神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“素顔”の「マジックドラゴン」

 今日放映していた「プロレスクラシック(アンコール)」は夕方から3回分連続放映で、「デビュー戦」に特化した構成だった。その中には、1986年(昭和61年)11月1日七尾大会における「輪島大志」のデビュー戦もあったのだが、その前座のセミファイナルが、何と「鶴田・天龍・園田」組対「阿修羅・ヒロ斉藤・SSマシン」組という“全日正規軍vsカルガリーハリケーンズ”の一戦だった。「鶴竜コンビ」「後に盟友となる、天龍と阿修羅原との宿命の対決」「カルガリーハリケーンズと阿修羅との合体」などなど話題に事欠かない対戦だったんだけど、私が一番思い入れを持って観たのが“素顔の”「ハル園田」の勇姿だった。

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 今回この「プロレスクラシック」を観賞できるようになってまず思ったのは、「ハル園田」の姿を見届けることだった。以前いただいたコメントにあったように、彼がマスクマンとして活躍した時の「マジックドラゴン」に関しては、当時リアルタイムで観たことはあったが、素顔のハル園田を観ることはなかった。だから今回、図らずもその願いが成就した訳だが、今回観戦した試合が「昭和61年11月1日」開催だったってのが、何とも切なかった。なぜなら、それから丁度1年後の昭和62年11月に、彼は新婚の細君と新婚旅行を兼ねたアフリカ遠征に向かう途中、搭乗した旅客機の事故で若い命を散らしたからだ。

 この昭和62年は、彼にとって生涯の伴侶を得るなど、おそらく人生最高の一年だったはずだ。しかしその“すばらしき”62年を閉じる前に、まさか先に自らの命が閉じようとは……最愛の妻と迎えた悲劇に、その無念さは計り知れなかっただろう……彼にこの遠征を進め、新婚旅行のつもりで旅費までも提供した総帥・ジャイアント馬場の痛恨さもいかばかりものだっただろうか……

 この「プロレスクラシック」には、もう二度と会えない往年のレスラーが幾人も登場するが、その悲劇性故、また他のスター選手と比べて露出度か低い選手だったが故に、今日のこのハル園田の画像は勇姿は、しっかり目に焼き付けておこうと思ったね(録画できなかったのもあるけど……)。

 嗚呼、往年のレスラーよ、プロレスよ、永遠なれ………