神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

『スターウォーズ』と同じ40周年

 2018年を迎え、おそらく巷では1978年の『スターウォーズ』日本初公開から丁度40年目、ってのが話題になるんだろうけど、自分の中ではそれに便乗して且つそれより先に公開された、東宝の『惑星大戦争』と東映の『宇宙からのメッセージ』の方によっぽど思い入れがある、って話は、このブログに何度も何度も何度も何度も……書いてきた(;^_^A

 しかもこの両作品、スターウォーズの便乗と云っても、「スペースオペラ」という点を除いては、殆どオリジナルを踏襲しておらず、方や1964年の没企画『空飛ぶ戦艦』の換骨奪胎、方やベースに「南総里見八犬伝」を取り入れた純和風テイストの宇宙活劇、と、“SW便乗!”という日本的な色眼鏡を外して観たら、結構楽しめる映画に仕上がっていたと思う。特に前出の方は、田中友幸プロデューサーがかねてから温めていた「轟天号を宇宙へ飛ばす」という企画の実現だったらしく、双方とも「スターウォーズ」のお陰で制作でき、それ故「スターウォーズ」といやが上でも比較されてしまい酷評されるという皮肉な運命を背負った映画でもあった、といえる。

 この2作品では、若かりし頃の浅野ゆう子が、全身シルバーのボンデージスーツに、SFチックな宇宙服、果ては金星大魔艦に拉致された際の黒い超ミニの囚人服と、“着せ替え人形”と化して、子供を映画館に連れてきたお父さんを大いに喜ばせ(;^_^A、一方惑星ジルーシアの王女を演じた志穂美の悦ちゃんは、得意のアクションを封印して(バク転一回のみ!)、ひ弱な姫君を“らしくない”演技で熱演した。

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 勿論双方とも特撮映画。東宝の中野特撮に東映の矢島特撮、それらが(当時)ジョン・ダイクストラ率いるILMの牙城に迫るという大きな命題があり、ハリウッド最新鋭の技術に東宝はそもそものジャンルの違いから玉砕、東映はかなり検討したものの、今一歩及ばず、といった結果に終わった。尤も、ことヒロインに関しては、故人であるキャリー・フィッシャーには申し訳ないが、浅野嬢と悦ちゃんに軍配を上げるべきではないか、って思っているよ……(;^_^A