神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

鼻水が垂れるような切ないメロドラマ

 昨晩、仕事の帰りに、久し振りに伊勢正三の「ほんの短い夏」を聴いた。たまたまチョイスしたコンピのCDの最後に入っていた曲だったわけなんだけど、聴いててなんとも切ない気持ちに包まれた。


 この曲は1993年にTBS系で奉仕されていた一話完結の帯ドラマ「泣きたい夜もある」のエンディング曲なんだけど、このドラマシリーズは、毎回何とも甘く切なく、郷愁を誘うような珠玉の作品ばかりで、毎回ため息をつきながら観ていたものだ。その上、ラストに流れるこの曲が、それに輪をかけて何とも切なく、もぞかしい思いで日曜の深夜を過ごしたものだった。

 そんなわけで、図らずもこの曲を聴いて、当時の切ない思いが甦ると共に、8ミリフィルムで切ないファンタジーばかり撮ってた頃の記憶も一緒に甦ってきたよ。今でこそ、B級娯楽に特化して緩い“ヒロインアクション”を撮ってるけど、もともとは大林宣彦監督の「尾道三部作」に憧れて映画を始めたわけで、あの頃甘く切ない物語を8ミリフィルムの虚構性の中に閉じこめて、稚拙ながら忘れられない映画創りに励んでいた。

 そんなことを考えているうちに、また切ない物語を、それこそ「鼻水が垂れるような切ないメロドラマ」を撮りたい衝動に駈られてきたよ(;^_^A 昨年は、その前年末にCATVで大林宣彦監督の往年のファンタジー映画を観て、再び原点に帰ってラブロマンスを撮ろうって考えたんだけど、結局撮らずじまいで、新作は今年初頭の『THE 争奪戦っ!』になってしまった(;^_^A  また、まだまだ「ヒロインアクション」でやり残したことがいっぱいあるんで、その実現がいつになるかはわからないが、いずれまた、「え、こいつこんなのも撮れるの?」なんていわせるくらいの作品を創り上げてみたいね(^^)

 ちなみに、「ヒロインアクション」前夜に撮った、今でいうところの“韓流ドラマ"の様な難病ドラマ『AGAPE』や、その前に撮った、今回「ひろしま映像ショーケース」で上映される『むてっぽう。』辺りが、そんな“メロドラマ"のカテゴリーに入るかも知れない(;^_^A

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