神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

完全無欠の2大ヒロイン

 先の日記で話題にした「アクションヒロインランキング」。その中で本来ならば「ベスト5」といきたいところを、敢えて「ベスト6」と中途半端なランキングで記事にしたのは、兎にも角にも「キャプテン・マーベル」を話題にしたかったからだ。

 全身をアメリカ国旗のごとき赤と青を基調としたボディースーツに包み、宇宙艦隊すら殲滅する破壊力を持つ、まさに“宇宙最強の女性”、それがキャロル・ダンヴァースことキャプテン・マーベルだ。その衣装からして、うちのブログでは「ヒロインとライダースーツ」のカテゴリーに入りそうな出で立ちだが、その破壊力は、ボデースーツの持つそこははかな"妖艶さ”なんて何十万光年の彼方に吹き飛ばされてしまいそうな、完全無欠のスーパーヒロインである。

 演じるブリー・ラーソンは、その知的な容貌からとても"最強の女戦士”のイメージではないが、そこら辺のアンバランスさがまたキャプテン・マーベルの魅力の一つになっている。彼女自身は、この衣装を着用すると膨大な汗をかいて撮影は大変だったと、何かの記事に乗っていたのを読んだことがある。そういえば、『キングコング 髑髏島の巨神』での彼女の役柄はインテリの反戦カメラマン(っぽい役)だったなぁ。

 惜しくも1位の座を『バイオハザード』のアリスに明け渡し、2位に甘んじていたのが、我らが「ワンダーウーマン」。すでに5人の女性が何らかの形でワンダーウーマン/ダイアナを演じているが、なんといっても、今やガル・ガドットがその第一人者に躍り出た感がある。しかし、往年のファンにとっては、リンダ・カーターも捨てがたい。他の3人に対して、ガルとリンダはその露出度において圧倒しているが、二人のキャラは真反対。典型的な"ムービーマジックによって仕立て上げられた”、実際はぽっちゃり系の女性特有の柔和な魅力に満ち満ちたリンダに対して、ガルは母国イスラエルの女兵士として従軍経験を持つ本物の"女戦士”だ。だがどちらの魅力も甲乙つけがたく、『ワンダーウーマン1984』では、ジェンキンス監督の粋な計らいで、見事”競演”を果たすことが出来た。

 このキャプテン・マーベルワンダーウーマンという、優雅さと力強さを兼ね備えた二代ヒロインは、ライバル関係にあるマーベルとDCコミックからそれぞれ誕生したことから、かつて『ゴジラ』(東宝)と『ガメラ』(大映)や、馬場(全日本・日テレ)と猪木(新日本・テレ朝)が互いに交われなかったのと同様、競演を期待することは叶わないだろうが、それぞれのレーベルで作品を重ね、いつまでのアクションヒロインの金字塔として切磋琢磨してほしいものである。

 

 

 噂ではキャプテン・マーベルの続編の企画もあるようだし、ワンダーウーマンだってこれだけヒットしたら次のオファーは必ずあるはず。それに双方とも「アベンジャーズ」や「ジャスティスリーグ」のように、別に活躍できる場が存在しているのも強い。

 早く「紅一点」なんて言葉が陳腐に思えるくらい、スクリーンで暴れ回ってほしい(;^_^A