神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『今日から俺は!!』大躍進を祝う!

 日テレ日曜ドラマの『今日から俺は!!』聴率で健闘しているらしい。もともと視聴者の斜め先を行くギャグセンスと昭和世代にやさしいパロディーのオンパレードで、我々の世代にとっては安定の楽しさを描いてくれる福田雄一監督だが、こと本作に限って言えば、実は若い層にも受けているらしい。それはエンターティナーとしての可笑しさ・面白さに充ち満ちているからだ。

イメージ 1

 福田監督といえば、テレ東の『勇者ヨシヒコ』シリーズがあるが、それに優るとも劣らない“ばかばかしさ”が全編を貫いている。昭和ウケするパロディーの数々は、ともすれば若い層にとっては“訳のわからない”どこか他所の世界のように感じられるかも知れないけれど、そんなことに拘る暇もない破天荒な描写が次々登場して“力業”で納得させてしまうし、且つ“『昭和の純情”は今の若い時代にも好意的に受け入れられているのかも知れない。まして彼らの“ツッパリ”ファッションを、今ではまずお目にかかれないような、それこそ「時代劇」でも観るような感覚で若い層は観ているのではないか。そういえば、小学生の娘の同級生も、学校で「男の勲章」を口ずさんでいるらしい(;^_^A

 馬鹿馬鹿しくて無条件に面白い作品を、観る側に提供することに腐心している福田監督演出は、あたかも“稀代のゴラク映画巨匠”の敬愛なる鈴木則文監督を彷彿させる。とにかく明日から仕事が学校が始まる直前の日曜深夜に観るのには、格好の“元気の出るドラマ”といえるだろう。

 そんなことを考えると、同じ日曜深夜でも、うんと気を重くしてくれたのが、今は亡きテレ朝「日曜洋画劇場」のエンディングだったよなぁ……(;^_^A