神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『餓鬼ハンター』

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「中学生は人を殺して罪にならない」……この一言で全てを言い表すことの出来るヒロインアクション映画がこの世に存在する。その名も『餓鬼ハンター』。タイトルから想像できるように、少年法をかさに着て悪行三昧に走る不埒な残虐“中学生”を、文字通り“HUNT”する、痛快な活劇だ。

 敢えて“中学生”と“”をつけたのは他でもない。演じる役者はどう見ても中学生ではない。『飛び出せ!青春』の石橋正次も真っ青のムサい男たちが、口々に「俺たちゃぁ、チュ~ガクセ~だからょオ」と嘯いては、オヤジたちを苛め続ける。その姿は圧巻だ!

 そこへ颯爽と登場する“餓鬼ハンター”も、設定は“中学生”だろうが、どう見ても艶っぽくててかっこいいおネェさんにしか見えず、そんな彼女が美しく化粧してセーラー服を着流している姿は、えも言われぬ艶めかしさだ。その勇姿たるや、『スケバン刑事』も『少女コマンドーいづみ」も目じゃない。圧倒的な存在感で、作品世界を所狭しと暴れ回る(確か彼女は、石井輝男監督の遺作『盲獣vs一寸法師』にも出演していたはずだが……)。

 僅か10分程度の作品ながら、しっかりテーマ性もあり、実は清々しくもあり、エンターテイメント性は勿論、自称ヒロインアクション研究家(笑)である私の考える「ヒロインアクション」の要素を満遍なく兼ね備えた作品。悔しいけれど、とても敵わない作品。

 演出したのはかの当団体IPF20周年記念映画『令嬢探偵★モロボシアイ』の高橋亨監督。彼に『モロボシアイ』を撮らせる要因の一つに、この『餓鬼ハンター』の存在があったのは言うまでもない。

 そんな『餓鬼ハンター』が、来る7月19日の『天使諜報★神宮寺真琴~市民の敵は場外へ飛ばせ!~』完全版上映会に招待作品として上映されることが決定した。昨年8月の札幌公開以来、広島では初公開である。現在ソフト化もされておらず、まさに上映会という“一期一会”の機会を逃したらなかなか見るチャンスもない作品だけに、“神宮寺”とともに是非観に来て頂きたい。乞うご期待!


■日時 2009年7月19日(日・祝前日) 17:30開場 18:00上映
■場所 広島市西区民文化センター スタジオ
 (広島市西区横川新町6-1 JR横川駅及び広電横川駅より徒歩3分)
■入場料 \1,000
 ※上映前後、スタッフキャストによる舞台挨拶を予定(“神宮寺真琴”も来場!)。
■後援 広島市文化財

■上映作品
『天使諜報★神宮寺真琴~市民の敵は場外へ飛ばせ!~』
『餓鬼ハンター』(高橋亨監督)
『天使諜報★神宮寺真琴~狙われた生徒会長~』
 上記以外にも映像を上映予定