神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

レッドアローとレッドアローン

 以下のような記事を目にした。

 


西武「レッドアロークラシック」が最後の本線走行 「最終」「惜別」札を付けて横瀬
https://news.yahoo.co.jp/articles/f8e6b2152461f44ee770223cf65e317ffe207df0

 ここに書かれいる「西武鉄道1000系電車『レッドアロークラシック』」には思い入れがある。高校時代、鉄道模型のNゲージにハマった時期があり、高2の時に修学旅行でもらった小遣いを遣わず貯めて軍資金にし、当時トミックスから発売されていた「西武レッドアロー」の6両編成セットを購入したことがある。後にも先にも車両セットを購入したのはこの時だけ。当時は斬新なデザインの先進的な車両だったと思ったけど、その1000系レッドアローもついに“退役”ということで……まあ、その購入期って、斉藤由貴版の“初代”『スケバン刑事』が放映されるうんと前の昭和50年代だったんだけどね(;^_^A 

 

 

 

 

 そんな「レッドアロー」の名称でふと思い出すのは「ジェットジャガー」。昭和ゴジラシリーズ(そして「東宝チャンピオンまつり」時代のゴジラ映画)の中でもワーストの内容と観客動員を誇る(?)『ゴジラ対メガロ』に登場する、「正義を愛する意思で巨大化する(?)」人造人間(ロボット)だ。この「ジェットジャガー」が公開直前まで「レッドアローン」と呼ばれていたのは有名な話である(それ故、映画の主題歌「ゴジラジャガーでパンチパンチパンチ」の歌詞の“ジェットジャガー””ジャガー”の部分を“レッドアローン””アローン”に差し替えても歌詞として成立する。「いざ行け若鷹軍団」の“ダイエ~”を“ソフトバ~ンク”に改めても成立したように)。

 

 

 この西武レッドアローと酷似しているロボット名「レッドアローン」が急遽「ジェトジャガー」に変更したいきさつについては様々な仮説があって、今は亡き洋泉社の「特撮秘宝」でもその謎に迫る漫画が不定期連載されていたが、最近になってネットの記事で拝見した事柄に、実に信憑性のある内容があった。それによると、元々怪獣デザインを公募した「アフタヌーンショー」は西武系列の西友がスポンサーで、その番組で行われた募集故、最初からレッドアローを模した「レッドアローン」という名が決まっていたという説である。しかし、そのデザインが紆余曲折を経て、東宝の特撮映画に登場することになった際、もともと(当時)阪急電鉄グループの「東京宝塚」である東宝の特撮映画に、同じ鉄道会社(ライバル)の西武の主力特急名を模したキャラクターを登場させるのはまずいとの“力”が作用して、一時はポスターにまですり込まれていた「レッドアローン」が土壇場で「ジェットジャガー」(思えば何の根拠もない結構“投げやり”な名称(;^_^A )に差し替えられた、というのがいきさつではないか、とその記事は説明している。読んでいてなるほどと思ってしまったね。

 それにしても、『ゴジラ対メガロ』を劇場で観たのが小4に進級する直前の春だったことを考えると、すでにその時レッドアロー(レッドアローン)と出会っていたことになるな(;^_^A  でもなんで高校時代レッドアローとレッドアローンの関連性を考えなかったのかなぁ…………?

 ちなみに、日本で酷評ばかりの『ゴジラ対メガロ』もことアメリカでは当時CATVで“ヘビーローテーション”で放映されたらしく、他のゴジラ作品を押さえ、多くのファンを獲得しているんだそうだ。また、『シン・ヱヴァンゲリヲン』で「惑星大戦争」のBGMを流すなど“違いのわかる”庵野秀明監督は、自作に「ジェットアローン」なる“確信犯的”キャラクターを登場させている。

 


 あれあれ、また当初の鉄道ネタが、特撮ネタにすり替わっちゃったよ(;^_^A