神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ヒロインアクションとしての『今日から俺は!!』

 もう日曜日。日曜日といえば昨日触れた『今日から俺は!』のオンエア日。次の第9話が始まる前に、先週放映された第8話について“ヒロインアクション”的に言及したい。

 主人公のツッパリ・三橋貴志(賀来賢人)に“ホの字”の同級生の赤坂理子(清野菜名)は合気道の使い手だが、ある時、三橋の“首”を狙う新入生集団を行きがかり上伸してしまったことから、“裏番長”との誤解を受けるようになる。その為、「軟葉高校」の“テッペン”を獲るために「一番つええ奴」を探し求める、金属バットを振り回すフルフェイスヘルメット姿の危ない新入生につけ狙われることになる。その為、意を決した理子は、新入生との果たし合いの場に向かうことになる。

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スチールは第2話のもの

 この理子を演じる清野菜名のキレッキレの殺陣が何とも素晴らしい! 清野菜名といえば、何といっても『少女は異世界で戦った』(金子修介監督)の剣劇ヒロイン役があまりにも鮮烈だったが、今回も常軌を逸した凶暴男子生徒を、しかも金属バットとヘルメットで“武装”した相手との「ハンディキャップ戦」ながら、終始相手を圧倒する颯爽としたアクションを魅せてくれる。ホント今回は彼女が主人公の“ヒロインアクション”篇と言ってもいいくらいの構成だった。

 彼女は高校時代、アクション部に所属して鍛え上げた“本格派”で、同じく『少女は~』で競演した武田梨奈と同様、「ポスト志穂美悦子」のポジションにいる女優だ。武井梨奈がアクション演技の傍ら『ワカコ酒』でフツーの女優として「プシュー」なんて演じているのように、清野菜名もテレ朝の『トットちゃん』で若き日の黒柳悦子を(当然アクション抜き)で演じる演技派女優でもある。これは、『瞳の中の訪問者』(大林宣彦監督)で、そのアクションを封印して清楚な女子大生を演じた志穂美悦子御大とも一脈通じるところがある。アクションをこなす身体能力という、牙というか爪を隠しているカッコよさは皆の共通点だ。これは「虫も殺さぬ女優に精一杯の啖呵・アクションを強要する」『スケバン刑事』系ドラマ・女優とはまた違った、むしろ対極にあるようなキャラクターぶりで、これまた大いに“そそられる”ところでもある。

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 確かこの二人は『ヌイグルマーZ』(井口昇監督)でもちらっと競演していたと思うが、また是非二人主演のアクション映画を期待したい。それこそ、虫も殺さないようなホンワカした女子大生が、突如屈強な男たち相手に大立ち回りをするようなヒロインアクション活劇が観てみたい……おっと、現在清野嬢は本作でセーラー服姿を披露してるんだから、いっそJKでもいけそうだ(;^_^A 

 そうなるとタイトルは『女子高生戦士(JKファイター』ということで………あらら、ウチの『女子高生戦士☆英あいり』と被っちゃうよヾ(--;)ヾ(--;)