ヒロインの戦闘服はタイトなるが故に………
『地獄の花園』のエンディングタイトルで、懐かしい“Nagano”の目にした。といっても主演の永野芽衣ではなく、同じ「ナガノ」でも漢字が違う「長野じゅりあ」。何を隠そう、かの「広島発ヒロインアクションムービー」(といっても当団体IPFとは違う)『サルベージ・マイズ』で“広島のガーディアン”こと宇佐木美緒役を演じ、有栖川真唯(マイス)役の谷村美月とダブルメインキャストを張った、稀代のリアルアクション女優だ。その後看護師になったとwikiで読んだが、こうやってコンスタントに芸能活動も続けているんだね(;^_^A 確かに本作ならば、激しいアクションもこなせる彼女にはうってつけの作品だ。
惜しむらくは、今回の彼女は役名のないOL集団の一人という設定なので、どのシーンで登場したのかわからない点である。またDVDレンタルが始まったら、目を皿のようにして、彼女の姿を探そう(^^)
ところで、先のレビューでも書いたが、本作に登場する夥しい数の“武闘派”OLの乱闘シーンを観るにつけ、そしてクライマックスの、蘭(広瀬アリス)と直子(永野芽郁)との野獣のようなOL対決を観るにつけ、『スケバン刑事』における「セーラー服は学園の戦闘服だ」の向こうを張って、「OL制服はオフィス街の戦闘服だ~っ!」って“世界の中心で叫びたい”衝動に駆られるんだけどヾ(- -;)ヾ(- -;)、そもそもOLの制服って、極めて戦闘には向かない、ある種窮屈な制服でもある。それでいうならな、定番のセーラー服(とりわけ冬服)なども、あの肩口辺りの窮屈さを考えると極めてアクションには不向きである。しかもセーラー服の唯一の特徴が「海に放り出された時に脱ぎやすい」という、およそ女学生には不釣り合いな機能であることを考えると、「戦闘服」以前に「学園」向きではない、って言えるかもしれない。
同様に、アクションヒロインのアイテムには欠かせないロングブーツも、脚線美を誇張するヒールは、実に戦闘時には邪魔になるし、ブーツを貴重にしたファッション自体、どこかタイトなイメージがある。
そんなわけで、ヒロインアクションの必須アイテムとなりつつあるセーラー服もロングブーツも、そして今回新たに加わったOL制服も、実はアクションに不向きなものばかりなのである。でもそんなタイトな衣装を身に纏い、窮屈そうなハンデを背負いつつ、それでも精一杯闘う姿に、世のヒロインアクションファンは惹かれるのではなかろうか? まさに逆転の発想である(;^_^A(;^_^A(;^_^A
タイトな窮屈さが醸し出す、女性らしさ(これはおそらく男→オッサン目線なんだろうなヾ(- -;)ヾ(- -;)と、それでアクションをするアンバランスさ……それこそが日本におけるヒロインアクションの醍醐味なのかもしれないな(;^_^A
って、何書いてるんだろう……俺?(;^_^A(;^_^A(;^_^A