神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ハリウッド女優が教えてくれた”コロナ禍”におけるヒロインアクション制作のヒント

 新型コロナウイルス禍で全世界的にStay Homeが叫ばれる中、星野源ではないが、自宅から発信するリレー映像が巷にあふれている。そんな中、あくまで個人的見解ながら、その最高峰と感じたのは以下の映像だ!!

 

ハリウッド女優たちが殴って蹴る!スカヨハ、キャメロン・ディアスらのアクションリレー動画が話題に「最高に面白い!」
https://times.abema.tv/posts/7052761?fbclid=IwAR0a5gA27O7diQBHK4iuQ7Y9UjMTmgV5snMhLLpn_0boV_d8UjQg9GjjttI

 

 

 貼り付けたリンクアドレスに従ってご覧いただけたら一目瞭然んなんだけど、な、何と!、ハリウッド大物女優によるアクションリレー動画なのだ。しかもその顔触れが凄い! 『アベンジャーズ』のブラック・ウイドウ(それよりも(『LUCY』?)ことスカーレット・ヨハンソンに、『チャーリーズエンジェル』のキャメロン・ディアスドリュー・バリモア、『ハーレイクインの華麗なる覚醒』のマーゴット・ロビー、『キル・ビル』のダリル・ハンナ、『エクスペンタブルズ3ワールドミッション』のロンダ・ラウジー、『キャットウーマン』のハル・ベリー、『デスプルーフ』のロザリオ・ローソン、『トータル・リコール』のシャロン・ストーン他、ハリウッドの超一流、それもアクションを心得た女優陣が大挙して参加しているのである。しかもそれを束ねたのが、『デスプルーフ』『エクスペンダブル・レディーズ』の好演が光る、本物のスタント女優・ゾーイ・ベルというから素晴らしいじゃないか! 更に彼女の仲間のスタント女優も参加しているそうである。もしこれだけの女優を集めて一本の映画を撮ろうとしたら、それこそギャラは天文学的数字になるだろう。それを無料のインスタグラムで公開するんだから何という太っ腹!!

 

 個人的には、『キル・ビル2』の裏返しキャラで相手の眼を狙うダリル・ハンナや、『ハーレイクイン』のキャラそのままにバットを振り回すマーゴット・ロビー、そして何といっても大好きな『デスプルーフ』のラストで、変態殺人鬼のスタントマン・マイクカート・ラッセル)に最後の引導を渡す「踵落とし」をロザリオ・ドーソンが再現してくれているのは、とても嬉しかったな(;^_^A それと、画面に向かっての一撃と共に、それを受ける際のリアクションの凄さは、さすがプロ女優の貫禄と根性を感じさせた。下手をすればお笑い芸人のようなリアクションを、大真面目に演じている。しかもお遊びなのに……やっぱ“本物”は違うね!

 

 

 ところで、今回のこの映像は、ため息が出るほどの豪華さ・すばらしさを感じるとともに、コロナ禍におけるアクション映画の撮り方について、一つの可能性を示してくれている。それは技の掛け手と受け手が全く別場所(自宅)にいながら、カット割りでうまく連続したアクションとして繋がっている点である。現在、複数のキャストが入り乱れる撮影現場は、まさに「三密」のるつぼで、それ故映画・ドラマの制作が滞っている。その点、キャストを単独で撮り、その演技を編集の妙でうまく繋ぎ合わせる手法はあるにはある。しかしその手法が一番使いにくいのがアクションシーンだった。それを今回の映像はいとも簡単につなぎ合わせてくれている。今回はたまたま“お遊び”の映像ではあったが、これをきちんと同一撮影現場で撮れば、キャストを時間差で一人撮りしても、十分アクション映画、それもヒロインアクションに仕上がることを教えてくれている。後は、キャストがマスクをつける必然性(例えばナースを主人公にするとか)さえあれば、もしかしたら、緊急事態宣言は解除されたものの未だ外出自粛や三蜜禁止の世の中にあっても、ヒロインアクションが撮れるかもしれない。そうなったら、敢えてコロナ禍と自粛ムード(自称“自粛警察”の暗躍)を逆手に取った作品が撮れるんだけどなぁ……その点ウチは元々コメディー的要素の強いヒロインアクションムービーを撮ってるんで、このノリでも行けそうな気がするけれど……(;^_^A

 

 もしそんなことが叶ったら、短編に仕上げて、敢えてyoutube辺りにUPして、観る人に元気を与えたい、なんて願っている(;^_^A