斉藤工『惑星大戦争』をかく語りき
先の西日本豪雨禍の際、“お忍び”で広島県安芸郡坂町の土砂撤去作業ボランティアに単身来てくれた好漢・斉藤工。実は家内も大ファンで、また彼の映画愛には私もエールを送っている件の斉藤工が、洋泉社刊の「映画秘宝」に連載している「斉藤工の映画じかけのオレンジ」最新号の記事が何とも感動的だった(^^)
この「突っ込み上等!」の感覚こそ、外連味とか王道という言葉で形容できる、70~80年代邦画のセンスなんじゃなかろうか。とにかく何かやってやろう、という気骨が感じられる。だから往年の邦画の方が面白いという。
もちろん、今の日本映画はいくつも好調な興行成績を上げているようなんで、一概に批判するつもりはないが、もっと往年の邦画にも思いを馳せて、そのエキスをしっかり吸収した作品も、もっともっと撮られたらいいと思うよ(;^_^A
ネット環境による、今や「一億総批評家」となった現代において、そんなネットの書き込みに神経をとがらし、冒険を怖れ兎に角“無難”に仕上がることを目指し(元ネタをヒットした小説・マンガに求めることも含む)、それでいて興行収入にはやたら敏感な昨今の“都合のいい”日本映画界が失ったものが、「B級」「プログラムピクチャー」と揶揄される往年の邦画には無数に散らばっているような気がする。
もちろん、今の日本映画はいくつも好調な興行成績を上げているようなんで、一概に批判するつもりはないが、もっと往年の邦画にも思いを馳せて、そのエキスをしっかり吸収した作品も、もっともっと撮られたらいいと思うよ(;^_^A