神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

「頑張る『鹿沼えり』」と「爆報! THE フライデー」

 当ブログの中で比較的アクセスを戴いている記事に、今から4年前の12月に書いた「頑張る『鹿沼えり』」という記事がある。よくうんと前の記事を掘り下げてご覧いただいている方がいらっしゃるんだと、何だか嬉しくなってしまう(;^_^A

 

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 彼女の全盛期といえば、やはりロマンポルノで身を馳せた「にっかつ」時代だろうし、『こんな学園みたことない!』主演の古尾谷正人と結ばれたのも、おそらく「にっかつ」時代がきっかけなんだろう。だが私の中で彼女の姿が鮮明に残っているのは、『秘密戦隊ゴレンジャー』における、イーグル隊員・加藤陽子役だ。それも、彼女が劇中ペギー松山の“ボディダブル”としてモモレンジャーのコスチュームに身を包み、終盤そのヘルメットだけ脱いで素顔をさらすシーンだった。あの、女性が顔だけ晒して後はスーパーヒロインのコスチュームという姿がいかにも眩しく艶めかしく(;^_^A、中学生ながら惚れ惚れして観たのを覚えている(今でいう所の『女子ーズ』かな(;^_^A)。ただその時は一女性隊員としか認識しておらず、後にロマンポルノの鹿沼えりが、あの時の女性隊員だったと“追体験”した次第。

 

 

 

 

 

 

 そんな彼女のことを4年前にブログにしたためたのは、TBSの「爆報! THE フライデー」で最近の彼女について取材した特集を観たのがきっかけだった。夫・古尾谷正人からの度重なるDVに堪え、拘り過ぎて仕事が減っていく夫との生活で借金は増え、しかも夫の自殺によって3億近い夫妻が全て彼女の身に降りかかり、彼女自身も病気に苦しみながら、それでもあんなにつらい仕打ちをした夫の名を穢したくないと、自己破産を頑なに拒み、いばらの道を進んでいる姿に胸が痛んだのを覚えている。しかし、この番組がなければ、彼女に思いを馳せることもなかっただろうと思っている。

 

 この「爆報! THE フライデー」では、かつて同じ『秘密戦隊ゴレンジャー』メンバーの“同窓会”を企画したり、『実写版美少女戦士セーラームーン』に出演した小池里奈の近況を紹介するなど、当ブログにとってもネタ的に重宝することが多かった。もっとも、その内容は悲惨なもの(病気・生活苦など)が多く、単に往年のスターの末期を面白おかしく暴き立てる番組、という悪印象を持っている人もいる。確かに結果観ていてつらい内容も多く、もう少しスタッフも配慮しろよ、って思うこともあるが、それでも、我々の世代にとって懐かしく思い入れもあるスター・ヒロインを特集してくれることは、ある種嬉しかった。

 

 そんな「爆報! THE フライデー」が、今年の3月で打ち切りになるとの報道が年末にあった。やはり新型コロナ禍でロケもままならないとか、裏番組に視聴率で圧されて等々、さまざまな理由が挙げられているが、非常に残念な話である。終了までもう3ヶ月を切ってしまったが、せめて最後ぐらい、往年のスター・ヒロインの明るい姿をどんどん紹介して“有終の美”を飾ってほしいものである。