神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

強さは愛か?

 闘うヒロインには、闘うなりの“定義”がある。
 
 当団体イチヱンポッポフィルムが制作する一連の“広島発ヒロインアクションムービー”、とりわけ私が監督を務めた『天使諜報★神宮寺真琴』3部作にしても、来る20日の公開が待たれる『特命探偵☆葛城アキ』にしても、登場するアクションヒロイン(主人公)は、ある“定義”の下に、己の腕力を持って敵に立ち向かってきた。
 
 神宮寺真琴の場合。3作共通して、最後に倒す(そして劇中蹴散らす)相手は常に“男”であった。『天使諜報シリーズ』に共通して、被害者はいつもか弱き女性(「シンデレラの懸賞金」ではそうともいえないかな)だった。生徒会費横領の濡れ絹を着させられた上にもっとも信頼していた者から裏切られた生徒会長・白石江津子、父である牛島室長に市民球場跡地利用の便宜を図らせさせるために危うく誘拐されそうになった室長の娘・牛島あおい、そして邪な横恋慕により式前日に拉致監禁の憂き目に遭った“略奪された花嫁”毛利麻里奈に至るまで、皆男たちの欲望に翻弄される女性ばかりである。そんな彼女らと紆余曲折の後に心を通い合わせたとき、神宮寺真琴の“悪人男”共に対する怒りは頂点に達する。男たちの悪行を明らかにした後に叫ぶ啖呵「お前だけは許さねぇ!」は、まさにその思いが爆発した瞬間でもある。
 
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 一方の『特命探偵☆葛城アキ』におけるOSK所属探偵・葛城アキは、嫌疑のかかった社長と接するうちに彼の心情を知り、身の潔白を証明すべく奔走する。まだ公開前なのでこのくらいしか書けないが、要は彼女の活躍の殆どは、愛する街“呉”と社長のために費やされる。
 
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 上記のことを考えるに、“広島発ヒロインアクションムービー”に共通する“闘う定義”の源は、なんと云って“愛”であるといえるだろう。決して“恋”ではない。だから真琴の場合はけなげな被害者(しかも同姓)に対する無私の愛であり、アキの場合も社長に惚れたわけではなく純粋な“人間(善人)愛”が、闘う動機だったわけだ。
 
 そうなると、まさに串田アキラ御大の歌う「強さは愛だ」そのものではないか
 
 
広島発ヒロインアクションの夕べⅢ
特命探偵☆葛城アキ〜郷土の怒りをぶちまけろ~上映会

日時: 2013年4月20日(土) 19:00公開(18:30〜開場)
場所: 広島市西区民文化センター スタジオ (〒733-0013 広島市西区横川新町6番1号)
招待作品:『アイドルスナイパー』第一話「プロローグ」
                    (シネマペロ作品 監督 稲葉司  出演 鈴愛 たかさきゆこ
料金: 当日1,000円 (前売800円)
後援: 財団法人 広島市未来都市創造財団
問合せ先:http://ichienpoppo.web.fc2.com/ (イチヱンポッポフィルムHP)
『特命探偵☆葛城アキ』公式ブログHP:http://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/24651940.html