神宮寺真琴のつぶやき~TBossのブログ~

ヒロインアクションの考察から、インディーズムービー・劇場映画の話題まで

東映撮影所長のお膝元で……

 過日、尾道まで家族でドライブをした際、帰り道の途中で、広島県東広島市にある「フジグラン東広島」に立ち寄った。この「フジグラン」自体は地方のスーパーマーケットのチェーン店なんだけど、この施設内には、「T・JOY東広島」なるシネコンが併設されていて、そこに是非一度足を運んでみたいと思い立っての来店だった。

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 さて、私が住む広島市内には数多の映画館・シネコンがあるのに、何故広島大キャンパスがあること以外は一地方都市に過ぎない東広島(西条)に建てられた「T・JOY東広島」に行ってみたかったかというと、このシネコンが、かの東映名物社長・故岡田茂氏の肝いりで誘致された映画館だったからだ。

 件の岡田茂社長は広島県西条(現東広島市)の出身。この西条は日本有数の酒どころで、彼の半生をドラマ化した「映画三国志」の中でも、中村雅俊演じるb若き日の岡田茂が、終戦直後の物資が不足していた東京に、西条の酒を携えて上京するシーンもあったものだ。このシネコンのみならず、近郊には何故か「東映カントリークラブ」なるゴルフ場もあったりする(;^_^A

 さて、まさに岡田茂氏は撮影所長として辣腕を振るっていた60~70年代の東映作品に造詣の深い身としては、西条はまさに“聖地”! そんな土地に岡田社長の肝いりで建てられた映画館には、いずれ是非“巡礼”したいと思っていたので、渋る家族を顧みず、この「T・JOY東広島」に足を運んだ。
 
 建物の大部分はスーパーだが、それでも入口付近には既に映画チラシのコーナーがあって、さすが岡田社長のお膝元!「映画に関しては妥協ないなぁ」って変に感心してしまったよ(;^_^A

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 シネコン自体は、別に取り立てて凄い、という作りでもなかったが、それでもフロアの使い方は、他のシネコンよりゆったりしていて、且つ雰囲気満点だった。それこそ、帰り道にちょっと立ち寄ったはずの私を、みるみる館内に引き摺ってしまうほどのパワーに充ち満ちていたよ(;^_^A そんな映画館に翻弄され興奮している私の姿が、家族にはどのように写ったか……きっと“瞳を輝かせたガキンチョ”のように見えただろう;^_^A

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 でもここが、かの東映プログラムピクチャーをどんどん世に送り出していった岡田撮影所長の“本丸”なんだと思うと、想いと緊張は尽きない。そう思うだけで、ここには夢がうんと詰まっているような気がしたよ(;^_^A

 改めてまた、元気と活力をもらえたような気がするよ(^^)