神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

超マニアック! 『サンダ対ガイラ』を“チャンピオンまつり”化する?

 過日『キングコングの逆襲』の“東宝チャンピオンまつり”版の編集の妙について書いたんだけど、これだけ大胆な再編集が叶ならば、同じく“1/25シリーズ”の前作『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』も実は“チャンピオンまつり”化が可能だったんじゃないかって本気で思ったね。もっとも、その件に関しては昨年のバレンタインの日にこのブログで言及したことがあったけど(「バレン“タイン”は『東宝フランケンシュ“タイン”で……ヾ(--;)https://blogs.yahoo.co.jp/jinguji_ipf_s1986/28555858.html)、この度は、こうすれば夢物語ではなく実現可能だったのでは、まで考えることができたので……(;^_^A

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 そもそも「東宝フランケン」2部作と言われながら、オリジナルの(ボリス・カーロフが初演した)フランケンシュタインに近い容姿と、戦争・原爆を背景とした陰のある設定、愛嬌ある容貌からは想像もつかない暴虐性に満ちたバラゴンの存在など、『フランケンシュタイン対地底怪獣』はさすがに“チャンピオンまつり”化は困難だったと思うが、『サンダ対ガイラ』は純粋に怪獣映画として、前作とは切り離して観ることが出来る。しかも編集でカットしやすいシーンも多く、“チャンピオンまつり”化には恰好の作品といえる。

 本作が子供向けにそぐわない理由として、人間を好んで喰らうガイラの残虐なシーンに尽きる。しかし、冒頭のガイラ襲撃の唯一の生き残り乗組員・山本廉の回想シーン、とりわけ海上でガイラが逃げる乗組員を片っ端から捕まるシーンをカットし、いっそその前の「フラ……フラ……フランケンシュタイン……」と呟く登場シーンのみを残すってのも手だ。また沢村いき雄等が乗った漁船が海上から覗くガイラに沈められるシーンもカットしていきなり地引き網にガイラが絡まるシーンに繋いでガイラの怪奇性を薄めればいい。

 その後の、サンダを巡るシーンで、雪山でサンダの足跡を見つけるシーンも別になくて良いのでカット。ガイラが羽田空港に上陸するシーンでは、空港職員がガイラに襲われ(直接表現はないが)食われるシーンも、残酷なイメージなんで、そこの部分は丸々カット。おそらくそれでも違和感なく繋がるだろう。

 そしてガイラ2度目の上陸に際しては、キップ・ハミルトンが某百貨店屋上(のビアホール?)で「のどまででかかった言葉」を謳っている最中にガイラに襲われかかるシーンも、キップ嬢には申し訳ないが、いきなりガイラの巨大な顔がフレームインするハッタリカットと、ガイラの人食いを思わせるキップ嬢掴み取りのカットが、健全な少年少女たちにとってインパクトが強すぎるので全編カット。それから、自衛隊の「L作戦」遂行のための準備・敷設・ガイラ足止めシーンも説明調で“東宝自衛隊”ファンでなければやや冗長なので、最初からガイラが山に駈け込んだところをメーサー攻撃と湖面の電撃で攻めるシーンにしたら良いと思う。

 上記のシーン削除に、ラスタンブリンと水野久美の絡むシーン、中でも水野久美がサンダに思いを寄せる部分を中心に、部分的にカットすれば、純粋な怪獣決闘映画として、“チャンピオンまつり”版『サンダ対ガイラ』はオリジナルの、子供にトラウマを与えそうな作品から一気に安全な娯楽映画に仕上がるだろう。

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 そうなればいっそ、サブタイトルの「フランケンシュタインの怪獣」を怪奇色を薄めるために取っ払って、それこそ「兄弟怪獣大戦争」あたりに差し替えればいいと思うよ(;^_^A

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 キャッチコピーはズバリ「海のそこからやってきたおそろしい怪獣ガイラ!! がんばれサンダ! 地球をまもれ!」ってのはいかがだろうか?(;^_^A  だって、よく見れば、西村晃(サンダ)と渡辺哲(ガイラ)が顔出しの着ぐるみ着て闘ってるような映画だからヾ(--;)