神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

ブラックウィドウ八面六臂!

 アベンジャーズ』をDVD観賞したのが、丁度『パシフィック・リム』の直後。「侵略者が異次元空間のトンネルを伝ってやってくる」「その入り口を人類側が塞げるか否かがクライマックス」という共通点を持っていて、連続で観ると実に興味深かったよ
 
イメージ 1
 
 実は、この「いかにもハリウッドのスペクタクル娯楽の極致」であるはずの両作品が“らしくない”ストーリー展開であった点も似通っていた。特に本作は、日本の怪獣特撮で言えば『怪獣総進撃』か『仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z』の如き“お祭り映画”の様相を呈しているはずなのに、前半の殆どがヒーローたちの葛藤や対立に費やされており、まるで『マジンガーZデビルマン』における兜甲児と不動明のいがみ合いを観ているようだった。そりゃこれだけ自己主張の激しいキャラだ登場するのだから、こんなぶつかり合いもあろうが、それにしても天下の一大事なのになんともまどろっこしい。これは『パシフィック・リム』にもいえることだが、もっとハリウッドのいい意味での脳天気で馬鹿馬鹿しく荒唐無稽で予定調和な展開をしてほしかった。そうでなければわざわざハリウッドSFアクション映画を観る意味がないよ。
 
イメージ 2
 
 そんな本作の中で、ヒロイン(紅一点ではないが)のブラックウィドウはこれまた魅力的だったよ。やっぱりボンテージ系スーツはアメコミヒロインの正統派ユニフォームなのかなぁ  それに『パシフィック~』の森マコ同様……否それ以上に類い希な戦闘能力で、特に後半の異星人(神?)との闘いに於いては、超人でもなく、特殊なメカを身に纏っているわけでもないのに、ヒーローたちの向こうを張って“超人的”な八面六臂の立ち回りを演じてくれている。スピンオフといおうか、『エレクトラ』や『キャットウーマン』のようにピンで一本作品を作ってもいいくらいのヒロインキャラだったよ。演じるスカーレット・ヨハンソンは『Lucy(ルーシー)』という極めつけのヒロインアクションでも主演を務める“こっち側”の女優だ
 
 そんなわけで、本作『アベンジャーズ』も、個人的には“ヒロインアクション”のカテゴリーの1本に加えたいと思うね
 
 ちなみに『アベンジャーズ』といい『パシフィック・リム』といい、異次元のトンネルに“特攻”したものが無事現世に戻ってくる、という点でも同じ展開だったな