神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

待ち焦がれる、広島+裕次郎の『夜霧の慕情』

 ホント、新型コロナ禍のみならず、ろくなことのない2020年なんだけど、実はこの年に期待していたことがある。それは、おそらく今年の11月あたりに、待ちに待った『夜霧の慕情』のDVDが発売されるからだ。

 

 

 2017年6月より刊行が始まった「石原裕次郎シアター DVDコレクション」。かの名作『嵐を呼ぶ男』を皮切りに、月2枚のペースで名優・石原裕次郎主演作全93作のDVDを順次販売する、というコンセプトのマガジンだ。実際未だソフト化されていない裕次郎作品も多く、中でも地元・広島で一大ロケがされ。且つ未だソフト化がされていない『夜霧の慕情』もそのラインアップに入っていることを知り、期待がいやがうえにも高まったものだった。

 

 この『夜霧の慕情』は、以前CSのチャンネルNECOで一度だけ放映されて、その時の録画DVDはあるんだけれど、今ひとつ映像が鮮明ではなかった。それゆえ、本当に本作のソフト化DVD化には狂喜乱舞したものだが、いかんせん順番がうんと後の方で、しかも偶然なのかもしれないが、ラインナップの“86”番目! 広島人にとっては一番心を傷める「86」なのである(これが恣意的なのならば、この出版社を告訴したいくらいだ!)。いずれにしても、このマガジンのj発刊を知ってから少なくとも3年5か月を待たなくては、本作を手に入れることは叶わないことを知った時、2020年11月という日程は、私にとって一つの目標となってしまった。そして受難の中2020年は今日で5月の後半までやってきた。

 

 本作では、今も現役である吉島の広島刑務所から裕次郎が出所するシーンや、今は亡き広島市民球場のグラウンドで、ナイター照明の中宍戸錠と対峙するシーン、本作のマドンナである桑野みゆきが松大汽船に乗船して宮島に向かうのを裕次郎がモーターボートで追走して、厳島神社の大鳥居をバックに並んで歩くとか、我が家の近くにあり、『広島仁義人質奪回作戦』の頃はすでに複線になっていた、単線時代の旭橋を裕次郎が一人歩くとか等々、広島人(それも昔気質)の琴線に触れるシーンばかりが詰め込まれている。まさにマイトガイ呉市ロケ作品『太陽、海を染めるとき』と同様、往年の日活アクションでは数少ない「広島ロケ」の作品だ(後は尾道がチラッと出る『憎いあんちくしょう』かジャンルは違うが原爆ものの『愛と死の記録』ぐらいか)。

 

 

 

 

 そんなわけで、当面の目標は、3月に延期になった「広島発ヒロインアクションチャンピオンまつり」の年内開催と、この『夜霧の慕情』のDVD購入なんだけど、上映会はともかく、DVDに関しては「4年越し」だっただけに、何とか無事販売→購入と願いたい。くれぐれもコロナ禍で販売中止・延期の憂き目に遭いませんように……(;^_^A