神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

“GANTZ”先生?

 「GANTZ」って、“ガンツ先生”のことだったんだそうだねΣ(゚д゚;)

 先日、実写映画版の『GANTZ』を放映していた。この作品、公開時より、二宮和也・松ケンといった2ダイキャストの競演や、主人公たちが身を包むビザールな黒いボンデージスーツのビジュアルが先行した感があり、また例によってマンガが原作ということもあって、話題になった映画ではあったが、「登場人物が何者かの力によって理不尽な闘いを強いられる」というイメージを勝手に持ってしまったため、今のきな臭い日本の世相とクロスオーバーして、どうも食指が動かなかった。それゆえ今回の放映も、あまり正視できなかったのが実状だった。

 しかし中途半端な観賞ながら、その後ネット検索などでその観賞時欠けた部分を補って行くうちに、自分の思い描いていた“GANTZ”像とは幾分異なった物語だったことに気付いた。

 それというのも、主人公たちは既に死んでしまった面子で(とりわけ主人公たちの死因は、かつて山手線で起こった悲劇というか美談をベースにしている)、戦う相手は地球侵略を狙う異星人。しかも彼らはその闘いの成果によって、再び生する(とはいってもクローンとして甦るだけ)という特典が与えられているという設定があり、思ったよりも彼らに「戦う意義」があったのだと知った。中東に派遣させられた自衛隊員とは偉い違いだ。

 その上、劇中「GANTZ」と呼ばれる、主人公たちに最新鋭の武器を与える黒い球体は、実はあるか彼方の異星人より、侵略者に対抗するテクノロジーとして送り込まれ、そのノウハウを駆使して地球上で精算された武器、という設定になっていて、これはまさに、滅亡寸前の地球に波動エンジンのノウハウとコスモクリーナーの存在を送り込んだイスカンダルの設定そのものではないか!

 そんなわけで、上記の設定や、「ガンツ先生」(by『がんばれ!ロボコン』)を模したタイトル、劇中登場する“田中星人”(田中星児を模した“出オチ”的侵略者)など、人を喰った(小馬鹿にした)設定で、それなのに戦闘シーンはシュールで残酷、といった、観る者を困惑させるトラップが充ち満ちた作品に仕上がってる、って感じた。

 決して愉快な物語ではないけど、改めできちんと観返したいと思ったね。その時は、ヒロインとして意外にも活躍する夏菜のビザール系ボンテージ衣装も堪能しよう(;^_^A

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 ところで、「ビザール」も「ボンテージ」も同様にレザー系のキツキツなボディーズーツを表す言葉だと勝手に解釈して今まで使ってきたけれど、本当は“ビザール(bizarre)”って「奇怪な、異様な」って意味で、“ボンデージ(bondage)”も「拘束」って意味だったらしい。おっと、使い方を間違っていたかな?ヾ(--;)