神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

マルチなカメラ、マルチな演技

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 それまでの水面下での地道な交渉(そして多くの皆さんのご尽力)によって、何とか09年1月17日『~市民の敵は場外へ飛ばせ!~』のロケは再開した。

 この日は朝から昼過ぎまで公園などを使って、真琴が市民球場跡地再開発のリーダーである“市街地活性化プロジェクト”牛島室長と語り合うシーン、その娘あおいがチンピラに襲われているところを真琴が助けるシーン、真琴と敵側用心棒・根来とのアクションシーンなどを撮影した。この日は今回の撮影の中で一番キャストの出入りの激しい日程だったが、事前に周到な計画を立てていたおかげで、無事に終え、その後市民球場に移動しての、ラストシーン撮影をもって、その日の予定は終了した。

 真琴・桂両名の演技は祐に及ばず、98年の自監督作品『幻触』以来の参加となった牛島室長役は相変わらずの重厚な演技、あおい役の子もなかなか場慣れした堂に入った演技を魅せてくれた。チンピラ参加の両名も、いきなり“チンピラ”してくれたし(笑)、今回は役者参加となった殺陣師の先生も、雰囲気たっぷりに悪役を演じてくれた。

 またこの日の撮影では、時間の短縮及び演技の連続性を目指す意味で、初めて“マルチカメラ”撮影を行った。これは、同時に別々のアングルからの複数のカメラを回す手法で、これもカメラマンのカトリーヌさんの存在と、たまたま同一機種のカメラ2台が手に入ったことから可能になったものだ。尤もまた初めての試みで細かい指示が出来なかったために、アングル的に若干イメージ通りにいかないところもあったが、実際編集してみると、結構しっくりくる映像となった。この手法はそれからも何度も利用させてもらった。

 こうして今回も、2日目にしてシーンの半分以上を撮り終え、いよいよ24日のクライマックス他シーンの撮影で、主要シーンほぼ完了の運びとなる……はずだったが……?(続く)

※写真上 牛島室長を相手に諜報活動を続ける教師姿の真琴
※写真中 チンピラを蹴散らした真琴は、室長の娘・あおいと出会う
※写真下 事件の顛末を語り合う真琴と桂