作された『宇宙からのメッセージ』も、『スターウォーズ』の存在なくしてはありえなかった作品だ。しかし、そのアプローチの仕方は、あくまで“東宝特撮”の世界観でスペースファンタジーを画いた『惑星大戦争』と、徹底して『スターウォーズ』の模倣を貫いた(そして一部『スターウォーズ』を超え、逆にルーカスが『ジェダイの復讐』でその技術を“模倣”した)『宇宙からのメッセージ』と、それぞれ異なる。そう考えると、上記した差異を盛り込んだ『セーラー服反逆同盟』は、当時の東宝東映両特撮スタッフの心意気を盛り込んで、果敢に『スケバン刑事』に挑んだ作品であり、それがまた新たな“スタンダード”に昇華されていった、って思う。

 

 それも全ては1970~1980年の出来事。その残滓は、片や前述の『シン・エヴァンゲリヲン』や公開延期が残念な『シン・ウルトラマン』、片や『マジすか学園』や『マジムリ学園』辺りに受け継がれているんだろうけど、私のような“昭和に取り残されたオジサン”にとっては、今やCSやビデオ(DVD)で当時の思い出に浸るしかないようだ。だからまた、CATVでこの手の映画・ドラマが流れる度に、家族の白い眼をものともせず、またテレビの前に座るのである(;^_^A(;^_^A