テレビや映画が「先生」だった……
昨晩、娘が、社会の考査範囲にあった近世(江戸時代)の幕末における島津藩と松前藩の所業について質問してきたので、『ウルトラセブン』の「ノンマルトの使者」を引き合いに説明してやったら、割と素直に理解してくれたよ(;^_^A
さすが金城哲夫氏脚本のストーリー! 下手な参考書よりもよっぽど核心に触れた内容を非常に分かり易く伝えてくれる。この物語って、幕末の島津藩における琉球侵略(っていうか、先住民族への迫害)をモチーフにしたものだし。
でも、俗にいう「子供向け番組」の中で、こんなに重厚なテーマを観ることが出来ていたとは……今更ながら、我々の世代は、いい環境で子供時代を過ごせたんだなぁ、って実感するよ(;^_^A
勿論、子供番組を逆手にとって、学校や教育番組では教えてくれない“社会の矛盾を伝えようとした当時のスタッフの気概には、改めて頭の下がる思いだ。同様に、エログロギャグに充ちたゴラク映画に反戦・反権力の思想性を貫いた、鈴木則文・深作欣二・佐藤純彌といったプログラムピクチャーの旗手にも敬意を表したい。
果たして今のテレビ・映画に何が期待できるのだろうか……?