神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

東映への道

 今年になって何故か40年前の1978年に拘ったことばかり書いてしまっているけど(;^_^A、現在、とことん「波バシャーン」や「三角マーク」の映画ばかり(それも60~80年代)に心を奪われている自分も、思い起こせばこの年は、地元"広島旧市内"(これって広島人独特の言い回しらしい……)にあった東映直営館の「広島東映」に一番通った年だったんだけど、それでも全てロードショー公開で4月の『宇宙からのメッセージ』と8月の『さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち』、そして10『『野生の証明』の3回のみ。後は『探偵物語』と『時をかける少女』(当時は主題歌が好きで『探偵~』の方が目当てだった……)の2本立てを観た1983年と、『野蛮人のように』『ビー・バップ・ハイスクール』と『ビッグマグナム 黒岩先生』『パンツの穴 花柄畑でインプット』を観た1985年が続くくらいしかない……

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 それ以外といったら、もう「東映まんがまつり」の『マジンガーZデビルマン』の回、『マジンガーZ対暗黒大将軍』の回、『グレートマジンガー対ゲッタ^-ロボ』」の回、『グレートマジンガーゲッターロボG空中大激突』ぐらいかなぁ(;^_^A  ちなみに建物地下にあった「東映パラス」の方では、アニメの『1000年女王』や『魔女の宅急便』、そして橋本以蔵監督の『cfガール』くらいしか観た記憶がない。

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 そんなわけで、今敬愛してやまない東映B級アクション・任侠・実録・ピンキーヴァイオレンスといった作品を元から好きだった訳ではなく、封切で観たものはなく(強いて言えば『ビックマグナム~』『ビー・バップ~』『cfガール』あたりはカスるかも知れないけど……(;^_^A)、それどことか、その存在すら殆ど知らないまま青年期を過ごし、しかも映画制作すら既に始めていた……実録ものの『仁義なき戦い』シリーズ、『脱獄広島殺人囚』『広島仁義人質奪回作戦』といった広島ゆかりの作品さえ観ないまま……

 それが、東京出張の際、誘われて今は亡き「大井武蔵野館」で石井輝男監督の『徳川入れ墨師責め地獄』を観て、文字通り人生は一転する(;^_^A あまりにヤバくあまりにも面白いのだ! そこから、当時はレンタル"ビデオ"で、今は亡き鷹野橋時代のサロンシネマのオールナイト興行で、はたまた我らが横川シネマ!!でのリバイバル上映で、石井輝男監督を中心に、東映のB級娯楽映画を観まくった。そしていろんな書物(最初はワイズ出版、やがて洋泉社)を読んで、観ることが叶わない作品にも思いを馳せた。大好きな『スケバン刑事』『少女コマンドーIZUMI』といったドラマを「東映作品」と認識したのもこの頃だった。

 東映B級作品の魅力は、不良性と猥雑さと、それでいて単純明快、且つ際どい性描写に、情け容赦ない暴力、それに尽きるのではない。それでいて、スタッフキャストの映画愛に充ち満ちている、いかにも古き良き「映画」を感じさせてくれるのが嬉しい(;^_^A さすがに「性描写」「不良性」といった部分は踏襲出来ていないが、それでもあの頃の馬鹿馬鹿しいまでに愚直な作風を、何とか今の時代に警鐘出来ないか、って思いを"広島発ヒロインアクションムービー"シリーズに託し、これからも映画制作をtづけていきたいと思っている。何といっても、当時の東映をしきっていたのは、広島・西条出身の岡田茂御大、しかも前述したように、広島ゆかりの東映B級作品も多いことだし(;^_^A(『県警対組織暴力』も『新仁義なき戦い』も!(;^_^A)