神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ファンタジーへの挑戦

 2017年の年末に日本映画専門チャンネルの「「24時間丸ごと 映像の魔術師・大林宣彦」企画で、久しぶりに「尾道三部作」を観て以来、どうも年の瀬になると、『さびしんぼう』をはじめとする大林宣彦監督のファンタジー作品に思いを馳せるようになってきた。この時ばかりは、私の中の“ヒロインアクション魂”は鳴りを潜め、「ああ、久しぶりにファンタジー系の映画を撮りたいなぁ」なんて思いに駆られる。昨年も久しぶりに大林監督の姿を生で2度も拝見できたので、そんな思いが一層募ったものだった。もっとも、毎年そうは思っても、すぐに“ヒロインアクション”に目移りしてしまうだけどね(;^_^A

 

 

 ただ、今年ばかりは違う。今年2020年は、惜しくも大林宣彦監督が逝去された年だ。末期癌で死の淵を彷徨いながらも、映画・映像に対する限りなき愛情と、反戦平和への切なる思いに衝き動かされてか、結局遺作となってしまった『海辺の映画館―キネマの玉手箱』においても、「これが本当に末期癌に侵された監督の撮った作品なのか?」って驚嘆するくらい、ハチャメチャな、それでいて計算されつくした、エネルギッシュでバイタリティに溢れた映画に仕上がっていた。しかも3時間の超大作として。

 

 そんなわけで、年末恒例の“ファンタジー熱”も今年ばかりは例年と異なり、本気でファンタジー映画でも撮ってみようか、って気概につながりそうである。別に「大林監督の遺志を継ぐ」なんて大仰なことを考えるつもりもなく、ただただ、8ミリフィルムを用いての映画製作を始めた頃の、「とにかく『さびしんぼう』のような映画を撮りたくて仕方がなかった」当時に戻ったような映画作りがしたいとの思いからである。ショパンの「別れの曲」に日本語歌詞つけてヒロインに歌わせるって行為も、そもそも『さびしんぼう』ってタイトルそのものも、今思えば気恥ずかしくて仕方ないんだけれど(;^_^A、今でも「大好きな映画は」と聴かれれば、臆面もなく『さびしんぼう』といえる自分があり、ひとたび『さびしんぼう』を観賞したら、そのレビューが湯水のごとく湧いて出る自分があるのである。

 

 

 

 そこで、今日はクリスマスイブ。これも以前「クリスマスツリーの日」に合わせて書いたネタだけど、カラオケでもこのクリスマス前後ぐらいしか歌いにくい曲に、甲斐バンドの「安奈」がある。これは歌詞に「クリスマスキャンドル」とか「クリスマスツリー」といったフレーズが登場するので、なかなか普段はなじまない曲だったりする。それ故、今日なら胸を張って歌えるのに、今は新型コロナウィルス禍でカラオケどころではないのが、何とももぞかしい限りだ( ノД`)

 

 

 そんなことを書き連ねた件のブログ記事の中で、この「安奈」の歌詞になぞらえて、男と女の再会の物語が出来ないか。なんてことも書いたが、それによりファンタジー的要素を取り入れて形にできないか、今本気で思案中である。勿論、映像化出来たらそれが一番いいけど、仮にそれが叶わなくても、せめてシナリオの形にして、いろんなコンクールに応募出来たら、なんて考えている。おそらくこれが、完成は年を越すだろうけど、最終月にしてようやく我が「2020年の挑戦」になりそうである(;^_^A

 

 果たしてこの挑戦、見事実を結ぶか……「安奈」が似合う今日クリスマスイブの日にに決意を新たにし、一念発起、年末の休暇中は家に籠って、せっせとシナリオ作りに明け暮れようか(;^_^A

 

 大林監督が御存命だったら、あれこれ語っていただけそうな作品にしたいものだ。